平成17年12月07日中野区議会本会議(第4回定例会)
平成17年12月07日中野区議会本会議(第4回定例会)の会議録
平成17年第4回定例会本会議第4日(12月7日) 1.平成17年(2005年)12月7日、中野区議会議事堂において開会された。
1.出席議員(42名)
  1番  いでい   良  輔        2番  伊  東  しんじ
  3番  佐  野  れいじ         4番  北  原  奉  昭
  5番  久  保  り  か        6番  酒  井  たくや
  7番  奥  田  けんじ         8番  近  藤  さえ子
  9番  小  堤     勇       10番  大  内  しんご
 11番  伊  藤  正  信       12番  きたごう  秀  文
 13番  吉  原     宏       14番  高  橋  ちあき
 15番  やながわ  妙  子       16番  平  島  好  人
 17番  むとう   有  子       18番  はっとり  幸  子
 19番  長  沢  和  彦       20番  か  せ  次  郎
 21番  山  崎  芳  夫       22番  小  串  まさのり
 23番  若  林  ふくぞう       24番  市  川  みのる
 25番  岡  本  いさお        26番  こしみず  敏  明
 27番  飯  島  きんいち       28番  佐  伯  利  昭
 29番  佐  藤  ひろこ        30番  来  住  和  行
 31番  岩  永  しほ子        32番  篠     国  昭
 33番  柿  沼  秀  光       34番  伊  藤  岩  男
 35番  斉  藤  金  造       36番  大  泉  正  勝
 37番  斉  藤  高  輝       38番  江  口  済三郎
 39番  藤  本  やすたみ       40番  昆     まさ子
 41番  江  田  とおる        42番  池  田  一  雄
1.欠席議員
      な  し
1.出席説明員
 中 野 区 長  田 中 大 輔      助     役  内 田 司 郎
 収  入  役  山 岸 隆 一      教  育  長  沼 口 昌 弘
 区 長 室 長  寺 部 守 芳      総 務 部 長  石 神 正 義
 総務担当参事   橋 本 美 文      区民生活部長   本 橋 一 夫
 子ども家庭部長  田 辺 裕 子      保健福祉部長   菅 野 泰 一
 保 健 所 長  清 水 裕 幸      都市整備部長   石 井 正 行
 拠点まちづくり推進室長 石 橋   隆   教育委員会事務局次長 金 野  晃
 政策計画担当課長 川 崎   亨
本会の書記は下記のとおりである。
 事 務 局 長  山 下 清 超      事務局次長    高 橋 信 一
 議事調査担当係長 大 谷 良 二      書     記  黒 田 佳代子
 書     記  永 田 純 一      書     記  荒 井   勉
 書     記  岩 浅 英 樹      書     記  菅 野 多身子
 書     記  廣 地   毅      書     記  西 田   健
 書     記  鳥 居   誠      書     記  杉 本 兼太郎
 書     記  松 本 桂 治      書     記  吉 田 哲 郎

 議事日程(平成17年(2005年)12月7日午後1時開議)
日程第1 第66号議案 平成17年度中野区一般会計補正予算
     第69号議案 中野区の債権の管理に関する条例
     第70号議案 中野区勤労福祉会館条例の一部を改正する条例
     第71号議案 中野区商店街の活性化に係る事業者の相互協力等に関する条例
     第72号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例
     第73号議案 中野区浄化槽清掃業の許可及び浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例
     第74号議案 中野区女性会館条例の一部を改正する条例
     第75号議案 中野区立高齢者福祉センター条例の一部を改正する条例
     第76号議案 中野区社会福祉会館条例の一部を改正する条例
     第77号議案 中野区授産場条例を廃止する条例
     第78号議案 中野区立高齢者デイサービス施設条例の一部を改正する条例 
     第79号議案 中野区知的障害者生活寮条例の一部を改正する条例
     第80号議案 中野区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
     第81号議案 中野区立公園条例の一部を改正する条例
     第82号議案 中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例
     第83号議案 中野区立体育館条例の一部を改正する条例
     第84号議案 中野区もみじ山文化の森施設条例の一部を改正する条例
     第85号議案 中野区区民ホール及び芸能小劇場条例の一部を改正する条例 
日程第2 第68号議案 中野区の一般職の任期付職員の採用に関する条例の一部を改正する条例
日程第3 第88号議案 中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例
     第89号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
     第90号議案 中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例
日程第4 第109号陳情 防災会の活動について
日程第5 第136号陳情 中野区在住の私立・国立小・中学校就学者等への情報提供について
日程第6 第138号陳情 二輪車駐車スペースの確保について
日程第7 第143号陳情 核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験中止を求める意見書を国に提出することについて
 追加議事日程
日程第8 同意第5号 中野区教育委員会委員任命の同意について
日程第9 同意第6号 中野区教育委員会委員任命の同意について
日程第10 第91号議案 指定管理者の指定について
      第92号議案 指定管理者の指定について
      第93号議案 指定管理者の指定について
      第94号議案 指定管理者の指定について
      第95号議案 指定管理者の指定について
      第96号議案 指定管理者の指定について
日程第11 第97号議案 指定管理者の指定について
      第98号議案 指定管理者の指定について
      第99号議案 指定管理者の指定について
日程第12 第88号議案 中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例
      第89号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
      第90号議案 中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例
      第91号議案 指定管理者の指定について
      第92号議案 指定管理者の指定について
      第93号議案 指定管理者の指定について
      第94号議案 指定管理者の指定について
      第95号議案 指定管理者の指定について
      第96号議案 指定管理者の指定について
      第97号議案 指定管理者の指定について
      第98号議案 指定管理者の指定について
      第99号議案 指定管理者の指定について

      午後2時09分開議
○議長(高橋ちあき) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。
 これより日程に入ります。
 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第8、同意第5号、中野区教育委員会委員任命の同意についてを先議するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 同意第5号 中野区教育委員会委員任命の同意について

○議長(高橋ちあき) 日程第8、同意第5号、中野区教育委員会委員任命の同意についてを上程いたします。
 区長の説明を求めます。
     〔区長田中大輔登壇〕
○区長(田中大輔) ただいま上程されました同意第5号、中野区教育委員会委員任命の同意につきまして、御説明を申し上げます。
 この同意案は、柿沼美紀委員が去る10月22日をもって任期満了となりましたので、その後任者として小泉英子さんを任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定に基づき、議会の同意をお願いするものです。
 小泉さんは、昭和55年に玉川大学を卒業され、習志野市立鷺沼小学校と習志野市立谷津幼稚園で教諭として勤務された経験があります。また、平成3年から平成4年にかけてスウェーデンで生活し、外国の教育を体験されるとともに、平成16年には杏林大学大学院国際協力研究科博士前期課程を修了されており、国際的な視点から本区における教育行政の進展に貢献できる方であると考えます。
 さらに、4人のお子さんを育てた経験もあり、平成8年から平成12年にかけて、習志野市立香澄小学校のPTA会長と習志野市立第七中学校のPTA会長を歴任されるとともに、千葉県PTA連絡協議会理事や習志野市PTA連絡協議会会長などを務められています。現在は習志野市青少年健全育成連絡協議会副会長や習志野市立第七中学校青少年健全育成連絡協議会会長などを務められており、地域における教育活動に活躍されています。
 このように教育に関する豊富な経験とすぐれた識見を備えておられる小泉さんは、中野区の教育委員にふさわしい方であり、この際、委員として本区における教育行政の進展に御尽力いただきたいと考えた次第であります。
 本件につきまして、何とぞ御同意くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。
 上程中の同意第5号に同意するに賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立少数。よって、同意第5号はこれに同意しないことに決しました。
 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第9、同意第6号、中野区教育委員会委員任命の同意についてを先議するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 同意第6号 中野区教育委員会委員任命の同意について

○議長(高橋ちあき) 日程第9、同意第6号、中野区教育委員会委員任命の同意についてを上程いたします。
 区長の説明を求めます。
     〔区長田中大輔登壇〕
○区長(田中大輔) ただいま上程されました同意第6号、中野区教育委員会委員任命の同意につきまして、御説明申し上げます。
 この同意案は、沼口昌弘委員が本月14日をもって任期満了となりますので、その再任につきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定に基づき、議会の同意をお願いするものです。
 沼口さんは、昭和45年に東京都に入り、昭和60年から平成13年までの16年間にわたり、中野区に勤務されていました。本区においては、障害者福祉会館長、企画部広報課長、企画部広聴課長、建設部管理課長、企画部企画課長、企画部参事、企画部長、福祉部長を経て、平成13年に総務部長を務めておられました。この間、昭和63年11月から平成元年3月まで、中野区教育委員候補者選定区民投票実施本部事務局副参事を兼務し、中野区の教育行政に対する区民参加の促進に取り組まれました。そして、平成13年12月に本区の教育委員に就任して以来、この4年間、本区において数々の要職を歴任した豊富な経験を通じて培われた教育行政に関するすぐれた識見と実行力を生かして、教育委員の職責を十分に果たしてこられました。
 私は、このような沼口さんの業績を高く評価し、引き続き教育委員に就任していただきたいと考えた次第であります。
 本件につきまして、何とぞ御同意くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。
 上程中の同意第6号に同意するに賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立多数。よって、同意第6号はこれに同意するに決しました。
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 第66号議案 平成17年度中野区一般会計補正予算
 第69号議案 中野区の債権の管理に関する条例
 第70号議案 中野区勤労福祉会館条例の一部を改正する条例
 第71号議案 中野区商店街の活性化に係る事業者の相互協力等に関する条例
 第72号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例
 第73号議案 中野区浄化槽清掃業の許可及び浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例
 第74号議案 中野区女性会館条例の一部を改正する条例
 第75号議案 中野区立高齢者福祉センター条例の一部を改正する条例
 第76号議案 中野区社会福祉会館条例の一部を改正する条例
 第77号議案 中野区授産場条例を廃止する条例
 第78号議案 中野区立高齢者デイサービス施設条例の一部を改正する条例
 第79号議案 中野区知的障害者生活寮条例の一部を改正する条例
 第80号議案 中野区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
 第81号議案 中野区立公園条例の一部を改正する条例
 第82号議案 中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例
 第83号議案 中野区立体育館条例の一部を改正する条例
 第84号議案 中野区もみじ山文化の森施設条例の一部を改正する条例
 第85号議案 中野区区民ホール及び芸能小劇場条例の一部を改正する条例
 (委員会報告)

○議長(高橋ちあき) 日程第1、第66号議案及び第69号議案から第85号議案までの計18件を一括議題に供します。

平成17年(2005年)12月1日

中野区議会議長 殿
総務委員長 伊藤 正信
(公印省略)
議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第66号 平成17年度中野区一般会計補正予算 11月30日
第69号 中野区の債権の管理に関する条例 12月 1日


平成17年(2005年)11月30日

中野区議会議長 殿
区民委員長 斉藤 高輝
(公印省略)

議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第70号 中野区勤労福祉会館条例の一部を改正する条例 11月30日
第71号 中野区商店街の活性化に係る事業者の相互協力等に関する条例 11月30日
第72号 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例 11月30日
第73号  中野区浄化槽清掃業の許可及び浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例 11月30日

平成17年(2005年)11月30日

中野区議会議長 殿

厚生委員長 岩永 しほ子
(公印省略)

議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第74号 中野区女性会館条例の一部を改正する条例 11月30日
第75号 中野区立高齢者福祉センター条例の一部を改正する条例 11月30日
第76号 中野区社会福祉会館条例の一部を改正する条例 11月30日
第77号 中野区授産場条例を廃止する条例 11月30日
第78号 中野区立高齢者デイサービス施設条例の一部を改正する条例 11月30日
第79号 中野区知的障害者生活寮条例の一部を改正する条例 11月30日
第80号 中野区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例 11月30日

平成17年(2005年)11月30日

中野区議会議長 殿

建設委員長 きたごう 秀文
(公印省略)
議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第81号 中野区立公園条例の一部を改正する条例 11月30日
第82号 中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例 11月30日

平成17年(2005年)11月30日
中野区議会議長 殿

文教委員長 飯島 きんいち
(公印省略)

議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第83号 中野区立体育館条例の一部を改正する条例 11月30日
第84号 中野区もみじ山文化の森施設条例の一部を改正する条例 11月30日
第85号 中野区区民ホール及び芸能小劇場条例の一部を改正する条例 11月30日

○議長(高橋ちあき) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
 上程中の議案は、委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
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 第68号議案 中野区の一般職の任期付職員の採用に関する条例の一部を改正する条例
 (委員長報告)

○議長(高橋ちあき) 日程第2、第68号議案、中野区の一般職の任期付職員の採用に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

平成17年(2005年)12月1日

中野区議会議長 殿

総務委員長 伊藤 正信
(公印省略)
議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第68号 中野区の一般職の任期付職員の採用に関する条例の一部を改正する条例 12月1日

○議長(高橋ちあき) 総務委員会の審査の報告を求めます。伊藤正信総務委員長。
     〔伊藤正信議員登壇〕
○11番(伊藤正信) ただいま議題に供されました第68号議案、中野区一般職の任期付職員の採用に関する条例の一部を改正する条例に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
 本議案は、専門的な知識経験が必要とされる業務について、任期つき職員を採用する基準等を定めるものです。施行時期は、公布の日です。
 また、当該職員の年次有給休暇を定めるため、この条例の附則で、中野区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正するものです。施行時期は、平成18年4月1日です。
 本議案は、11月28日の本会議において当委員会に付託され、12月1日の委員会にて審査を行いました。
 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、その後質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。
 初めに、採用資格基準については、年齢の上限を設けないとのことだが、区の管理職が定年後にこの条件で採用されるようなことはないのかとの質疑があり、この制度の趣旨は、区の内部で育成できない者ということが前提であり、再任用制度とは異なるものであるとの答弁がありました。
 次に、条例の中には任期の年数や採用する職務の級の定めがないが、どうかとの質疑があり、任期は法律で5年以内の定めがある。職務の級は特に定めていないが、7級職から9級職の部・課長級の採用を考えているとの答弁がありました。
 これに対して、本会議での区長の答弁では、区立保育園について任期つき職員の活用などを検討するとのことだった。保育士の場合は7級職から9級職ではないと思うが、この条例を根拠に採用することはあるのかとの質疑があり、一般職員の任期つき職員の採用は、人事制度改革の課題の一つであり、17年給与改定交渉の中で、人事給与制度の関連項目として、交渉の俎上に上げている。任命権者としては、一般職員への拡大も必要なものと考えているとの答弁がありました。
 次に、総務省の見解では、公務員は任期の定めのない常勤職員が原則であり、任期つき職員は限定的な措置とのことだが、どう考えているのかとの質疑があり、人材の活用については、任期の定めのない常勤職員を育成し、活用することが基本である。任期つき職員は簡素で効率的な組織を維持しつつ、目前にある高度で複雑な課題に対応するために有効な仕組みと考えているとの答弁がありました。
 次に、採用することができる四つの場合のうち、区で主に考えているものはあるかとの質疑があり、行政課題に対応するための新たな仕組みであり、四つすべての可能性があると考えられるとの答弁がありました。
 次に、専門的知識経験を有する職員とはどういう分野の仕事を想定しているのかとの質疑があり、中野区としては特定の分野を想定していない。総務省が出した例示としては、大規模なイベント等の企画運営に習熟した者、情報化推進の企画立案のためのシステムエンジニア、公金の運用管理に関する金融機関職員などが挙げられているとの答弁がありました。
 以上が主な質疑応答の内容です。
 その後、委員会を休憩して、本議案の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。
 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。
 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、法の趣旨として、例外的、限定的に行われるべき制度であるにもかかわらず、どのような職員を採用するのか想定がないというのは問題である。総務省から例示された内容も、アウトソーシングなどの手法で行われているものであり、この制度で解決できるものではない。公務労働は住民に適切なサービスを提供するに当たり、中立、公正、安定、継続性が求められる。職員が全体の奉仕者と位置付けられているのはこのためである。公務労働の専門性は、相当期間の経験の積み重ねによって得られるものであり、それを通じて公務能率の向上に寄与するものと考える。こうしたものを保証するためも、職員の身分の安定と賃金、その他労働条件の向上を図って、正規職員を中心とした人事体制を確立することが不可欠である。10か年計画においても、職員2,000人体制に向けて新規採用を控えており、任期つき職員の採用を進めるのは問題である。今回は管理職の採用を考えているようだが、将来的に任期つき職員の採用をてこに、民営化を進めることも考えられる。よって、本議案には反対であるとの討論を行いました。
 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。
 そして、挙手により採決を行ったところ、賛成多数で本議案を可決すべきものと決した次第です。
 以上で第68号議案に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了します。
○議長(高橋ちあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。奥田けんじ議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。奥田けんじ議員。
     〔奥田けんじ議員登壇〕
○7番(奥田けんじ) 上程中の第68号議案、中野区の一般職の任期付職員の採用に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場から討論いたします。
 今年の第1回の定例会で、中野区の一般職の任期付職員の採用に関する条例が可決され、職員採用の多様性が確保される、そういった現状ができております。しかし、さきの条例内容では、短期雇用のうち、専門性はない、しかし恒常的な業務を必要とするもの、そういった内容を予定したものでした。人材活用の弾力化に寄与するものとして、無所属の会も賛成をしたところでございます。
 しかし、本議案はさらなる人材活用の弾力化、多様化をねらったものであり、高度な専門性あるいは人材活用を多様化するといった目的を持った内容のものでございます。無所属の会では、一般採用の職員だけでは、高度に専門的な知識や経験を要する業務を行うのに、現在、中野区の行政運営が不十分な状況にある、このように考えて、さまざまな場面を通じて主張してまいりました。特にシステム開発における、いわゆるCIO、最高情報責任者と言われるようなポジションの方を、ぜひ中野区でも採用するべきではないか、こういった主張を繰り返しさせていただいておりました。特にこれは発注者として中野区が最低限の能力がなければ、丸投げという状況が今後も続いてしまう。大切な血税を有効に生かすために、ぜひ進めるべきだということを我々は主張してきたものでございます。
 今後、税統合システムの導入において、脱汎用サーバーの動き、小型サーバーを導入いたしまして、効率的でさまざまな変化に対応できる、そうした最適化の流れをつくろうとする、そうした動きが今、検討されてはおりますけれども、全体のシステムの見直しを抜本的に行うというところまでは至っておりません。
 また、公会計の分野におきましても、10か年計画の中で今後は発生主義の導入、あるいは本格的に複式簿記の導入等も検討されてくるわけですけれども、実際に財務分析の能力、それが公会計、既存のものを分析する能力しかない方が、つけ焼き刃で対応できるものではない、このように考えております。そういった今後の動きを予想いたしますと、本議案がこうした状況に対応すべく、高度な人材活用を可能にするもの、既存の業務の延長ではなかなかできない、そうした業務が急増する、そうした状況を踏まえ、今後の行政に必ずや寄与するものと考えております。
 以上、甚だ簡単ではございますけれども、第68号議案、中野区の一般職の任期付職員の採用に関する条例の一部を改正する条例に賛成の討論といたします。
○議長(高橋ちあき) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。
 これより、起立により採決いたします。
 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。
 議事の都合により、暫時休憩いたします。
      午後2時29分休憩

      午後2時51分開議
○議長(高橋ちあき) 会議を再開いたします。
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 第88号議案 中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例
 第89号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
 第90号議案 中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例

○議長(高橋ちあき) 日程第3、第88号議案から第90号議案までの計3件を一括上程いたします。
 理事者の説明を求めます。
     〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第88号議案から第90号議案までの3議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
 第88号議案、中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例、第89号議案、中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例、及び第90号議案、中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例は、議員の報酬、区長等の給料及び教育長の給料の改定時期を調整するものです。これらの条例の施行時期は、平成18年1月1日です。
 なお、議員及び区長等の特別職の報酬等につきましては、11月28日に特別職報酬等審議会に諮問し、翌日に答申をいただきました。この答申の内容は、議員の報酬及び区長等の給料を改定する時期について、今年度中は延伸することが適当であるというものでした。この際、答申どおりの措置を講ずることが適当であり、また一般職である教育長についても同様の措置を講ずるべきであると判断し、以上3件の条例改正を御提案した次第です。
 以上3議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) この際、申し上げます。第90号議案については、地方公務員法第5条第2項の規定に基づき、お手元に配付の文書のとおり、特別区人事委員会の意見を聴取いたしましたので、さよう御了承願います。
 本件について御質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。
 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第10、第91号議案から第96号議案までの計6件を一括上程するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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  第91号議案 指定管理者の指定について
  第92号議案 指定管理者の指定について
  第93号議案 指定管理者の指定について
  第94号議案 指定管理者の指定について
  第95号議案 指定管理者の指定について
  第96号議案 指定管理者の指定について

○議長(高橋ちあき) 日程第10、第91号議案から第96号議案の計6件を一括上程いたします。
 理事者の説明を求めます。
     〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第91号議案から第96号議案までの6議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
 第91号議案、指定管理者の指定については、堀江高齢者福祉センターにおいて指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、社会福祉法人奉優会で、指定の期間は平成18年4月1日から平成20年3月31日までの2年間としております。
 第92号議案、指定管理者の指定については、鷺宮高齢者福祉センターにおいて指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、社会福祉法人フロンティア豊島で、指定の期間は平成18年4月1日から平成20年3月31日までの2年間としております。
 第93号議案、指定管理者の指定については、社会福祉会館において指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、社会福祉法人中野区社会福祉協議会で、指定の期間は平成18年4月1日から平成23年3月31日までの5年間としております。
 第94号議案、指定管理者の指定については、桃二高齢者在宅サービスセンターにおいて指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、特定非営利活動法人ヘルパーコールで、指定の期間は平成18年4月1日から平成23年3月31日までの5年間としております。
 第95号議案、指定管理者の指定については、多田高齢者在宅サービスセンターにおいて指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、社会福祉法人奉優会で、指定の期間は平成18年4月1日から平成23年3月31日までの5年間としております。
 第96号議案、指定管理者の指定については、やまと荘及びやよい荘において指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、社会福祉法人東京都知的障害者育成会で、指定の期間は平成18年4月1日から平成21年3月31日までの3年間としております。
 以上6議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) 本件について御質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 上程中の議案は、会議規則に従い、厚生委員会に付託いたします。
 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第11、第97号議案から第99号議案までの計3件を一括上程するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 議案第97号 指定管理者の指定について
 議案第98号 指定管理者の指定について
 議案第99号 指定管理者の指定について

○議長(高橋ちあき) 日程第11、第97号議案から第99号議案の計3件を一括上程いたします。
 理事者の説明を求めます。
     〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第97号議案から第99号議案までの3議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
 第97号議案、指定管理者の指定については、中野上高田公園、哲学堂公園及び妙正寺川公園において指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、日本体育施設グループで、指定の期間は平成18年4月1日から平成23年3月31日までの5年間としております。
 第98号議案、指定管理者の指定については、中野体育館、鷺宮体育館及び鷺宮運動広場において指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、三菱電機ビルテクノサービス・東京アスレチッククラブ・明和産業指定管理者共同事業体で、指定の期間は平成18年4月1日から平成23年3月31日までの5年間としております。
 第99号議案、指定管理者の指定については、もみじ山文化センター、野方区民ホール及びなかの芸能小劇場において指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、ジェイコム・野村ビルマネジメント指定管理者共同事業体で、指定の期間は平成18年4月1日から平成23年3月31日までの5年間としております。
 以上3議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) 本件について御質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 上程中の議案は、会議規則に従い、文教委員会に付託いたします。
 この際申し上げます。議事の都合上、会議時間を延長いたします。
 議事の都合により、暫時休憩いたします。
      午後3時02分休憩

      午後4時01分開議
○議長(高橋ちあき) 会議を再開いたします。
 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第12、第88号議案から第99号議案までの計12件を一括議題とするに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 第88号議案 中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例
 第89号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
 第90号議案 中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例
 第91号議案 指定管理者の指定について
 第92号議案 指定管理者の指定について
 第93号議案 指定管理者の指定について
 第94号議案 指定管理者の指定について
 第95号議案 指定管理者の指定について
 第96号議案 指定管理者の指定について
 第97号議案 指定管理者の指定について
 第98号議案 指定管理者の指定について
 第99号議案 指定管理者の指定について
 (委員会報告)

○議長(高橋ちあき) 日程第12、第88号議案から第99号議案までの計12件を一括議題に供します。

平成17年(2005年)12月7日

中野区議会議長 殿

総務委員長 伊藤 正信
(公印省略)
議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第88号  中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例 12月7日
第89号 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例 12月7日
第90号 中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例 12月7日

平成17年(2005年)12月7日

中野区議会議長 殿

厚生委員長 岩永 しほ子
(公印省略)

議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第91号 指定管理者の指定について 12月7日
第92号 指定管理者の指定について 12月7日
第93号 指定管理者の指定について 12月7日
第94号 指定管理者の指定について 12月7日
第95号 指定管理者の指定について 12月7日
第96号 指定管理者の指定について 12月7日

平成17年(2005年)12月7日

中野区議会議長 殿

文教委員長 飯島 きんいち
(公印省略)

議案の審査結果について

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

議案番号 件    名 決定月日
第97号 指定管理者の指定について 12月7日
第98号 指定管理者の指定について 12月7日
第99号 指定管理者の指定について 12月7日

○議長(高橋ちあき) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により、省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
 上程中の議案は、委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
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 第109号陳情 防災会の活動について
 (委員長報告)

○議長(高橋ちあき) 日程第4、第109号陳情、防災会の活動についてを議題に供します。

平成17年(2005年)12月1日

中野区議会議長 殿

総務委員長 伊藤 正信
(公印省略)

陳情の審査結果について

 本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条
の規定により報告します。

受理番号 件  名 審査結果 決定月日 意見 措置
第109号陳情 防災会の活動について 不採択とすべきもの 12月1日    

○議長(高橋ちあき) 総務委員会の審査の報告を求めます。伊藤正信総務委員長。
     〔伊藤正信議員登壇〕
○11番(伊藤正信) ただいま議題に供されました第109号陳情、防災会の活動についてに関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
 本陳情は、防災会ごとの課題が明らかになるように支援を行い、各防災会に実務責任者を置くように指導することを求めるものです。
 本陳情は、平成17年3月22日に受理され、3月25日の本会議において当委員会に付託された後、6月9日、10月18日、12月1日の委員会にて審査を行いました。
 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、直ちに質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。
 初めに、現在、防災会の数は幾つあるか。また、防災資材倉庫の管理はどこが行っているのかとの質疑があり、防災会の数は117である。資材倉庫は各防災会が管理しており、修繕は区で対応しているとの答弁がありました。
 次に、防災会の役割は災害時の負傷者の救出、初期消火、避難誘導などたくさんあるが、災害時にどれだけ機能するかは疑問である。都市型災害であった阪神・淡路の教訓は生かされているかとの質疑があり、過去の災害の教訓は地域防災計画に反映しており、防災だよりを通じて防災会に周知を図っているとの答弁がありました。
 次に、避難所運営マニュアルは各防災会ごと、避難所ごとにつくられて運営をされているのかとの質疑があり、避難所を拠点にして幾つかの防災会が集まって、避難所を運営する。区がマニュアルのひな形をつくり、それをもとに検討いただいているとの答弁がありました。
 次に、区の地域防災計画によると、地域防災会等の充実・強化の中で1番目に挙げているのが、地域防災リーダーの養成である。リーダー養成の現在の状況はどうかとの質疑があり、防災組織のリーダーは昭和51年の防災会結成以降これまで積み重ねられてきた実績があり、訓練を通じて次のリーダーへと交代がされる。リーダーについて区からの進言はしていないが、育成に関しては講座を実施しているとの答弁がありました。
 また、防災会ごとに実務責任者をという陳情だが、現在も実務的な役割を担っている人は当然いると思う。区として承知しているかとの質疑があり、防災会には会長、副会長、理事がいて、その下に情報連絡員、広報部長、防火部長、救護部長、避難誘導部長、避難所運営部長という形で、中野区が地域防災計画で示している組織図のような構成で実務員を配置しているとの答弁がありました。
 さらに、自主的な防災会の運営について助言や啓発は行っているのかとの質疑があり、総合防災訓練や各地域での訓練は、防災会が自主的に行っている。防災会の活動力を高めるため、活動時に相談を受けたり、助言をしているが、防災会は自主的な組織であると認識しているとの答弁がありました。
 次に、防災会117団体の力量はさまざまであるという認識かとの質疑があり、全部が同じレベルにあるとは認識していない。防災会の行動力の向上を目指して、防災リーダーの育成等を行っている。これを全区的に広めて、各防災会の防災行動力のレベルが向上するようにしていきたいとの答弁がありました。
 次に、震災や過日の予期しなかった水害など、防災会としてより一層の対応が求められていると思う。区の支援を含め、どう考えているのかとの質疑があり、これまで震災対策を中心として防災活動をしてきているが、今回の水害の教訓として、水害の発生した地域の防災会には、水害対策についても考えていただくことをお願いしたい。また、防災行政無線が聞き取りづらいことについて、各防災会に配付してある防災ラジオを活用して、情報提供を充実していきたいとの答弁がありました。
 以上が主な質疑応答の内容です。
 その後、委員会を休憩して、本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、継続審査について挙手により採決しましたが、賛成少数で継続審査は否決されました。
 そこで、質疑を続行し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。
 次に、意見の開陳を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結しました。
 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、防災会ごとの課題については、数ある防災会においてさまざまな課題があると思う。区は地域防災計画の中で防災会の位置付けをしており、先般の水害の対策について取り組みを強化していくというところでは、陳情の趣旨と同じであると思う。また、防災会に対する指導について、自主性を重んじながら助言等、支援を的確に行っていくという点では、既に実施しているところであり、今後も強化していくということである。よって、本陳情は趣旨採択すべきであるとの討論を行いました。
 他に討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。
 そして、挙手により採決を行ったところ、賛成少数で本陳情を不採択とすべきものと決した次第です。
 以上で第109号陳情に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了します。
○議長(高橋ちあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。
 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。
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 第136号陳情 中野区在住の私立・国立小・中学校就学者等への情報提供について
 (委員長報告)

○議長(高橋ちあき) 日程第5、第136号陳情、中野区在住の私立・国立小・中学校就学者等への情報提供についてを議題に供します。

平成17年(2005年)12月1日

中野区議会議長 殿
厚生委員長 岩永 しほ子
(公印省略)
陳情の審査結果について

 本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

受理番号 件  名 審査結果 決定月日 意見 措置
第136号陳情 中野区在住の私立・国立小・中学校就学者等への情報提供について 不採択とすべきもの 12月1日    

○議長(高橋ちあき) 厚生委員会の審査の報告を求めます。岩永しほ子厚生委員長。
     〔岩永しほ子議員登壇〕
○31番(岩永しほ子) ただいま議題に供されました第136号陳情、中野区在住の私立・国立小・中学校就学者等への情報提供についてに関しまして、厚生委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
 本陳情の趣旨は、区内在住で中野区立小・中学校以外に通学する児童・生徒及び保護者と区の子育て支援施策をつなぐ窓口をつくり、情報提供することを求めるものです。
 本陳情は、平成17年10月19日に受理され、10月24日の本会議において当委員会に付託され、当委員会では11月14日及び12月1日の計2回にわたり審査を行いました。
 まず、審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、委員会を休憩して、陳情者から補足説明を受け、その後委員会を再開して、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。
 初めに、区内に在住し、私立の小・中学校などに通学している児童・生徒数はどのくらいかとの質疑があり、小・中学生合わせて、およそ2,400人であるとの答弁がありました。
 次に、児童・生徒の通学状況は、教育委員会で把握しているのではないか。また、その情報を活用することはできないかとの質疑があり、教育委員会では就学状況を学齢簿で把握しているが、就学初年度の情報であり、その後継続的に管理しているわけではない。また、目的外での利用は、個人情報保護の観点から難しいとの答弁がありました。
 次に、区民からの問い合わせは、防犯ブザーや予防接種など、さまざまな内容であると思うが、こうした情報のすべてについて、子ども家庭部で対応できるのかとの質疑があり、子育てや子どもに関する情報を総合的に発信することが、子ども家庭部をつくった趣旨の一つでもあるが、所管が異なる事業については、各担当の窓口を御案内しているとの答弁がありました。
 これに対し、この陳情では新たに窓口をつくることが求められているが、これは可能かとの質疑があり、新たに組織や窓口をつくるのではなく、情報提供の窓口を一本化することで、必要な情報を的確に提供し、サービスの向上に寄与することを考えているとの答弁がありました。
 次に、区立以外の学校に通う子どもや保護者に対する情報提供について、どのような検討をしているかとの質疑があり、通っている学校の区別なく、区内の子育て家庭を対象に、積極的に情報提供することは重要な責務であると考えており、次世代育成支援行動計画の中でも新規拡充事業としている。事前に登録していただき、パソコンや携帯電話などに情報を配信する方法などを検討しているとの答弁がありました。
 次に、どのような情報を必要とするかは、価値観によって異なるため、その取捨選択は難しいのではないか。行政として区民に知らせなければならない情報は、既に区報やホームページで提供されているはずで、公立と私立の情報格差というより、区全体として情報の内容や提供方法も含めて、最善の情報提供がなされているかどうかという問題なのではないかとの質疑があり、情報提供のあり方については、どういう情報をどういうツールを使って行うのが最も効果的かを検討し、改善すべく努力しているとの答弁がありました。
 以上が主な質疑応答の内容です。
 その後、委員会を休憩して、本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。
 次に、意見の開陳を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結しました。
 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、本陳情は私立小・中学校などに通っている子どもたちや保護者の方々に等しく情報を提供してほしいというもので、極めて当然のことであり、行政として情報提供していくという意思も確認できた。情報提供の窓口は、子ども家庭部がその機能を果たすことができると考えられる。そうした方向でこの趣旨を生かすべきであり、本陳情に賛成するとの討論がありました。さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。
 そして、挙手による採決を行ったところ、賛成少数で本陳情を不採択とすべきものと決した次第です。
 以上で第136号陳情に関する厚生委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了します。
○議長(高橋ちあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。
 上程中の陳情を採択する賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。
------------------------------
 第138号陳情 二輪車駐車スペースの確保について
 (委員会報告)

○議長(高橋ちあき) 日程第6、第138号陳情、二輪車駐車スペースの確保についてを議題に供します。

平成17年(2005年)12月1日

中野区議会議長 殿
建設委員長 きたごう 秀文
(公印省略)

陳情の審査結果について

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。
受理番号 件   名 審査結果 決定月日 意見 措置
第138号陳情

 
二輪車駐車スペースの確保について
 
採択すべきもの  12月1日 願意を了とし、趣旨に添うよう検討されたい。

○議長(高橋ちあき) お諮りいたします。上程中の陳情に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
 上程中の陳情は、委員会報告どおり採択するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
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 第143号陳情 核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験中止を求める意見書を国に提出することについて
 (委員長報告)

○議長(高橋ちあき) 日程第7、第143号陳情、核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験中止を求める意見書を国に提出することについてを議題に供します。

平成17年(2005年)12月1日

中野区議会議長 殿

総務委員長 伊藤 正信
(公印省略)

陳情の審査結果について

 本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

受理番号 件  名 審査結果 決定月日 意見 措置
第143号陳情
 
核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験中止を求める意見書を国に提出することについて 不採択とすべきもの 12月1日

 


 


 

○議長(高橋ちあき) 総務委員会の審査の報告を求めます。伊藤正信総務委員長。
     〔伊藤正信議員登壇〕
○11番(伊藤正信) ただいま議題に供されました第143号陳情、核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験中止を求める意見書を国に提出することについてに関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
 本陳情は、国の原子力施策に基づいて実施予定のプルトニウム抽出試験を、核拡散防止のために中止するよう意見書の提出を求めるものです。
 本陳情は、平成17年11月22日に受理され、11月28日の本会議において当委員会に付託された後、12月1日の委員会にて審査を行いました。
 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、委員会を休憩して、陳情者から補足資料の提供と補足説明を受け、その後委員会を再開して質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。
 初めに、原子力発電所の事故は実際に起きているが、区として国や電力会社に対して申し入れを行ったことはあるかとの質疑があり、申し入れを行ったことはないとの答弁がありました。
 次に、原子力発電の安全面について、区としての考えはどうかとの質疑があり、安全対策については、国が法律等に基づいて対応していると認識しているとの答弁がありました。
 次に、区は自然エネルギーについてどのように考えているのかとの質疑があり、環境保護の点からいろいろな形でエネルギーの使用量を下げていく。また、CO2 の発生抑制をしていくというのが区の方針であるとの答弁がありました。
 以上が主な質疑応答の内容です。
 その後、委員会を休憩して、本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。
 次に、意見の開陳を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結しました。
 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、2005年中に使用済み核燃料の再処理が開始され、核兵器に転用可能なプルトニウムが抽出される予定である。利用のめどの立たないプルトニウムがさらに抽出されれば、それだけ核による汚染の危険性が増し、地震による被害も懸念される。そもそもアメリカ、ドイツ、フランスが撤退しているプルサーマル計画は中止すべきである。世界は今、脱原発の方向に向かっており、地球温暖化ガスの削減に不可欠な自然エネルギーの開発や安全優先のエネルギー体制が求められている。被爆国日本として、核兵器の廃絶は切実な願いであり、その実現に向けて積極的に寄与すべきである。よって、本陳情は採択すべきであるとの討論を行いました。
 次に、討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。
 そして、挙手により採決を行ったところ、可否同数となったため、委員会条例第14条第1項の規定に基づき、委員長裁決により、本陳情を不採択とすべきものと決した次第です。
 以上で第143号陳情に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を修了します。
○議長(高橋ちあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。むとう有子議員、大内しんご議員から討論の通告書が提出されていますので、順次通告議員の討論を許します。
 初めに、むとう有子議員。
     〔むとう有子議員登壇〕
○17番(むとう有子) ただいま上程されました第143号陳情、核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験中止を求める意見書を国に提出することについてに、賛成の立場から討論いたします。
 来年早々にも青森県六ケ所村の日本原燃株式会社のプルトニウム生産工場、すなわち再処理工場で、原子力発電所の使用済み燃料を使ってプルトニウムを分離し、抽出する試験が始まろうとしています。このプルトニウムは核兵器に利用できるものです。
 2007年5月の操業開始までに約4トンものプルトニウムを取り出す計画ですが、これは長崎型原爆約500発分に相当します。計画によれば、操業開始の後、少しずつプルトニウムの分離量をふやし、2011年からは年間800トンの処理体制に入ることになっており、分離されるプルトニウムの量は年間8トン、原爆1,000発分以上に相当します。
 日本は既にイギリスやフランスに委託した再処理の結果、約43トンのプルトニウム、つまり原爆5,000発分以上のプルトニウムを保有しており、利用のめども立たないまま、さらにプルトニウムを備蓄すれば、核拡散の危険性を増大させることになります。これは不必要な核兵器利用可能物質の量を減らそうとしている世界的な核拡散防止の努力に逆行するもので、国際的な批判を受けるでしょうし、日本が大規模な核拡散の扉を開くことになります。
 北朝鮮やイランの核兵器開発疑惑がたびたび報道され、核物質のやみ市場の存在が発覚し、さまざまなテロが起こる中、核兵器の拡散は世界的な脅威となっています。このため、これまで平和利用のための再処理、すなわちプルトニウム生産を認めてきた国際的な枠組みを再検討すること、具体的には軍事利用、平和利用を問わず、原爆製造に不可欠なプルトニウム及び高濃縮ウランの生産を凍結あるいは禁止しようとの世界的な動きが起こっています。この流れに逆らうかのように、日本はプルトニウム生産を開始しようとしています。幾ら平和利用を主張しても、核拡散を後押しすることにしかなり得ません。核廃絶を現実のものにしていくために、まずは被爆国である日本が、みずからのプルトニウム生産をやめるべきです。少なくとも再処理工場の運転は延期して、計画を再検討すべきです。逆に言えば、今、日本が再処理の中止へと政策を切りかえれば、核拡散を食いとめようとする国際的な動きに大きく貢献できます。
 再処理工場は原子力発電所から出てくる使用済みの核燃料棒を小さく切断して化学処理をする施設のため、工場内には燃料棒に閉じ込められていた放射能が放出されます。もちろんそれらが一気に工場外の環境に出ていかないように努力はするのですが、除去設備をつくらなかったクリプトンやトリチウムはそのまま放出されます。つまり垂れ流しです。工場設置の申請書によれば、排気筒から毎年890万キュリーのクリプトンを初めとする希ガスが、さらに海洋放水管からは毎年18万キュリーのトリチウムなどが、何の処理もされずに垂れ流されます。それらの放射能量は原子力発電所の数百倍になります。
 放射能は目に見えず、すぐに被害が出るものではありませんが、その影響は20年後、30年後にがんや白血病の増大となってあらわれます。1960年代、70年代に操業を開始したイギリスやフランスの再処理工場周辺で、今現在それらが起こっています。さらに事故の危険が常につきまとい、もし事故が起きれば、その被害の規模は原書力発電所の1,000倍に及ぶと推測されています。
 中野区は、1982年8月15日に憲法擁護・非核都市の宣言を行いました。その宣言の中で「いま 地球をおおう核兵器はあらゆるいのちの営みを このしあわせを奪い去る 私たちはこの憲法を大切にし世界中の人びとと手をつなぎ 核を持つすべての国に核兵器をすてよ と訴える」とうたっています。この宣言どおり、核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験の中止を求める意見書を国へ提出すべきと考えます。
 よって、本陳情は採択すべきと考え、第143号陳情、核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験中止を求める意見書を国に提出することについての賛成討論といたします。
○議長(高橋ちあき) 次に、大内しんご議員。
     〔大内しんご議員登壇〕
○10(大内しんご) 143号陳情、核拡散防止のためにプルトニウム抽出試験中止を求める意見書を国に提出することについて、反対の立場から討論を行います。
 今日の使用済み核燃料の再処理は、イギリス、フランスに委託をしています。日本では1977年9月から東海再処理施設で:2004年8月まで1,050トンのウランを再処理してきています。
 一方、日本原燃株式会社は、青森県六ケ所村において、我が国初めての商業用再処理施設であり、年間800トンウラン再処理を2006年7月の操業に向け、国の原子力安全・保安院の認可のもとに建設が進められています。使用済み核燃料から取り出されるプルトニウム239は、ウランと混ぜ合わせたMOX燃料であり、プルトニウム単独の形で存在することはありません。海外からも同様に、プルトニウムに必ずウランと混合し、MOX燃料に加工してから日本国内に持ち込みます。そして、もう一度再処理が必要で、陳情者が心配する武器等への転用は極めて難しく、加えて我が国は唯一の被爆国であり、全国民の関心も高く、核兵器をつくるようなことは絶対にあり得ません。
 また、一方、原油価格は大幅な上昇で、ことし1月比で4割以上の値上げ幅、経済的不安定を余儀なくされています。日本は原油をすべて輸入に頼っており、原油の高騰は、燃料費はもとより、輸送量、石油製品の価格の上昇とともに、諸物価への影響が大であります。したがって、主要国ではかつてのオイルショック時のように混乱を避けるため、石油の備蓄をしています。ちなみに日本では約160日分保有はしているものの、安心はできません。加えて、京都議定書に基づく地球温暖化への世界的な取り組みがあります。したがって、日本の電力では既に石油の火力発電は主流でなくなり、発電コストが安定している原子力の存在が、エネルギー源として大きいものであります。ウランの価格も安定しており、かつ生産国の政情も中東と異なり不安がなく、再処理によって得られるMOX燃料は、準国産エネルギーとして使え、その安定した自給率の向上につながります。
 このように無資源国家日本として、知恵の総意を尽くした再処理による資源の有効活用は、プルサーマル計画とまさに21世紀にふさわしいエネルギー革命であります。経済の安定は、国民の生活を守る上でも必要で、福祉を初め、少子高齢化社会に優しい安心できる日本を、今こそ再認識しなければならないと思います。
 同時に、唯一核兵器を持たない日本が、核平和利用の先進国として、全世界が認め、これからも世界平和に大きく貢献を果たさなければなりません。
 以上、簡単に今日の現状を申し上げましたが、良識ある議員諸氏に御理解を求め、本陳情に対する反対討論といたします。
○議長(高橋ちあき) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。
 これより起立により採決いたします。
 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。
 この際、陳情の常任委員会への付託について申し上げます。
 お手元に配付の陳情付託件名表(II)に記載の陳情につきましては、記載のとおり、所管の文教委員会に審査を付託いたします。
平成17年第4回定例会
平成17年12月7日付託
陳情付託件名表(II)
《文教委員会付託》
第154号陳情 中野区立やよい幼稚園の廃止案について

○議長(高橋ちあき) 次に、議案の継続審査についてお諮りいたします。
 お手元に配付の議案継続審査申出書のとおり、第67号議案、中野区区民公益活動の推進に関する条例については、総務委員会から継続審査の申し出がありますので、これより継続審査の可否について採決いたします。
 第67号議案、中野区区民公益活動の推進に関する条例については、総務委員会の申し出どおり継続審査に付したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

平成17年(2005年)11月30日
中野区議会議長 殿
総務委員長 伊藤 正信
(公印省略)

議案の継続審査について
 本委員会は、下記議案について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、中野区議会会議規則第76条の規定により申し出ます。
 第67号議案 中野区区民公益活動の推進に関する条例

継続審査を要する理想
 本定例会の会期中に審査を修了し得ないため。

○議長(高橋ちあき) 次に、陳情の継続審査についてお諮りいたします。
 お手元に配付の陳情継続審査件名表(I)に記載の陳情については、付託委員会から継続審査の申し出がありますので、これより陳情ごとに継続審査の可否について起立により採決いたします。
 初めに、平成16年第31号陳情、旧農林水産省宿舎跡地に計画されている高層分譲マンションの建設について、については、建設委員会の申し出どおり継続審査に付したいと思いますが、これに賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立多数。よって、平成16年第31号陳情は、継続審査に付すことに決しました。

平成17年第4回定例会
陳情継続審査件名表(I)
《建設委員会付託》
 (16)第31号陳情 旧農林水産省宿舎跡地に計画されている高層分譲マンションの建設について
《建設委員会付託》
 第142号陳情 江原町1丁目18番のワンルームマンション建設計画について
《文教委員会付託》
 (16)第61号陳情 地域図書館7館を存続することについて

○議長(高橋ちあき) 次に、第142号陳情、江原町1丁目18番のワンルームマンション建設計画について、については、建設委員会の申し出どおり継続審査に付したいと思いますが、これに賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立多数。よって、第142号陳情は、継続審査に付すことに決しました。

○議長(高橋ちあき) 次に、平成16年第61号陳情、地域図書館7館を存続することについて、については、文教委員会の申し出どおり継続審査に付したいと思いますが、これに賛成の方は御起立願います。
       〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立多数。よって、平成16年第61号陳情は、継続審査に付すことに決しました。

○議長(高橋ちあき) さらに、陳情の継続審査についてお諮りいたします。
 お手元に配付の陳情継続審査件名表(II)に記載の陳情については、それぞれ付託委員会から継続審査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続審査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

平成17年第4回定例会
陳情継続審査件名表(II)
《区民委員会付託》
 第70号陳情 地域センターへの区職員の配置について
 第132号陳情 廃プラスチックの処理について

《厚生委員会付託》
 第18号陳情 高齢者の健康と生きがい増進に資する高齢者農園事業の拡充について
 第139号陳情 改正介護保険法による施設介護利用者等の居住費、食費の自己負担増について、中野区独自の負担軽減策を検討することについて
 第140号陳情 日本版NCI(癌対策センター)設立について意見書を提出することについて
 第141号陳情 東京都の保育と子育ての「13補助事業」再構築と交付金化は行わず、現行の補助を維持・拡充する意見書を提出することについて

《文教委員会付託》
 第137号陳情 区立みずのとう幼稚園、区立やよい幼稚園2園存続を願う要望について
 第144号陳情 区立みずのとう幼稚園存続を願うことについて
 第145号陳情 区立みずのとう幼稚園存続を願うことについて
 第146号陳情 区立みずのとう幼稚園存続を願う要望について
 第147号陳情 中野区10か年計画における区立幼稚園廃止案について
 第148号陳情 区立みずのとう幼稚園存続を願う要望について
 第149号陳情 中野区立みずのとう幼稚園存続について
 第150号陳情 中野区立みずのとう幼稚園の廃止案について
 第151号陳情 区立みずのとう幼稚園廃園案をもう一度検討する事について
 第152号陳情 中野区立みずのとう幼稚園存続について
 第153号陳情 新しい中野をつくる10か年計画について

《中野駅周辺整備・交通対策特別委員会付託》
 第119号陳情 中央環状新宿線沿線の地域環境保全に努めることについて
 第133号陳情 中心市街地活性化法の適用について

《防災対策特別委員会付託》
 第135号陳情 妙正寺川流域の防災対策について

○議長(高橋ちあき)なお、本日付をもちまして委員会に付託いたしました陳情も、付託委員会における閉会中の継続審査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
 次に、常任委員会の所管事務継続調査についてお諮りいたします。
 お手元に配付の常任委員会所管事務継続調査件名表に記載の調査事件については、それぞれ所管委員会から継続調査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続調査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

常任委員会所管事務継続調査件名表
平成17年第4回定例会
総務委員会
 1 経営改革の推進について
 1 組織・人事及び各種事務事業の改善について
 1 財政、資金及び財産管理について
 1 広報・広聴及び区民参加について
 1 災害対策について
 1 区税について

区民委員会
 1 戸籍及び住民基本台帳等について
 1 地域センター及び区民の地域活動について
 1 産業振興及び勤労者対策について
 1 環境及び消費者対策について
 1 ごみ減量及び清掃事業について

厚生委員会
 1 子育て支援及び子どもの育成について
 1 男女平等の推進について
 1 保健衛生及び社会福祉について
 1 保健所及び福祉事務所について
 1 国民健康保険、老人保健医療及び介護保険について

建設委員会
 1 安全で快適に住めるまちづくりについて
 1 交通安全及び放置自転車問題について
 1 河川の溢水防止及び親水化について
 1 道路・公園等の整備及び緑化について

文教委員会
 1 学校教育の充実について
 1 区民の生涯学習について
 1 スポーツ環境の整備について
 1 文化財保護等について

○議長(高橋ちあき) 次に、議会運営委員会の所管事項継続調査についてお諮りいたします。
 お手元に配付の議会運営委員会所管事項継続調査件名表に記載の調査事件については、議会運営委員会から継続調査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続調査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

議会運営委員会所管事項継続調査件名表
平成17年第4回定例会
 1 議会の運営について
 1 議会の会議規則、委員会に関する条例等について

○議長(高橋ちあき) 以上で本日の日程を全部終了いたしましたので、散会いたします。
 平成17年第4回中野区議会定例会を閉じます。
午後4時39分閉会