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平成18年10月11日中野区議会本会議(第3回定例会)の会議録
平成18年第3回定例会本会議第4日(10月11日)
1.平成18年(2006年)10月11日、中野区議会議事堂において開会された。
1.出席議員(41名)
1番 いでい 良 輔 2番 伊 東 しんじ
3番 佐 野 れいじ 4番 北 原 奉 昭
5番 久 保 り か 6番 酒 井 たくや
7番 奥 田 けんじ 8番 近 藤 さえ子
9番 小 堤 勇 10番 大 内 しんご
11番 伊 藤 正 信 12番 きたごう 秀 文
13番 吉 原 宏 14番 高 橋 ちあき
15番 やながわ 妙 子 16番 平 島 好 人
17番 むとう 有 子 18番 はっとり 幸 子
19番 長 沢 和 彦 20番 か せ 次 郎
21番 山 崎 芳 夫 22番 小 串 まさのり
24番 市 川 みのる 25番 岡 本 いさお
26番 こしみず 敏 明 27番 飯 島 きんいち
28番 佐 伯 利 昭 29番 佐 藤 ひろこ
30番 来 住 和 行 31番 岩 永 しほ子
32番 篠 国 昭 33番 柿 沼 秀 光
34番 伊 藤 岩 男 35番 斉 藤 金 造
36番 大 泉 正 勝 37番 斉 藤 高 輝
38番 江 口 済三郎 39番 藤 本 やすたみ
40番 昆 まさ子 41番 江 田 とおる
42番 池 田 一 雄
1.欠席議員
23番 若 林 ふくぞう
1.出席説明員
中 野 区 長 田 中 大 輔 助 役 内 田 司 郎
収 入 役 山 岸 隆 一 教 育 長 沼 口 昌 弘
区 長 室 長 寺 部 守 芳 政策担当課長 川 崎 亨
総 務 部 長 石 神 正 義 総務担当参事 橋 本 美 文
区民生活部長 本 橋 一 夫 子ども家庭部長 田 辺 裕 子
保健福祉部長 菅 野 泰 一 保 健 所 長 浦 山 京 子
都市整備部長 石 井 正 行 拠点まちづくり推進室長 石 橋 隆
教育委員会事務局次長 金 野 晃
1.本会の書記は下記のとおりである。
事 務 局 長 山 下 清 超 事務局次長 高 橋 信 一
議事調査担当係長 大 谷 良 二 書 記 黒 田 佳代子
書 記 永 田 純 一 書 記 荒 井 勉
書 記 岩 浅 英 樹 書 記 菅 野 多身子
書 記 西 田 健 書 記 廣 地 毅
書 記 鳥 居 誠 書 記 杉 本 兼太郎
書 記 岡 田 浩 二 書 記 松 本 桂 治
議事日程(平成18年(2006年)10月11日午後1時開議)
日程第1 認定第1号 平成17年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について
認定第2号 平成17年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第3号 平成17年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第4号 平成17年度中野区老人保健医療特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第5号 平成17年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第2 第82号議案 中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例
第83号議案 中野区みどりの保護と育成に関する条例の一部を改正する条例
第84号議案 特別区道路線の認定について
第85号議案 特別区道路線の認定について
第86号議案 特別区道路線の認定について
第87号議案 特別区道路線の認定について
日程第3 第88号議案 中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例
第89号議案 中野区職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
第90号議案 中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例
日程第4 第91号議案 中野区における証明書の交付等の請求及び届出に係る本人確認に関する条例の一部を改正する条例
第92号議案 中野区住民基本台帳の閲覧等に関する条例を廃止する条例
日程第5 第93号議案 中野区立幼稚園条例の一部を改正する条例
日程第6 議会の委任に基づく専決処分について
追加議事日程
日程第7 議員提出議案第9号 北朝鮮の核実験に抗議し、核兵器及び核兵器開発計画の放棄を求める決議
午後1時21分開議
○議長(高橋ちあき) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。
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認定第1号 平成17年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について
認定第2号 平成17年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第3号 平成17年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第4号 平成17年度中野区老人保健医療特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第5号 平成17年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
(委員長報告)
○議長(高橋ちあき) これより日程に入ります。
日程第1、認定第1号から認定第5号までの計5件を一括議題に供します。
平成18年(2006年)10月10日
中野区議会議長 殿
決算特別委員長 伊藤 正信
(公印省略)
決算の審査結果について
本委員会に付託された下記決算は、審査の結果、原案を認定すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
認定
第1号 |
平成17年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について
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10月10日
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認定
第2号 |
平成17年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について
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10月10日
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認定
第3号 |
平成17年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について |
10月10日
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認定
第4号 |
平成17年度中野区老人保健医療特別会計歳入歳出決算の認定について |
10月10日
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認定
第5号 |
平成17年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について |
10月10日
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○議長(高橋ちあき) 決算特別委員会の審査の報告を求めます。伊藤正信決算特別委員長。
〔伊藤正信議員登壇〕
○11番(伊藤正信) ただいま議題に供されました認定第1号、平成17年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について、認定第2号、平成17年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成17年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第4号、平成17年度中野区老人保健医療特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第5号、平成17年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、以上5件の決算特別委員会における審査の経過概要とその結果、並びに主な質疑、要望及び問題点の指摘等について御報告申し上げます。
なお、決算の内容につきましては、本会議における提案説明や当委員会における詳細な総括説明がありましたので、省略させていただきます。
それでは、初めに審査経過の概要とその結果について御報告申し上げます。
当委員会は、9月22日の本会議において設置され、同日直ちに委員会を開きました。
初めに、正副委員長の互選を行い、その後、五つの分科会の設置、分科会分担区分の決定及び分科会委員の選任を行いました。続いて、各分科会の正副主査を選任し、理事会の設置と理事の互選を行いました。そして、直ちに理事会を開会し、審査方法や日程など決算特別委員会の運営について協議を行い、その内容を委員会に報告し決定いたしました。
9月25日には各事業部長から総括説明を受け、翌26日は各委員が決算議案を検討するための決算検討日といたしました。そして、9月27日、28日、29日、及び10月2日の4日間にわたり、14名の委員が総括的な質疑を行いました。
なお、総括質疑等に資するため289件の資料要求を行い、資料の提出を受けました。
10月3日、4日及び5日の3日間は分科会ごとの審査を行い、10月10日の当委員会において各分科会主査の報告を受けた後、討論を省略して直ちに採決をいたしました。
採決は認定ごとに行いました。
初めに、認定第1号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。
次に、認定第2号について、採決した結果、異議なく認定すべきものと決しました。
次に、認定第3号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。
次に、認定第4号について、採決した結果、異議なく認定すべきものと決しました。
次に、認定第5号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。
次に、委員会での審査経過における主な質疑、要望及び問題点の指摘等について御報告いたします。
初めに、中野区の財政について、今決算では、実質収支、実質収支比率とも改善したが、これは景気回復による特別区交付金の増によるものであり、区の自助努力ではなく、隠れた危険性を認識すべきだとの観点から余剰金の使途について問われました。また、経常収支比率も健全な数値に近づいてきたが、義務的経費は依然高く改善の工夫が求められました。
次に、学校教育の環境整備の充実について、コンピュータを活用した教育推進の立場から、区立小中学校4校における「理数大好きモデル地域事業」の取り組み状況がただされ、また教育ビジョンでも成果が期待される校内LANを早期に全校整備されるようただされたほか、周辺機器整備の学校間格差が指摘され、その解消の早急な実施が求められました。
次に、05年度決算について、都区財政調整交付金の増理由、区民の平均所得の減少理由が問われたほか、余剰金を基金に積み立てた理由がただされ、余剰金は区民施策の充実に充てるべきとの観点から、住宅倒壊から命を守るため、耐震補強工事費の助成事業を行うとの提案がなされました。また、区立学校の施設整備、維持補修について具体的に問われました。
次に、狭隘道路拡幅整備事業について、本年の予算特別委員会での指摘後も建築主の非協力により改善されていない事例を挙げ、区の実効ある対応が強く求められました。また、児童・生徒の体力向上プランについて、体力の基本は「走ること」であるとの観点から、中学校の学校対抗駅伝を地域の協力を得て復活させることなどがただされました。
次に、地球環境に優しい地域づくりの観点から、民間資金や地域の人材を活用して、環境学習を行っている第二中学校の取り組みが紹介され、これに対する教育委員会の評価についてただされました。また警察大学校等跡地の開発に当たっては、ヒートアイランド対策としての樹木保全や屋上緑化、自動車の流入やスピード抑制対策など、環境に配慮するよう要望がありました。
次に、公金の運用について運用基準や運用状況は重要な情報であり、区報及びホームページで広く区民に知らせ、説明責任を果たすべきであるとき指摘がなされました。また、金融機関情報等の収集や担当職員の研修充実など、公金の管理運用体制の確立が問われるとともに、より安全かつ効率的な運用が要望されました。
次に、地域交通整備・コミュニティバス「なかのん」については、効果の高い事業だが、利用者の多い時間帯の増便、上屋のあるバス停、折り畳み式いすの設置などを事業者に求めるよう要望がありました。また、バリアフリー整備構想の実行計画について、鷺ノ宮駅南口のエレベーター設置、野方駅舎のバリアフリー化、デジタルバリアフリーマップなどについてただされました。
次に、子ども医療費助成の拡充については、現行制度の執行率が低い理由は、助成対象が入院費のみだからではないかと指摘した上で、独自に負担軽減策を拡充している区がある点、及び区長会による所得制限撤廃要請に対し、都の検討の動きが報じられていることなども踏まえて、助成対象に通院を含めるとともに、年齢を中学3年生まで拡充してはどうかとただされました。
次に、上鷺宮地域の地区計画策定によるまちづくりについて、協議会での議論やアンケート実施、地権者への働きかけなど、地域住民が努力を重ねているが、この半年間、事業が停滞しているとの指摘があり、区は理由を明確にするとともに、地域住民の努力にこたえ、スケジュールどおり地区計画を策定し、平成19年3月までに都市計画決定手続を行う努力をするよう要望が出されました。
次に、子育て支援と教育行政について、「ゆとり教育」から「学力重視」への方向転換の動きに対する教育委員会の受けとめ方が問われるとともに、現時点での(仮称)子育て・幼児教育センター構想がただされました。また家庭における幼児期の教育の重要性について積極的な情報発信のほか、開かれた学校づくりにおいて地域に貢献する学校の視点を構築するよう要望が出されました。
次に、まちづくりについて、中野二丁目市街地再開発事業では、地権者が準備組合を結成し、地域の結束や気運も高まっている、警察大学等跡地整備と連動して行うべきとの観点から、この時期を逃さず、地区計画を早期策定することが求められました。また、医療行政について後期高齢者医療制度改革など、今回の医療制度改革は短期に取り組むべき重要課題との観点から区の見解が問われました。
次に、西武新宿線の連続立体交差事業について、現在までの進捗状況や総事業費と、これに対する鉄道会社、都、及び区の負担割合がただされました。また、都が検討対象としている他区間との比較の中で、本区間が事業化される見通しがただされたほか、沿線まちづくりにかかる財源確保の必要性や関係機関への要請など、強力な取り組み姿勢が問われました。
次に、子育てサービスの充実について、産後ヘルパー事業は、出産直後の家庭支援として重要との観点から、利用者が少ないのは登録期間や利用期間、周知の方法に問題があるのではないかとの指摘がなされたほか、学力調査の活用に関して、調査の趣旨が問われ、間違いを認識し、学習に役立てるにはコンピュータ評価だけでなく、問題や答案を返却すべきとの見解が示されました。
次に、耐震問題に関して、木造住宅等の耐震化事業において、耐震診断の結果が総合評点1.0以上の賃貸アパートが6棟あった点を挙げ、区民が安心して入居できるよう、こうしたアパートを区が耐震性のある優良賃貸物件として認定し、建物に表示する制度の導入を図る考えはないか問われました。
以上が主な質疑、要望及び問題点の指摘等であります。なお、このほか、項目のみを挙げてみますと、公会計改革・発生主義会計について、広告事業について、警察大学校等跡地問題について、妙正寺川激甚災害対策特別緊急事業について、高齢者・障害者の在宅生活支援について、学校や区施設の室内空気環境について、特別区税と江古田の森周辺まちづくりについて、地域包括支援について、区民公益活動の推進に関する条例について、学童クラブについて、家族や地域社会のきずなを大切にする問題について、中野サンプラザについて、区の広報戦略についてなどの質疑及び要望等がありました。また、ただいま報告いたしました幾つかの項目については、複数の委員から質疑及び要望等があったことを申し添えておきます。
なお、決算特別委員会は、議員全員をもって構成されていることから、質疑等の紹介は以上のとおり、概要といたします。詳細につきましては決算特別委員会の会議録により御承知いただきたいと存じます。
また、各分科会における質疑応答につきましては、当委員会において各分科会主査から詳細な報告があり、委員会会議録に記載されておりますので、その内容を割愛させていただきます。
以上で、簡単ではございますが、決算特別委員における審査の経過の概要とその結果、並びに主な質疑、要望及び問題点の指摘等についての報告を終わります。
○議長(高橋ちあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
長沢和彦議員、大内しんご議員、久保りか議員、佐伯利昭議員、はっとり幸子議員から討論の通告書が提出されていますので、順次通告議員の討論を許します。
最初に、長沢和彦議員。
〔長沢和彦議員登壇〕
○19番(長沢和彦) 上程中の認定第1号、2005年度中野区一般会計歳入歳出決算並びに認定第3号、2005年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算について、日本共産党議員団の立場から反対の討論を行います。
初めに、いわゆる「構造改革」路線が区民にどういった影響をもたらしたのか、このことをよく見る必要があります。さまざまな制度の改悪が貧困と格差の拡大を進め、区民生活に塗炭の苦しみをもたらしています。
05年度は前年からの年金保険料引き上げに続き、雇用保険料の引き上げ、そして所得税・住民税の配偶者特別控除が原則廃止となりました。区内における住民税の配偶者特別控除だけ見ても、前年の2万4,643人の対象者が、05年度は1,683人に減り、2万2,960人もの区民が増税となりました。
特別区交付金が増額となったのは、大企業などが空前の利益を上げていることによるものです。一方、地方消費税交付金が前年と比べて減額となりました。「景気回復」が言われても、家計・個人消費は冷え込んでいる証拠です。
国の「構造改革」が大企業と高額所得者だけを潤わせ、庶民には痛みを押しつけています。その結果、二極化が一段と進められました。それだけに区がどういった区政運営を行うのか、予算計上の段階からそのことを認識し、取り組まなければならなかったと言えます。しかし、区民にそのまま痛みを押しつけたばかりか、「構造改革」による貧困と格差の拡大、区民生活の厳しさを認めようとさえしませんでした。
また、05年度は中野区では「財政健全化」を口実に区民に犠牲を押しつけた「行財政5か年計画」の最終年度であり、「新しい基本構想」と「10か年計画」の初年度に当たりました。「小さな区役所」と「官から民へ」のスローガンのもとで、自己責任や自助・共助を強調し、自治体としての公的責任を後退させました。その意味で、中野区が自治体の変質化を本格的にスタートさせた年であったと言えます。
以下、反対理由を述べます。
第1に「ため込み」と「余らせ」が特徴の決算であることです。基金に50億9,500万円余も積み立て、05年度末は176億7,900万円余にもなりました。ここ数年間の基金への積み立ては、あたかもこれが区の一番の仕事であるかのようです。さらに区政史上最大の42億1,700万円もの余剰金を出すなど、異常なことです。およそ区民の暮らしや要求に寄り添った区政運営とは言えません。いかに区民のための仕事をしなかったかを図らずも証明しました。
第2に新たな区民負担さえ行い、区民の切実な願いにこたえていません。例えば、区民生活が苦しくなっているさなかに、成人健診の有料化を行いました。近年、受診者数や受診率が伸びているもとで、05年度は受診者・率とも減らしています。区も認めているように有料化の影響があったことは問題です。
介護保険の訪問介護サービス利用料の負担軽減は、国がやめれば、直ちにそれに従いやめてしまいました。昨年10月からの介護施設や通所サービスにおける食事代や「ホテルコスト」の自己負担についても、何ら軽減策を講じないばかりか、国の解釈をオウム返しするだけで、利用者や事業者の実態と悲鳴を見ようとも聞こうともしていません。
保育園の民営化に対しても、実態の把握は第3者評価など外部評価任せで、国が責任をもって検証を行っていないことが明らかになりました。保育の質と継続性を制度的に向上させる視点がなく、事業者任せにしているのでは区が責任を果たしているとは言えません。
学校や保護者からは切実に寄せられている学校施設の改善に対しても、遅々として進まず、要望にこたえているとは言えない状況です。福祉・教育の充実にこたえるべきでした。
第3の理由は、福祉優先ではなく、開発優先の区政運営であるからです。基金へのため込みが顕著になっているのは、中野駅周辺まちづくりなど大規模再開発を推進するためです。そのためには現在の区民の暮らしがどうであろうと、ひたすら開発優先に重きを置いているようでもあります。NPM、ニューパブリックマネジメントなど、「新しい公共経営」論がはびこって久しいですが、福祉・教育には「コスト」論によって大なたを振るいながら、開発には「コスト」も「費用対効果」も度外視した行政運営が行われています。
05年度は、「中野駅周辺まちづくり推進委託」に1,300万円も使った委託契約が行われました。04年度に出された新都市建設公社の警察大学校等跡地の「地区計画検討支援業務報告書」と、05年度に三菱総合研究所が受託し、成果物として出てきた「中野駅周辺まちづくり推進委託報告書」は警察大学校等跡地の部分は大半が既に新都市建設公社から出された「地区計画検討支援業務報告書」と酷似しています。しかも、委託費の内訳の金額を求めても、「企業秘密」だとして議会に示されなかったことは大問題です。
警察大学校等跡地の整備については、相変わらず開発者負担を口にしますが、何の保証も根拠すらないものです。10万人の避難場所として緑豊かな広い防災公園をという区民の願いに背を向けたままで、しかも中央中学校の敷地を狭くしたのでは、およそ区民の理解は得られないでしょう。
続いて、国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算について述べます。
保険料は応益部分の均等割りで1,900円がアップし、3万2,100円に引き上げられました。3年連続の値上げによって、一層の区民負担となりました。特に低所得者の負担増は、生活と営業の厳しさに拍車をかけています。保険料の値上げは払うことのできない区民をさらにふやし、短期証と資格証明書の発行の増加で医療機関に行きにくくなり、健康破壊につながるもので認めることはできません。
以上を述べて、認定第1号と認定第3号の反対討論とします。
○議長(高橋ちあき) 次に、大内しんご議員。
〔大内しんご議員登壇〕
○10番(大内しんご) ただいま上程されました認定第1号、平成17年度中野区一般会計歳入歳出決算、認定第2号、用地特別会計、認定第3号、国民健康保険事業特別会計、認定第4号、老人保健医療特別会計、認定第5号、介護保険特別会計の5会計の決算の認定につきまして、自由民主党・民社クラブ議員団を代表いたしまして、賛成討論を行います。
平成17年度一般会計歳入歳出決算は、歳出面では内部努力による人件費の抑制、また歳入面では景気の回復基調を受け、都区財政調整交付金の大幅な増などにより、収支の改善が顕著に見られました。
一方、区税収入については、その伸びが停滞する中、今後の歳入予測が不透明な状況を考慮し、財政調整基金などに積極的に積み立てを行い、持続可能な財政運営の礎を築かれたことは、我が会派として評価するものです。
また、中野区行財政5か年計画で削減された「私立幼稚園保護者補助金」については、我が会派の公私間格差是正の要求にこたえ、一定の引き上げが行われ、今後の格差是正のさらなる解消に向けた施策展開につなげていただいたということについても、大いに評価できるものです。
今後も区におかれましては、中長期的な財政需要や収入要因を的確に把握し、計画的な基金・起債の活用などの取り組みを一層進められ、先行きが不透明な経済環境にあっても、着実に事業成果が上げられるよう期待するところであります。
さて、平成17年度一般会計決算の特徴の一つとして、用地特別会計で取得をした江古田の森保健福祉施設用地を一般会計において41億1,500万円余で買い取りをしたことが挙げられます。
この江古田の森保健福祉施設用地の取得については、平成16年度中野区一般会計補正予算において審議され、PFI手法を導入し、民設民営の特別養護老人ホーム、老人保健施設、ケアハウスのほか、知的障害者入所更生施設、小規模身体障害者療護施設を設置するという全国でも最初の先進的な取り組みでした。現在は工事も7割方進み、モデルルームも完成したようです。また、来年の4月の開設に向け、職員の採用などの準備も着々と行われているようで、区内の施設入所待機者にとっては明るい希望を与えているようです。
我が会派としては、この補正予算の可決に当たり、「PFI事業の推進に当たっては、地域の産業振興と連携を図られるよう努められたい」との附帯意見を提案したところでありました。今後、施設の開設に当たっては、この附帯意見に沿い、地域の産業振興に寄与する取り組みを区と事業者の連携のもと、十分に推進していかれることを強く希望するものです。
次に、認定第2号、用地特別会計決算につきましては、江古田の森、保健福祉施設用地の売り払いや土地開発公社経営健全化対策に伴う計画的な用地の処分が行われ、公社の経営健全化の目標を達成することができたことは大いに評価できる内容となっています。
次に、認定第3号、国民健康保険事業特別会計の決算においては、保険料の収納率が一定の伸びがあったこと、また滞納分の収納率については前年度比4ポイントと大幅に伸びたこと。そして認定第4号、老人保健医療特別会計の決算については、制度移行に伴い医療諸費の着実な減が見られたこと、認定第5号、介護保険特別会計の決算については、介護保険料収入も前年度を若干上回るなど、収納努力が見られることから、これら3会計についても一定の評価をするものです。
最後に、我が国の経済状況は、企業収益の回復基調が雇用や所得の改善に波及し、消費、投資がバランスよく増加するなど、18年度は民間需要中心の穏やかな回復を続け、19年度においても民間需要を中心に自律的・持続的な経済成長があると見込まれております。
こうした状況から、国は本年7月に「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」を策定し、長期停滞のトンネルを抜け出し、筋肉質の経済構造に変貌した日本経済はようやく明るい展望を持てる状況となったとし、今を「新たな挑戦の10年」出発点と位置付けています。国は、19年度予算に「成長力・競争力強化」、「財政健全化」、「安全・安心で柔軟かつ多様な社会の実現」といった「新たな挑戦の10年」における三つの優先課題への取り組みを提示するとしています。まさに、国はこれまでの改革優先の取り組みから、一歩も二歩も前進していこうとしています。同時に、一度の失敗で人生の負け組にならないよう、「再チャレンジ」できる世の中づくりは前進だけではなく、改革の充実も図っています。
区は、このような新たな局面を迎えた経済情勢や国の動向を注視しながら、「新しい中野をつくる10か年計画」を文字通り着実に推進していかなければなりません。区が真に基礎的な自治体として、その役割を十分に発揮していくためには、区税や特別区交付金などの収入要因を的確に把握するとともに、計画的な基金、起債の活用、さらなる内部努力を一層進め、より戦略的な財政運営を行っていく必要があると思います。今後の区の積極的な取り組みをお願いいたしまして、賛成討論といたします。
○議長(高橋ちあき) 次に、久保りか議員。
〔久保りか議員登壇〕
○5番(久保りか) ただいま上程されました認定第1号、平成17年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について、公明党議員団の立場から賛成の討論をいたします。
平成17年度歳入決算総額は957億8,134万円余、歳出決算総額は915億290万円余となり、それぞれ対前年度3.1%、1.7%の伸びとなりました。また、実質収支も42億1,722万円余で前年度より13億3,751万円余増加しました。歳入の伸びに対する款別の寄与率では、特別区税が3.1%であるのに対して、特別区交付金が78.8%になっています。これは特別区税の伸び率が0.3%にとどまったこと、我が区においても特別区交付金への依存度が高まりつつあることの影響と考えられます。今後の中野区の財政見通しの上からは、区税収入の伸びの低さが構造的なものかどうか分析を踏まえた的確な財政運営が求められることを指摘しておきます。
こうした財政状況の上からは基金積み立てと繰り入れの計画化による事業執行の財源対応は、今年度決算のポイントになっています。すなわち単年度収支が前年度よりも6億7,000万円余少ない、13億3,000万円余にもかかわらず、実質単年度収支は対前年度14億7,000万円余多い、44億9,000万円余であったことからもうかがえます。今後の基金政策では、学校再編及びまちづくり関連基金の対応が重要になってくると思われます。法の定めるところにより、財政規律に基づいて年度間財源の調整のための措置をとり、将来の行政需要にこたえる対策によって住民福祉の維持向上を図るものと評価できます。
平成17年度は、新しい「中野区基本構想」が描く10年後のまちの姿を実現するための「10か年計画」を策定し、実質的にスタートした年度でした。歳出では、我が会派の要望を随所に反映した予算の執行がなされました。
中野区防災情報(L-ウィンドウ)による緊急防災情報システムが整備され、運用が始まりました。ごみ減量を目的としての区民主体の資源回収活動の推進や、区内全域での歩行喫煙の防止への取り組み、中野駅周辺地区のぽい捨て防止の啓発活動の強化がされ、まちの美化啓発が図られました。新たに区立保育園2園を民営化し、産休明け保育・2時間延長保育の実施、既存の区立園においても延長保育実施園が拡大されました。子ども家庭支援センターでは子育てに関する総合的支援が行われ、先駆型子ども家庭支援センターとして虐待防止への取り組みがされました。高齢者会館などでの転倒予防事業の開催や、すべての高齢者会館で体操トレーニングが実施されるなど、介護予防の視点で、高齢者の健康推進がされました。本町五丁目の民設民営の知的障害者通所援護施設整備支援、障害者グループホームの整備支援により、障害者が地域で安心して暮らし続けるための基盤整備を実施しました。自動体外式除細動器(AED)を公共施設119カ所へ設置し、救命救急の知識・技術の向上と意識の普及が図られました。長年の地域の課題であった野方駅北口開設に向けた準備が始まりました。交通不便地域の解消を図るため、新たなバス路線として上鷺宮・鷺宮から中野駅周辺への直接の交通手段としてコミュニティバス「なかのん」の運行が開始されました。教育環境の向上とヒートアイランド対策としても有効な校庭の芝生化第1号が誕生しました。
これら公明党としても提案し、推進してきた福祉、教育、まちづくりなどの効果的な事業が行われ、行政サービスの向上が図られたことを評価します。
しかし、一方では事業の内容を見直す必要のあるものもあります。執行率が低く、歳出抑制の努力とは必ずしも言えないような不用額のあり方は、区民サービスの低下にもつながりかねません。また、この年度は2度の水害に見舞われ、危機管理の甘さや脆弱な都市基盤整備など、問題点も明らかになりました。区民の安全で安心な生活を守るために、防災に対する基盤整備など、喫緊の課題については万全の体制を整えるべきと考えます。
平成17年度は中野区行財政5か年計画の締めくくりの年度として一定の成果を上げたことを踏まえ、「中野区行政革新5か年プラン」を着実に実施するとともに、健全財政と区民満足度向上を図る財政詳細計画の年度内策定を本会議質問に重ねて強く要請いたしておきます。
以上を申し上げて賛成討論といたします。
○議長(高橋ちあき) 次に、佐伯利昭議員。
〔佐伯利昭議員登壇〕
○28番(佐伯利昭) 上程中の認定第1号、平成17年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について民主クラブの立場から賛成の討論を行います。
私たちは本決算を、6月に2期目を迎えた田中区政の1期目の改革の成果を財政上の数字で評価する決算ととらえました。個別の数値で見ますと、1期目就任の平成14年度決算では経常収支比率が89.9%だったのに対し、80.1%と大きく引き下げ、いわゆる望ましいとされる数値に限りなく近づけました。また、実質収支比率も6.3%、さらに、かつては危険水域と言われる15%を超えていた公債費比率も7.4%へと大きく改善がなされました。基金残高は前年度比50億9,000万円増の175億6,000万円となりました。基金の積み立てについては、議会での議論もありましたが、私たちは小中学校の改築・改修に備えることはもちろん、景気変動などの外的要因があろうとも、確実に区民との約束を実現していくため、さらに基金の充実をさせることを主張します。
一方、田中区政のこの間の決算の特色として、不用額が年々ましていることが挙げられます。これについては経費削減などの内部努力という評価とともに、予算段階での見積もりの甘さという評価もあるかと思います。今後とも内部努力による歳出削減を図るとともに、予算段階での精査にも御努力いただきたいと思います。
施策面ではさまざま挙げられるものがありますが、とりわけ我が会派では野方駅北口開設のための事業用地取得に向けた調整、区北部地域へのコミュニティバスの運行開始、区立小中学校再編計画の作成について、これまで最終的に踏み出せなかった一歩を進めたことを高く評価します。
さて、今回の議会では、国家公務員住宅の移転問題が取り上げられ、それによる区税収入減が3億円になるとされました。しかし、3億円の減収になったら、5億円の増収になるものを誘導する、これも行政の役割です。ピンチは最大のチャンス、これは区長のお好きな言葉の一つと思います。ピンチをチャンスにかえる区政が、着実にこれからも行われることを求め、賛成の討論とします。
○議長(高橋ちあき) 次に、はっとり幸子議員。
〔はっとり幸子議員登壇〕
○18番(はっとり幸子) ただいま上程されました認定第1号、2005年度中野区一般会計歳入歳出決算に対し、市民自治の立場から賛成討論をいたします。
2005年度は財政再建に向け、積極的に行財政改革を進めてきた田中区政1期目の最終年度でした。財政指標から見る区財政の状況では、経常収支比率80.1%となりました。補助金の積極的な活用や職員数の削減など、内部努力もありましたが、景気の回復による特別区交付金が大幅に伸びたことが大きな要因でした。また、公債費比率については7.4%と前年よりも0.1ポイント改善され、起債残高は前年度より28億9,583万円余り減少したとはいえ、511億となり、土地開発公社の分を含めれば、578億円となります。また、財政調整基金、減債基金、義務教育施設整備基金などに計画的に積み立てを行い、約50億9,494万円ふやし、175億6,000万円余りとなりましたが、まだ23区の基金現在高の平均の47%です。景気の変動による財政状況の変化や多額の経費を要する小中学校の改築・改修工事などに対応していくためにも、さらに計画的な基金の積み立てをしていくことが必要です。
昨年度は新たな基本構想に描かれた将来像を実現するために、「新しい中野をつくる10か年計画」が策定されました。また、計画の着実な推進のために、2005年度を初年度とする「中野区行政革新5か年プラン」が策定されました。基本構想に示された新しい自治の姿を実現するために、「小さな区役所」を目指し、行政が果たすべき役割として、社会的な支援を必要としている人へのセーフティネットをつくること、基本構想に描かれた地域社会の姿に向けて、必要な制度やルールをつくること、社会の公正性が保たれるよう、監視や規制を行うことの三つの基本的な考え方を示し、それらを十分に果たして区民の暮らしを守るとしています。
まだ考え方が示されて、施策展開は緒についたばかりの初年度ではありますか、今後の「小さな区役所」を目指した中野区の取り組みが積極的に進むことを期待し、この三つの観点から、2005年度の区の取り組みについて述べたいと思います。
まず社会的な支援を必要とする人へのセーフティネットをつくることについては、昨年度子育て基盤の整備として虐待の未然防止に向けた要支援家庭への訪問の実施、また区立幼稚園・保育園・児童館の職員を対象に相談対応能力の向上を図るための実務研修を行うなど、先駆型子ども家庭支援センターとしての取り組みが始まったことを評価します。これまで待つだけだった区役所がアウトリーチの考え方に基づいた考え方に転換したことで、より地域や子育て家庭の実態の把握が明確になり、地域の人々との新たな関係も生まれてきました。また、出産前後の家庭への支援として助産婦に委託して実施された、新産婦・新生児の訪問事業、出産後の家庭を支援する育児支援ヘルパー派遣事業の創設、また私立保育園預かり保育推進補助、そして、DV被害者支援の電話相談事業も実施されました。
また、介護保険制度改正を踏まえ、高齢者の健康づくりを進めるための介護予防事業の実施、地域の高齢者ケア体制を整備するための地域包括ケア推進に向けた準備が行われ、2005年4月にはNPOの運営による認知症高齢者対応のグループホーム「てつあん」が開設されました。また、障害者が地域で安心して暮らし続けることができるよう本町五丁目に知的障害者通所施設、グループホーム建設に向けた誘導、整備が多くの関係者の尽力により実現しました。「ふらっと」と命名され、既に先月から運営が始まり、地域の人々との交流によって、さらに活動が豊かになることが期待されています。
昨年度、健康福祉都市なかのを実現するための保健福祉総合推進計画2005が策定されましたが、介護保険制度への対応、障害者自立支援体制をつくる取り組みはまだ十分とは言えず、ぜひ今後の充実した施策の展開を要望します。
2点目ですが、基本構想に描かれた地域社会の姿に向けて必要な制度やルールをつくることについての取り組みでは、区民の幅広い公益活動をさらに発展させ、豊かな地域社会づくりを目指して、「区民公益活動の推進に関する条例」が制定されました。現在、区民公益活動推進協議会が開かれ、基金などの審査も行われ、区民が責任をもって地域社会づくりに向けた活動を進めるための制度として定着することを願っています。
社会の公正性が保たれるよう監視や規制を行うことについての2005年度の取り組みについては、まだ特になかったと思われますが、さきの二つの考え方とあわせ、新たな社会状況の変化に応じた施策を区民の価値観に基づいて進めていくことを要望しておきたいと思います。
2005年度に実施された事業では、地域のまちづくりにおいて長い間の地域住民の念願だった野方駅北口開設に向けた積極的な調整が進められ、実現に向けた大きな意味を持つ取り組みが進みました。また、上鷺宮・鷺宮地域と中野駅周辺を結ぶコミュニティバス「なかのん」の運行が始まり、当初予想された以上の乗車数となっています。中野駅周辺整備については、「中野駅周辺まちづくり計画」として昨年度策定され、環境に配慮したまちとなるようガイドラインに明記し、地区計画にその遵守を盛り込むとの区の考え方が議会で示されました。防災公園を中心とした緑あふれるまちとなるよう期待しています。
また、区民の安心・安全に向けたまちづくりの取り組みの中で、木造住宅等の耐震性確保の支援事業もアウトリーチの考え方に基づき、個別訪問が実施されたことを評価します。
また、子どもたちの教育に関する取り組みでは、よりよい教育環境の提供と学校教育の充実を目指して、区立小中学校再編計画が策定されました。計画策定に当たっての多くの区民の議論を踏まえた取り組みを評価しています。
また、2005年度に区民、企業、NPOなどの民間活動が多様に発展してきている現在、「民間でできることは民間に」を原則として、一定のルールのもとで、公共サービスの提供をこうした多様な主体にゆだねていくことが求められています。その意味で、2005年度は指定管理者制度導入、そしてまた民営化への取り組みが積極的に進められたことを評価します。
昨年、2005年度に地域センターの区民活動センターへの転換に向けた区の考え方も明らかにされましたが、今後、地域において、新たな公共サービスの担い手が活動しやすい環境の整備、そして、区民の知恵や活動エネルギーが最大限生かされる仕組みをつくり、公共サービスの質を確保する役割を果たしていただくことを要望し、賛成討論といたします。
○議長(高橋ちあき) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。
これより、認定ごとに分けて採決いたします。
初めに、認定第1号について起立により採決いたします。
上程中の認定第1号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立多数。よって、認定第1号は認定するに決しました。
次に、認定第2号について採決いたします。
上程中の認定第2号を委員長報告どおり認定するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
次に、認定第3号について起立により採決いたします。
上程中の認定第3号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立多数。よって、認定第3号は認定するに決しました。
次に、認定第4号について採決いたします。
上程中の認定第4号を委員長報告どおり認定するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
次に、認定第5号について起立により採決いたします。
上程中の認定第5号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(高橋ちあき) 起立多数。よって、認定第5号は認定するに決しました。
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第82号議案 中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例
第83号議案 中野区みどりの保護と育成に関する条例の一部を改正する条例
第84号議案 特別区道路線の認定について
第85号議案 特別区道路線の認定について
第86号議案 特別区道路線の認定について
第87号議案 特別区道路線の認定について
○議長(高橋ちあき) 日程第2、第82号議案から第87号議案までの計6件を一括上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第82号議案から第87号議案までの6議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
第82号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例は、新井薬師南自転車駐車場を有料制駐車場として設置するに当たり、その名称及び位置を定めるものです。この条例の施行時期は平成18年11月20日ですが、設置する駐車場の利用開始は平成18年12月1日からです。
第83号議案、中野区みどりの保護と育成に関する条例の一部を改正する条例は、緑化計画の認定を受けなければならない対象及び計画書の内容を変更するとともに、保護指定の解除等にかかる規定整備を行うものです。この条例の施行時期は平成19年4月1日ですが、保護指定の解除等にかかる規定整備につきましては、公布の日です。
第84号議案から第87号議案までの4議案は、いずれも特別区道の路線を認定するに当たり、道路法第8条の規定に基づき議会の議決をお願いするものです。これら4路線はいずれも河川管理用通路を特別区道路線として認定するものです。これらの路線の区間及び延長につきましては、第84号議案の路線が中野区大和町四丁目482番18から、449番5までの174.70メートル、第85号議案の路線が中野区大和町二丁目449番2から437番7までの111.40メートル、第86号議案の路線が中野区若宮二丁目546番3先から563番1先までの173.30メートル、第87号議案の路線が中野区若宮一丁目563番13から576番16までの116.70メートルです。
以上6議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、建設委員会に付託いたします。
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第88号議案 中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例
第89号議案 中野区職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
第90号議案 中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例
○議長(高橋ちあき) 日程第3、第88号議案から第90号議案までの計3件を一括上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第88号議案から第90号議案までの3議案につきまして一括して提案理由の説明をいたします。
第88号議案、中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例は、中野区議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例、中野区行政委員会の委員及び非常勤の監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例及び中野区長等の給料等に関する条例の3条例につきまして規定を改めるものです。その内容は支度料を廃止するとともに、区長等の旅費の額について規定を改めるものです。この条例の施行時期は公布の日です。
第89号議案、中野区職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例は、支度料を廃止し、外国旅行の宿泊料の額を定額の範囲内の実費額に変更するとともに、市町村の合併に伴い、近接地の地域にかかる規定整備を行うものです。この条例の施行時期は公布の日ですが、市町村の合併に伴う規定整備の一部につきましては、平成19年3月11日です。
第90号議案、中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例は、支度料を廃止するものです。この条例の施行時期は公布の日です。
以上、3議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) この際、申し上げます。第89号議案及び第90号議案の計2件については、地方公務員法第5条第2項の規定に基づき、お手元に配付の文書のとおり、特別区人事委員会の意見を聴取いたしましたので、さよう御了承願います。
18特人委給第215号
平成18年10月10日
中野区議会議長
高橋 ちあき 殿
特別区人事委員会
委員長 北本 正雄
「職員に関する条例」に対する特別区人事委員会の意見聴取について(回答)
平成18年(2006年)10月4日付18中議第920号で意見聴取のあった下記議案については、異議ありません。
記
第89号議案 中野区職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
第90号議案 中野区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例
○議長(高橋ちあき) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。
------------------------------
第91号議案 中野区における証明書の交付等の請求及び届出に係る本人確認に関する条例の一部を改正する条例
第92号議案 中野区住民基本台帳の閲覧等に関する条例を廃止する条例
○議長(高橋ちあき) 日程第4、第91号議案及び第92号議案の計2件を一括上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第91号議案及び第92号議案の2議案につきまして一括して提案理由の説明をいたします。
第91号議案、中野区における証明書の交付等の請求及び届出に係る本人確認に関する条例の一部を改正する条例は、住民基本台帳法の改正に伴い、請求に係る定義の規定を改めるものです。この条例の施行時期は平成18年11月1日です。
第92号議案、中野区住民基本台帳の閲覧等に関する条例を廃止する条例は、住民基本台帳法の改正により、住民基本台帳の閲覧制度が変更されることに伴い、閲覧の請求手続、請求の拒否、閲覧の中止等を条例で定める必要がなくなったため、条例を廃止するものです。この条例の施行時期は平成18年11月1日です。
以上、2議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、区民委員会に付託いたします。
------------------------------
第93号議案 中野区立幼稚園条例の一部を改正する条例
○議長(高橋ちあき) 日程第5、第93号議案、中野区立幼稚園条例の一部を改正する条例を上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第93号議案、中野区立幼稚園条例の一部を改正する条例につきまして提案理由の説明をいたします。
第93号議案、中野区立幼稚園条例の一部を改正する条例は、私立幼稚園の保育料との格差を是正するため、区立幼稚園の保育料の額を9万4,800円から13万6,200円に引き上げるものです。なお、保育料の額の改定について激変を緩和し、段階的な変更とするための経過措置として、平成19年度の保育料の額は10万800円とし、平成20年度の保育料の額は、10万6,800円とするものです。この条例の施行時期は平成19年4月1日です。なお、区立保育園の保育料の額を引き上げる一方で、私立幼稚園の保護者に対する補助金の額を増額することにより、私立幼稚園と区立幼稚園の保護者の実質的な負担額を同額とする予定です。
本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(高橋ちあき) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、厚生委員会に付託いたします。
お諮りいたします。
この際、本日の日程を追加し、日程第7、議員提出議案第9号、北朝鮮の核実験に抗議し、核兵器及び核兵器開発計画の放棄を求める決議を先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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議員提出議案第9号 北朝鮮の核実験に抗議し、核兵器及び核兵器開発計画の放棄を求める決議
○議長(高橋ちあき) 日程第7、議員提出議案第9号、北朝鮮の核実験に抗議し、核兵器及び核兵器開発計画の放棄を求める決議を上程いたします。
議員提出議案第9号
北朝鮮の核実験に抗議し、核兵器及び核兵器開発計画の放棄を求める決議
上記の議案を提出します。
平成18年10月11日
中野区議会議長 高橋 ちあき 殿
提出者 中野区議会議員 篠 国昭
久保 りか
小堤 勇
大内 しんご
長沢 和彦
山崎 芳夫
佐伯 利昭
斉藤 金造
大泉 正勝
○議長(高橋ちあき) 提案者代表の説明を求めます。
〔篠国昭議員登壇〕
○32番(篠国昭) ただいま議題に供されました議員提出議案第9号、北朝鮮の核実験に抗議し、核兵器及び核兵器開発計画の放棄を求める決議につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。
北朝鮮の核実験に抗議し、核兵器及び核兵器開発計画の放棄を求める決議
北朝鮮による核開発は、日本を含む北東アジア地域全体の平和と安全に対する直接の脅威であると同時に、国際社会全体の平和と安全に対する重大な挑戦である。このため我が国をはじめ関係各国は、六カ国協議を中心にあらゆる機会をとらえ北朝鮮に対し核兵器の開発を断念するよう、最大限の外交努力を重ねてきた。特に北朝鮮が核実験の予告を行ったことを受け、国連安全保障理事会声明の採択をはじめとしたさまざまな取り組みにより、北朝鮮の自制を促してきた。このような努力を無視する今回の北朝鮮の核実験は、いかなる理由に基づこうとも正当化の余地はなく、中野区議会はその無謀な暴挙を絶対に容認することはできない。
よって、中野区議会は北朝鮮に対し、日朝平壌宣言に違反して核実験を強行したことに厳重に抗議するとともに、全ての核兵器及び核兵器開発計画を直ちに放棄し、早期かつ無条件に六カ国協議に復帰することを強く求めるものである。
また、日本政府は更なる情報の収集・分析に努めつつ、北朝鮮に対して我が国の断固たる抗議の意思を伝え、北朝鮮が早期に六カ国協議に復帰し、全ての核兵器及び核兵器開発計画を放棄するよう促すとともに、関係各国と連携し、国際社会が結束して平和的解決を模索すべきである。
以上、決議する。
年 月 日
中野区議会
以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
○議長(高橋ちあき) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
本件は、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。
本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の議案は、原案どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
------------------------------
議会の委任に基づく専決処分について
○議長(高橋ちあき) 日程第6、議会の委任に基づく専決処分について報告いたします。
本件については、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、9月20日付をもって、区長からお手元に配付の文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。
18中総総第1875号
平成18年(2006年)9月20日
中野区議会議長 高 橋 ち あ き 殿
中野区長 田 中 大 輔
議会の委任に基づく専決処分について(報告)
区を当事者とする和解及び損害賠償額の決定について、議会の委任に基づき次のとおり専決処分したので、地方自治法第180条第2項により報告します。
記
【報告案件1】
1 和解(示談)当事者
甲 記載削除
乙 中野区
2 事故の表示
(1)事故発生日時 平成18年(2006年)4月24日 午後1時32分
(2)事故発生場所 東京都中野区本町二丁目46番先路上
(3)事故発生状況 乙車は、午後の可燃ごみの収集を終え清掃工場に向かうため、信号機のない交互通行の路地から左折する際に、停止線に従い一時停止した。その後、左右の安全を確認できる位置(横断歩道手前)まで微速にて前進したところ、右方から横断して来る甲を確認したためその位置で停車した。しかし、甲は停車している乙車の存在に気付かず、車両右前部に接触し、転倒した。この事故により、甲は、頭部打撲、頸椎捻挫等の負傷を負った。
3 和解(示談)条件
(1)甲は、本件事故により、治療費、通院費、慰謝料その他合計で金147,430円の損害を被った。
(2)乙は、上記損害額について甲に対し賠償する義務があることを認め、医療機関に対する治療費その他合計で金97,030円の既払金を除く、金50,400円を本件示談成立後2週間以内に甲の指定する方法で支払う。
(3)以上のほか、本件事故に関し、甲と乙の間には、何らの債権債務がないことを確認する。
4 和解(示談)成立の日
平成18年(2006年)7月25日
【報告案件2】
1 和解(示談)当事者
甲 記載削除
乙 中野区
2 事故の表示
(1)事故発生日時 平成18年(2006年)5月11日午後2時50分頃
(2)事故発生場所 東京都中野区中野四丁目11番先交差点内
(3)事故発生状況 乙車は、建築監察業務を終了して中野区役所に戻るため、早稲田通りを東方に向かって走行し、上記交差点を右折する際に、同交差点内で一時停止した。その後、右折を開始したところ、前方から甲車が直進してきたことに気付いたため、右折の途中でブレーキをかけて同交差点内で停止した。甲車は、乙車との衝突を回避しようとして、ブレーキをかけてハンドルを左に切ったが、バランスをくずして左側面を下にして横転し、そのまま路面を滑って乙車の右前方のバンパーに接触して停止した。この事故により、甲は、左足、肩及び首に打撲を負うとともに、甲車の左側面のカウル及びブレーキレバー並びに甲の着衣及び腕時計が破損した。
3 和解(示談)条件
(1)甲は、本件事故により、甲車の修理費、代車使用料、着衣損害費及び腕時計の修理費の計612,442円並びに診察料、休業損害及び慰謝料の計135,505円の合計で金747,947円の損害を被った。(2)乙は、上記損害額にうち、次に掲げる額の合計で金656,081円について甲に対し賠償する義務があることを認める。
ア 甲車の修理費、代車使用料、着衣損害費及び腕時計の修理費の計612,442円については、 双方の過失割合(甲15に対し乙85の割合)に従い、金520,576円
イ 診察料、休業損害及び慰謝料の計135,505円については、その全額
(3)乙は、上記の損害賠償額のうち、金595,001円の既払金を除く金61,080円を本件示談成立後2週間以内に甲の指定する方法で支払う。
4 和解(示談)成立の日
平成18年(2006年)8月25日
○議長(高橋ちあき) この際、陳情の取り下げについてお諮りいたします。
お手元に配付の文書のとおり、陳情の取り下げの申し出がありますので、これを承認いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋ちあき) 御異議ありませんので、さよう承認するに決しました。
陳情取下願
平成18年10月6日
中野区議会議長 殿
陳情者 住所 中野区
氏名 中野区民
平成18年3月6日付をもって提出した次の陳情を、取下げいたしますから、よろしくお取り計らい願います。
第6号陳情「東京都建築安全条例第4条第3項」認定の透明さと公正さの確保について
(取下げ理由)
その他
陳情取下願
平成18年9月19日
中野区議会議長 殿
陳情者 住所 中野区
氏名 中野区民
平成18年3月20日付をもって提出した次の陳情を、取下げいたしますから、よろしくお取り計らい願います。
第12号陳情 上鷺宮1丁目9階建てマンション建設について
(取下げ理由)
陳情の主旨を満たしたので
○議長(高橋ちあき) 次に、陳情の常任委員会への付託について申し上げます。
お手元に配付の陳情付託件名表(Ⅰ)に記載の陳情につきましては、記載のとおり、厚生委員会に審査を付託いたします。
陳情付託件名表(Ⅰ)
《厚生委員会付託》
第29号陳情 小規模通所授産施設やグループホーム等が障害者自立支援法の新体系に移行した後の運営助成について
○議長(高橋ちあき) 本日はこれをもって散会いたします。
午後2時27分散会
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