平成20年02月15日中野区議会本会議(第1回定例会)
平成20年02月15日中野区議会本会議(第1回定例会)の会議録
平成20年第1回定例会本会議第1日(2月15日) 1.平成20年(2008年)2月15日、中野区議会議事堂において開会された。
1.出席議員(40名)
  1番  内  川  和  久        2番  ひぐち   和  正
  3番  白  井  秀  史        4番  平  山  英  明
  5番  つぼい   え  み        6番  いながき  じゅん子
  7番  林     まさみ         8番  山  口  かおり
  9番  せきと      進       10番  いでい   良  輔
 11番  伊  東  しんじ        12番  佐  野  れいじ
 13番  北  原  ともあき       14番  南     かつひこ
 15番  小  林  秀  明       16番  の  づ  恵  子
 17番  奥  田  けんじ        18番  近  藤  さえ子
 19番  牛  崎  のり子        20番     欠  員   
 21番  吉  原     宏       22番  大  内  しんご
 23番  伊  藤  正  信       24番  きたごう  秀  文
 25番  久  保  り  か       26番  やながわ  妙  子
 27番  酒  井  たくや        28番  佐  伯  利  昭
 29番  むとう   有  子       30番  長  沢  和  彦
 31番  か  せ  次  郎       32番  山  崎  芳  夫
 33番  斉  藤  金  造       34番  篠     国  昭
 35番  市  川  みのる        36番  岡  本  いさお
 37番  飯  島  謹  一       38番  江  口  済三郎
 39番     欠  員          40番  佐  藤  ひろこ
 41番  来  住  和  行       42番  岩  永  しほ子
1.欠席議員
      な  し
1.出席説明員
 中 野 区 長  田 中 大 輔      副区長(経営室) 石 神 正 義
 副区長(管理会計室) 沼 口 昌 弘    副区長(政策室) 西 岡 誠 治
 教  育  長  菅 野 泰 一      区民生活部長   大 沼   弘
 子ども家庭部長  田 辺 裕 子      保健福祉部長   金 野   晃
 保 健 所 長  浦 山 京 子      都市整備部長   石 井 正 行
 拠点まちづくり推進室長  谷 村 秀 樹  教育委員会事務局次長  竹 内 沖 司
 計画財務担当課長  長 田 久 雄     経営担当課長   川 崎   亨
1.本会の書記は下記のとおりである。
 事 務 局 長  山 下 清 超      事務局次長    髙 橋 信 一
 議事調査担当係長 大 谷 良 二      書     記  黒 田 佳代子
 書     記  永 田 純 一      書     記  荒 井   勉
 書     記  菅 野 多身子      書     記  廣 地   毅
 書     記  松 本 明 彦      書     記  丸 尾 明 美
 書     記  鳥 居   誠      書     記  杉 本 兼太郎
 書     記  岡 田 浩 二      書     記  松 本 桂 治

 議事日程(平成20年(2008年)2月15日午後1時開議)
日程第1 議会運営委員の辞任許可について
日程第2 第1号議案 平成19年度中野区一般会計補正予算
     第2号議案 平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
     第3号議案 平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算
     第4号議案 平成19年度中野区介護保険特別会計補正予算
日程第3 第5号議案 平成20年度中野区一般会計予算
 追加議事日程
日程第4 中野区選挙管理委員選挙
日程第5 中野区選挙管理委員補充員選挙

      午後1時00分開会
○議長(市川みのる) ただいまから平成20年第1回中野区議会定例会を開会いたします。
 本日の会議を開きます。
 会議録署名員は、会議規則第121条の規定に基づき、議長から御指名申し上げます。
 5番つぼいえみ議員、38番江口済三郎議員にお願いいたします。
 次に、会期についてお諮りいたします。
 本定例会の会期は、本日から3月21日までの36日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
 本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。
 この際、謹んで御報告申し上げます。
 藤本やすたみ議員には昨年12月11日、また、小堤 勇議員には本年2月10日、御逝去されました。まことに哀惜の念にたえません。両議員の御冥福を祈るため、黙祷をささげたいと存じます。
 全員御起立願います。黙祷。
        〔黙祷〕
○議長(市川みのる) お直りください。黙祷を終わります。御着席願います。
 この際、故藤本やすたみ議員に対しまして弔意をあらわしたいと存じます。江口済三郎議員にその発言をお願いいたします。江口済三郎議員。
     〔江口済三郎議員登壇〕
○38番(江口済三郎) 故藤本やすたみ先生の御霊に謹んでお別れの言葉を申し上げます。
 こんなにも早くお別れの言葉を申し上げることになるとは、いまだに信じられません。余りにも突然で、まことに痛恨の念にたえがたく、生者必滅とは申せ、人生の無常を嘆かずにはいられません。
 藤本先生が、夏ごろから体調を崩され、つらそうにされていることには心を痛めておりました。だるそうに階段を上り、控え室に向かう後ろ姿を見るたびに、背中がだんだん小さくなっていくような気がしていました。だれもが休養を勧めたことと思います。しかし、藤本先生は、その持ち前の勤勉さと責任感の強さから、ほとんど議会活動を休まれることはありませんでした。
 そんな藤本先生が、平成19年第4回定例会の常任委員会の最終日に早退届を出されました。余ほどのことだったと思いました。さぞやつらかっただろうと思います。心中を察すると余りあるものがあります。最後の最後まで、我が身を削っての議員活動だったと思います。
 昭和46年5月、20代の若さで衆望を担って中野区議会議員に初当選されて以来、9期33年に及ぶ議員活動を通じて、真に区民の代表として区政に参画され、中野区の発展に大きく寄与されました。
 そして、この間、議会の要職を数多く務められる中で、円滑な議会運営に手腕を発揮され、平成9年5月には、同僚議員の厚い信頼を受け、第45代中野区議会副議長に就任されました。議長を補佐し、あくまでも区民本位の大局に立ち、その人望により各会派をまとめられた議会運営は、皆さん周知のとおりであります。
 温厚誠実、極めて清廉な人柄で知られ、政治的な見識の高さと豊富な知識・経験に基づいた鋭い判断力は、まことに衆に抜きん出ていました。そして、どんな小さなことでも見逃さず、知識と経験に基づいた行政への審議の姿勢は他の追随を許さず、区議会の重鎮として風格を感じさせる、藤本先生ならではのものでした。
 会派を越えて、議員同士の親睦と融和についても、人一倍の努力されたことも忘れることができません。
 33年の歳月に及ぶ議会人としての活躍は、まさに区民と区政への献身の生涯でありました。ここに、中野区議会において、生前における藤本先生の御活躍に対し心から感謝し、深甚なる敬意を払うとともに、藤本先生の御霊が末永く、中野区政の発展を見守られることを心から切望するものであります。
 私ども残された議員は、それぞれの思想・信条の相違を越え、藤本先生の遺志を継ぎ、その努力の跡を追い、区政発展のために全力を尽くすことをお誓いいたします。
 終わりに臨み、故藤本やすたみ先生の御活躍を、これまで陰になって支えてこられました奥様はじめ御家族の心からなる御協力に対し、この機会をおかりし、厚く御礼申し上げますとともに、御遺族の皆様の末永き清福を心からお祈り申し上げる次第でございます。
 藤本先生、どうか安らかにお眠りください。そして、末永く中野区政を見守ってください。
 ここに生前の数々の御功績をしのび、ひたすら御冥福をお祈りいたしますとともに、中野区議会議員一同を代表し、追悼の言葉といたします。
 平成20年2月15日。
○議長(市川みのる) 以上で、故藤本やすたみ議員に対する追悼の辞を終わります。
 なお、故小堤 勇議員につきましては、今定例会最終日の本会議冒頭に弔意をあらわしたいと存じますので、御承知おきください。
 この際、区長から、第1回定例会に当たりまして所信を表明したい旨の申し出がありますので、これを許します。
     〔区長田中大輔登壇〕
○区長(田中大輔) 発言に先立ちまして、昨年暮れに急逝された藤本やすたみ議員並びに今月突然に亡くなられた小堤 勇議員を悼み、一言申し上げたいと思います。
 お二人とも志半ばで御逝去されましたことは、まことに御無念であったことと思います。区民の立場に立ったよりよい区政という点では、私どもも思いをともにするものでした。議会での議論を通じて、区政の発展に尽くされたお二人の御逝去は、まことに痛恨の極みであります。ここに深く哀悼の意をあらわし、謹んで御冥福をお祈りいたします。
 本日、平成20年第1回定例会に当たり、私の区政に対する所信の一端を申し述べ、議員並びに区民の皆さんの御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 今、世界では、大きく時代の枠組みが変化しようとしています。いわゆる「テロとの戦い」が長期化する中、唯一の超大国であるアメリカでは、国内経済の不安が露呈し、大統領選挙への動きの中では、国の新しい方向性が議論されています。EUは統合への歩みを進めつつ、圏域を拡大しています。ロシアは、豊富なエネルギー資源を背景に経済力を伸長させ、アメリカとの対抗関係においても、その存在感を強めています。そして、今や世界の経済成長の大きな牽引役となった中国は、急速な成長に伴ってあらわれ始めた国内社会のひずみの是正と成長の持続の両立を模索しています。
 このように、各国の状況が変化し、地球温暖化問題なども絡んで、それぞれの国の事情が交錯する中で、世界は新たな歴史のステージに入ろうとしています。
 このような状況の中、サブプライムローン問題に端を発するアメリカ経済の不安から、拡大を続けてきた世界経済も減速への曲がり角に立っているようです。我が国も年明け以来の株安や昨年来の原油、穀物の価格高騰が進み、経済は不安な状況となっています。昨年1年を通じて、地域や業種、個人など、さまざまな場面で固定しつつあるとも言われる経済格差に対する不安や不満感も大きくなっています。
 また、年金や医療をはじめとする社会保障制度の将来に対する信頼感も、なかなか回復することができません。厳しい競争環境での過度な利益追求から、食品や製品の表示偽装が続出するなど、企業倫理への不信も国民の意識に大きな傷を残しています。これらが相まって国全体の将来に対する不安を広げているのが現在の状況と言えるのではないでしょうか。
 日本経済はこれまで、さまざまな改革を進める中で、緩やかながら長期的な回復を実現してきました。しかし、名目GDP、すなわち全体のパイの大きさが変わらない中で、成長して利益が上がる業種や地域があれば、他は利益が下がり格差につながるのは当然です。格差の固定化を防ぎ、将来にわたって持続可能な国をつくり上げていくためには、一層の経済成長を実現することが欠かせません。
 そのような新たな経済成長の実現を前提とした上で、国民が納得し得る形での一定の負担増にも踏み込み、将来にわたって安定的な社会保障制度を確立することが、国の将来を確かなものとするためには避けて通ることはできないと考えます。
 経済のグローバル化の中、厳しい国際競争の中で、日本が存在感を強め、経済成長していくためには、まだまだ改革や規制緩和が必要です。しかし、これからの改革は、その成果の社会全体への波及にも配慮したものであることも必要です。規制緩和に加えて、地方の活力や雇用問題、国民生活の安心・安全、そして子育て支援や介護、福祉など、幅広い面に配慮したきめ細かな政策が実行されることによって、改革の成果を内需の拡大に結びつけることが次のステップの経済成長にもつながると思います。
 そうした意味でも、国が財源や権限を集中的に握り、地方をコントロールしながら画一的に政策を進める形では、真に日本社会の活力を取り戻すことはできないと思います。住民に最も近い基礎自治体だからこそ、機動的できめ細かな施策を行うことができます。
 国は、国全体に共通の制度の設計や運用、全体を見た資源配分に徹し、地域の経営には自治体が責任を持ち、住民とともにその経済の活性化や住民の福祉の充実を進める地方分権をさらに進めることが、一層重要になっていると思います。
 私は、区長に就任以来、一貫して地方分権を主張するとともに、真に分権の担い手たり得る自治体をつくり上げるべく、区政の改革に取り組んできました。財政的には、基金残高が300億円を超えるなど、「新しい中野をつくる10か年計画」も中期的な財政見通しに基づいて推進できるようになってきました。こうした取り組みをさらに前進させ、分権時代の日本をリードできる「自治体・中野区」を実現していきたいと考えています。
 さて、私は先月の末に、区議会の日韓友好議員連盟の有志の皆さんとともに、ソウル市陽川区を訪問しました。昨年、同区の秋区庁長と金議長が中野区を訪問されたことに対する返礼の意味を込めて、2泊3日の訪問でしたが、期待を上回る大変実りの多い訪問となりました。区の行政の現状や議会の状況などの視察や意見交換に加えて、高齢者福祉や障害者福祉の施設では、たくさんの区民と触れ合うこともできました。
 特に印象的だったのは、高齢者福祉館という施設で迎えてくれた80歳過ぎの女性でした。その方は、私たちと変わらない日本語で歓迎のあいさつをし、子どものころに覚えた「桃太郎」の昔話を歌も含めて語って聞かせてくれました。私は、日本がかつての朝鮮半島統治時代の歴史の中で、韓国の国民に大きな迷惑と苦痛を与えてしまったことについて、謝罪と反省の気持ちを忘れてはならないと思っています。個々の具体的な事実について語るには、きちんとした検証や議論も必要ではありますが、統治時代の日本が行った戦争によって、多くの韓国の人が亡くなったり、苦難の日々を過ごしたということは消すことのできない事実だからです。そうした意味で、日本統治時代のことについて、さまざまな感情があるお国柄の中で、そのような形で心からの歓迎をしてくれた陽川区の皆さんの心遣いに深く感動しました。
 秋区庁長は、日本の自治行政や都市政策を率直に評価し、学びたいと語ってくれています。一方、中野区から見ても、陽川区の行政には多々学ぶべき先進的な取り組みがありました。そうした行政同士の交流だけではなく、幅広い区民交流に発展していくことで、両区の交流が東アジアの中で互いに最も重要なパートナーとなるべき日韓両国の新時代の市民交流をリードする重要な役割を果たすことができると考えています。
 平成20年度は、10か年計画の4年目に当たり、計画に示す中野の将来像の実現に向けて着実な取り組みをする大変重要な年になります。この計画で定めた「まち活性化」、「地球温暖化防止」、「元気いっぱい子育て」、「健康・生きがい」という四つの戦略は、日本社会が直面している課題とまさに重なるものであり、この戦略を着実に推進し、目指す成果を上げていくことで、日本全体の流れを変えることにもつながる大きな意味を持つものと考えています。
 これらの戦略は、目標を明確にした上で、資源を計画的に投入し、その実施がどれだけ成果を上げたかを常に評価し、評価に基づいて計画や取り組みを改善しながら目標を達成していくという「PDCAサイクル」に基づいて進めています。そうした区政経営のマネージメントサイクルを有効に機能させ、区民の皆さんにとって常に価値の高いサービスを提供できる行政運営を行うためには、不断の行政革新も欠くことができません。四つの戦略と行政革新を着実に実行することで、未来を切り開いていきたいと考えています。
 また、財政的に十分な見通しのない中ではなかなか取り組むことができなかった中小企業退職金共済会の準備金不足への支援や、区民の安全安心のために緊急性の高い区有施設耐震補強改修など、懸案となっていた課題の解決にも積極的に取り組んでまいります。
 まず、まち活性化戦略です。中野ブランドを構築し、中野区のイメージアップを戦略的に展開することで、企業誘致につなげ、中野の都市としての魅力を確かなものにしていく取り組みを強化します。
 警察大学校等跡地においては、都市計画道路及び防災公園の用地取得を平成19年度末までに行うことができる見込みです。中野区の活性化に大きなインパクトを持つまちづくりとして、中野ブランドの構築とあわせ、効果的な施策の展開を図ってまいります。
 西武新宿線連続立体交差化については、都の事業計画が中井駅から野方駅の間について国の予算案で着工準備採択されました。西武新宿線の開かずの踏み切り問題解決は、区民あげての悲願であり、急行線地下化計画の中止以来動かなかった課題が、区民各位、区議会並びに中野区選出の都議会議員、国会議員の皆さんの熱意と努力によって、他に例を見ない早期採択に結びつきました。沿線のまちづくりを区の責任で着実に推進してまいります。
 野方駅北口の開設に向けた自由通路及び駅舎改修については、西武鉄道と基本協定を締結し、第三セクターの設立を行いました。平成22年度完成を目指し、野方駅整備を進めてまいります。
 区内の駅で唯一自転車放置規制区域ではない地下鉄丸の内線新中野駅周辺に、自転車駐車場を整備します。
 地域まちづくりでは、本町二丁目郵政宿舎跡を中心に本町一丁目から三丁目及び弥生町地域の災害に強いまちづくりを進めてまいります。
 地球温暖化防止戦略では、まさに全人類的な課題である地球環境問題について、具体的な数値目標を含む環境基本計画を定め、戦略的に取り組みを進めます。
 自然エネルギーの利用拡大では、都市と地方の顔の見える関係で、互いの足りないものを補完し合って新たな豊かさをつくり合う「里まち連携事業」の一環として、茨城県の常陸太田市に区民風車の建設を計画します。20年度は風況調査等を行います。建設が実現すれば、発電した電力を売った収入を原資に、太陽光発電をはじめとする自然エネルギーの普及や環境事業を展開します。出資など、区民参加の仕組みもあわせて検討していきます。
 プラスチック製容器包装のリサイクルについて、回収区域を区内全域へ拡大するほか、ペットボトルの集積所での回収を実施します。
 子どもたちが環境にやさしい生活を実感しながら、学習や遊びができる場としていくため、区立小学校の校庭の芝生化を進めます。
 元気いっぱい子育て戦略では、やよい・みずのとうの区立幼稚園2園の幼児総合施設のへ転換を進め、平成22年度開設を目指します。
 療育センターアポロ園については移転・改築し、指定管理者制度による運営を導入することとしました。平成22年度、新施設における運営を開始する予定です。
 子どもと家庭を地域全体で支える取り組みを推進するため、「(仮称)地域子ども家庭支援センター」を南中野・仲町・鷺宮・丸山の各児童館に10月に開設いたします。
 障害児の小・中学校通学や学童クラブ通所の介助をヘルパーが行う支援に取り組みます。
 学校の再編を進め、充実した教育環境を実現する取り組みを引き続き行います。20年度には統合新校2校が発足するほか、小・中2校の統合新校開設に向けて準備を行います。地域の関係者や保護者の皆さんとともに、区として子どもたちのよりよい教育環境の整備のために、きめ細かく最善の努力をしたいと考えています。
 また、現代の子どもの育ちを考える上で、生活習慣、文化、健康など、多くの面で重要な取り組みである食育についても、本格的なキャンペーンを行って、幅広い区民運動の展開をしていきたいと考えています。
 健康・生きがい戦略では、75歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度が平成20年度から開始されます。40歳から74歳までの国民健康保険対象者に対しては、生活習慣病の発症予防を重視した特定健康診査・特定保健指導を開始します。
 幅広くさまざまな世代を対象とする健康づくりの取り組みも重要です。機会の提供と普及推進を行う健康づくりキャンペーンを、食育の推進と連携をとりながら、効果的に進めていきます。
 区内4カ所に「(仮称)すこやか福祉センター」――かつて総合公共サービスセンターとしていた施設であります――この開設を進める一環として、仲町小学校跡の施設活用整備を行います。
 地域で高齢者が安心して生活できるよう、簡易な困りごとについてボランティア等との連携により対応する支援の仕組みを構築するほか、認知症や障害等により判断能力が不十分な方のための「(仮称)中野区成年後見センター」をことし10月に設立することを目指します。
 以上四つの戦略を実現するためにも、経営改革を継続し、新しい行政の姿を追求する行政革新の取り組みが重要です。
 最少の職員数で最大の効果を生み出し、区民にとってより高い価値を提供する「小さな区役所」を目指します。そのため、職員の自律性を引き出し、職員の多様性が区政の成果に生かされるよう、複線型人事とコンピテンシーモデルに基づく人材マネージメントを確立し、人材育成計画と職員定数管理計画に基づき、職員の採用、配置、能力開発、民間活力の活用等を展開して、職員2,000人体制の実現を図ることとしました。人材と組織の活性化に戦略的に取り組んでまいります。
 最新の情報技術を経営資源として効率的に活用することを推進します。昨年、住民情報系システム全体最適化計画をまとめ、情報システムの方向性を明らかにしました。新年度は、中央電算システムの再構築を進めるとともに、今年度定める「情報システム調達ガイドライン」に基づく効果的かつ効率的なシステムづくりを進めるため、組織内に情報システム調達の支援やマネージメントを行う体制を確立します。
 区民のための行政を行う職員の職務における基本姿勢を明確にするとともに、法令遵守を徹底するため、「(仮称)中野区職員倫理条例」を制定し、「法令遵守審査会」の設置を行います。また、契約事務や入札制度の改革にも取り組み、「中野区入札監視委員会」を設置し、公正性・透明性の向上を図ります。
 ここで、本定例会において審議をお願いする平成20年度予算案について述べます。
 平成20年度の一般会計は973億8,800万円で、平成19年度に比べ11億5,200万円、1.2%の減となりました。これは、母子生活支援施設整備、中小企業退職金共済会補助や校内LAN整備の経費増があったものの、本年度に公園道路用地の取得を計上している中野駅周辺整備費の減が大きかったことによるものです。
 区民に対し責任を負っている区は、景気変動などによって財源が縮小した場合にあっても、区民にとって必要な施策は実施を確保しなければなりません。そのためには、財政調整基金を積み立てて年度間の財源の変動に備えるとともに、PDCAサイクルに基づく評価・改善を適切に行い、有効性に乏しい事業は廃止を含め抜本的に見直すほか、新規・拡充に充てる財源は既存事業の見直しによって確保し、経常的な事業費は常に一定の額に抑制することを実行しなければなりません。
 事業の見直しに当たっての事業のコストとその効果の分析、また事業に伴って発生するライフサイクルコストなどについては、現在進めている公会計改革の取り組みの成果を踏まえ、発生主義の観点から単年度の枠を超えて把握・分析することで、より精度の高い財務運営を確保していきたいと考えています。
 また、投資的な経費については、その発生を計画的に管理し、基金や起債については、中長期的な歳入歳出の見通しのもとに計画的に基金を積み立てるとともに、起債を適切な範囲に抑えることで、経常的な経費となる実質公債費の比率を一定の幅の中で管理することとしていきます。
 これらのほか、厳しい歳出の削減など財政の健全化の努力を続け、必要性の高い施策に時機を得た効果的な財源の投入ができる財政基盤をつくってまいります。
 これらの財務規律を踏まえた予算編成に心がけたものですが、この予算案では、昨年来の企業業績を受けて、都区財政調整交付金を算定しています。冒頭に申し上げたように、経済動向の不透明さを踏まえると、この見込みと異なる結果になる可能性も否定できません。いかなる場合でも、区民に対して適切に責任を果たせるよう、大きな変化には年度途中であっても機動的な対応に努めていきたいと考えています。
 また、中長期的により充実した施策を実現していくためには、さらなる財源の増加策が必要であり、一般財源の充実に向けて都市基盤の整備等により経済活動を活性化させ、雇用を拡大するなど、区全体の租税負担能力のもととなる経済活力を底上げする積極的な取り組みが必要だと考えています。
 その他、用地、国民健康保険、新設する後期高齢者医療など、特別会計を合わせた6会計の合計の予算額は1,551億5,800万円で、平成19年度に比べ156億4,800万円、9.2%の減となりました。各会計予算の内容につきましては、提案の際に御説明させていただきます。
 喫緊の課題として、道路特定財源並びに暫定税率の問題について触れさせていただきます。
 当然ながら、今回の予算案は、道路特定財源や暫定税率が現状どおり維持されることを前提に作成したものであります。これが廃止となれば、中野区が行う道路など都市整備の経費の歳入が約5億円の減となるほか、区民の長年の悲願である西武新宿線などの連続立体交差化事業は、新たな着工は断念を余儀なくされる可能性もあります。道路特定財源は、直接の道路建設のみならず、鉄道の連続立体交差事業や市街地再開発事業、土地区画整理事業、鉄道駅の改良などにも充てられています。3月末で期限切れにより暫定税率が廃止された場合、中野区のまちづくりに大きな影響が出ます。
 道路特定財源は、国民の暮らしになくてはならない自動車利用の基盤を整備して国民生活の向上に資するとともに、自動車がもたらす社会的な負荷を解消するための事業を行う仕組みです。むだ遣いにならないように、その具体的な使途の評価や効果測定などは大いに議論するべきだと思いますし、地球温暖化問題なども視野に入れた、より効果的な使い方なども検討すべきと思います。しかし、道路整備や関連事業の需要が全国的にまだまだ多くある中で、目的税たる道路特定財源の仕組みや事業の必要量を賄ってきた暫定税率を廃止することには賛同できません。
 中野区内の都市計画道路の整備率は39%ですし、中野駅周辺まちづくりや西武新宿線沿線まちづくりなどは、これから財源を充当しなければ進みません。この点については、23区すべて同様の状況であり、区長会では一致して各政党に要請を行いました。全国の自治体が構成する地方6団体も、こぞって道路特定財源と暫定税率の維持を訴えています。全国の自治体の事業を大混乱に陥れ、さらに必要不可欠なインフラ整備を決定的におくらせることとなるようなことのないよう強く求めるとともに、区議会におかれましても、道路特定財源と暫定税率を前提とする今回の予算案に御賛同賜りますようお願いをする次第であります。
 日本の社会は、人口の減少と高齢化が進む中で、新たな活力をつくり出さなければならない大きなテーマを背負っています。解決のかぎは一人ひとりの知恵と力、そして知恵と力を結びつけていく求心力にあると考えています。
 中野区の基本構想では、中野のまちの将来像を、多彩なまちの魅力と支えあう区民の力のあるまちとして描きました。人々が生き生きと暮らし、ともに協力し、支えあいながら生活を営んでいる。そこから中野のまちの限りない可能性が生まれてくると思います。どのような時代にあっても、私たちの前に解決しなければならない課題は必ずあり、それぞれの課題を区民の皆様とともに取り組み、中野のまちの活力を高めてまいりたいと願っています。中野のまちの営みが、やがて日本の社会全体に波及し、国を変える原動力となっていくことを念じて、区政運営に当たってまいります。
 区議会並びに区民の皆さんのさらなるご支援をお願い申し上げて、平成20年第1回定例会における施政方針説明といたします。
○議長(市川みのる) 以上で、区長の所信表明を終わります。
 次に、一般質問の時期の変更についてお諮りいたします。
 一般質問は、議事に先立って行うことになっておりますが、別な時期に変更し、質問を許可いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御異議ありませんので、さよう進行いたします。
 これより日程に入ります。
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 議会運営委員の辞任許可について

○議長(市川みのる) 日程第1、議会運営委員の辞任許可についてを議題に供します。
 お諮りいたします。
 佐伯利昭議員から、議会運営委員を辞任したい旨の申し出がありますので、これを許可するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
 お諮りいたします。
 この際、本日の日程を追加し、日程第4、中野区選挙管理委員選挙を先議するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 中野区選挙管理委員選挙

○議長(市川みのる) 日程第4、中野区選挙管理委員選挙を行います。
 議場を閉鎖いたします。
       〔議場閉鎖〕
○議長(市川みのる) 氏名点呼を行います。
       〔氏名点呼〕
○議長(市川みのる) 点呼の結果、ただいまの出席議員は40名であります。
 立会人に山崎芳夫議員、飯島謹一議員、長沢和彦議員を指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御異議ありませんので、立会人にただいまの3名の議員を指名いたします。
 投票用紙を配付します。
      〔投票用紙配付〕
○議長(市川みのる) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) ないものと認めます。
 念のために申し上げます。投票は単記無記名であります。
 投票箱を改めさせます。
       〔投票箱点検〕
○議長(市川みのる) 異状なしと認めます。
 議席順に氏名を申し上げますから、順次、記載台で御記入の上、投票願います。
       〔投票〕
○議長(市川みのる) 投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) ないものと認めます。
 投票は終了いたしました。
 これより開票を行います。
 立会人の登壇をお願いいたします。
       〔開票〕
○議長(市川みのる) 開票の結果を事務局長より報告いたさせます。
○区議会事務局長(山下清超) 開票結果を御報告申し上げます。
 出席議員 40名
 投票総数 40票
  有効投票 34票
  無効投票  6票
 各人得票数
  斉藤高輝さん   9票
  若林福蔵さん   8票
  小池博さん    7票
  池田一雄さん   7票
  加藤洋子さん   3票
 以上でございます。
○議長(市川みのる) 選挙の結果は、ただいま事務局長が報告しましたとおりであります。よって、斉藤高輝さん、若林福蔵さん、小池博さん、池田一雄さんが中野区選挙管理委員に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
       〔議場開鎖〕
○議長(市川みのる) お諮りいたします。
 この際、本日の日程をさらに追加し、日程第5、中野区選挙管理委員補充員選挙を先議するに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 中野区選挙管理委員補充員選挙

○議長(市川みのる) 日程第5、中野区選挙管理委員補充員選挙を行います。
 議場を閉鎖いたします。
       〔議場閉鎖〕
○議長(市川みのる) 氏名点呼を行います。
       〔氏名点呼〕
○議長(市川みのる) 点呼の結果、ただいまの出席議員は40名であります。
 立会人に山崎芳夫議員、飯島謹一議員、長沢和彦議員を指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御異議ありませんので、立会人にただいまの3名の議員を指名いたします。
 投票用紙を配付します。
      〔投票用紙配付〕
○議長(市川みのる) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) ないものと認めます。
 念のために申し上げます。投票は単記無記名であります。
 投票箱を改めさせます。
       〔投票箱点検〕
○議長(市川みのる) 異状なしと認めます。
 議席順に氏名を申し上げますから、順次、記載台で御記入の上、投票願います。
       〔投票〕
○議長(市川みのる) 投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) ないものと認めます。
 投票は終了いたしました。
 これより開票を行います。
 立会人の登壇をお願いいたします。
       〔開票〕
○議長(市川みのる) 開票の結果を事務局長より報告いたさせます。
○区議会事務局長(山下清超) 開票結果を御報告申し上げます。
 出席議員 40名
 投票総数 40票
  有効投票 37票
  無効投票  3票
 各人得票数
  柿沼秀光さん  13票
  大泉正勝さん   9票
  江田徹さん    7票
  根本一範さん   5票
  加藤洋子さん   3票
 以上でございます。
○議長(市川みのる) 選挙の結果は、ただいま事務局長が報告したとおりであります。よって、柿沼秀光さん、大泉正勝さん、江田徹さん、根本一範さんが中野区選挙管理委員補充員に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
       〔議場開鎖〕
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 第1号議案 平成19年度中野区一般会計補正予算
 第2号議案 平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
 第3号議案 平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算
 第4号議案 平成19年度中野区介護保険特別会計補正予算

○議長(市川みのる) 日程第2、第1号議案から第4号議案までの計4件を一括上程いたします。
 理事者の説明を求めます。
     〔副区長石神正義登壇〕
○副区長(石神正義) ただいま上程されました第1号議案から第4号議案までの4議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
 第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ79億2,665万1,000円を追加計上するものです。これにより既定予算との合計額は1,095億3,269万円となります。
 初めに、歳出予算のうち増額する内容を説明いたします。
 まず、職員給与費ですが、退職者が予定よりふえたことなどにより1億8,700万円を追加計上するものです。
 次に、保育園・幼稚園費ですが、桃が丘保育園の民営化に伴う新園建設期間中の仮園舎及び学童クラブ代替施設を桃丘小学校跡施設に整備する経費2,530万円を計上するものです。
 次に、子ども育成費ですが、本年4月に開設予定の民間学童クラブについて、その施設整備に係る経費を補助するため1,460万円を計上するものです。
 次に、保健予防費ですが、結核医療費の実績が当初の見込みよりも伸びたことにより1,243万6,000円を追加計上するものです。
 次に、障害福祉費ですが、更生医療給付、介護給付費・訓練等給付費の支給及び移動支援事業の実績が、それぞれ当初の見込みよりも伸びたことにより1億7,335万1,000円を追加計上するものです。
 次に、拠点まちづくり費ですが、警察大学校等跡地整備における都市計画道路及び都市計画公園の用地取得費が当初の見込みよりふえたことから45億9,936万円を追加計上するものです。
 次に、学校教育費ですが、本年4月に新設する桃花小学校の体育館改築に伴う特別支援学級の仮学級を桃丘小学校跡施設に整備する経費2,390万円を計上するものです。
 このほか、国民健康保険事業特別会計繰出金4億7,144万円は、特別会計の補正予算に対応するものです。
 また、財政調整基金など10の基金への積立金34億7,004万7,000円を追加計上しております。
 次に、減額する歳出予算の内容を説明いたします。
 まず、事業実績が当初の見込みよりも伸びなかったことなどにより、中野区議会議員選挙の経費1,502万6,000円、産業経済融資の利子補給金800万円、学童クラブの臨時職員賃金4,575万6,000円、区民健診費3,904万5,000円、補装具給付1,006万5,000円、身体障害者施設支援5,140万4,000円、知的障害者施設支援1億759万9,000円、生活保護費6,471万円及び区営住宅の管理運営委託経費1,300万円を減額するものです。
 次に、事業の未着手や実施時期の変更により、PCB機器の処理委託経費1,527万5,000円、税総合システムの導入経費1億6,170万円、ごみ分別回収方法の変更を周知する経費1,901万7,000円、警察大学校等跡地の都市計画道路の実施設計費3,150万円、東中野駅の軌道上空の基本設計に係る区の負担分1,750万円及び区立学校の体育館の耐震改修の設計委託経費2億4,359万5,000円を減額するものです。
 次に、当初の見込みと契約額との差などにより、後期高齢者医療制度の開始に伴うシステム開発委託経費等5,432万9,000円及び区立学校の再編に伴う施設整備工事費4,209万2,000円を減額するものです。
 次に、一時借入金利子4,151万7,000円の減額につきましては、一時借入金の見込み差によるものです。
 次に、老人保健医療特別会計繰出金1,416万2,000円及び介護保険特別会計繰出金5,549万1,000円の減額につきましては、それぞれ特別会計の補正予算に対応するものです。
 このほか、財源の変更に伴い、所要の財源更正を行います。
 歳入予算といたしましては、特別区税4億2,852万3,000円、特別区交付金30億3,157万5,000円、利子割交付金2億5,000万円、配当割交付金8,000万円、国庫支出金19億1,683万4,000円、都支出金13億560万4,000円、財産収入1億7,102万9,000円、寄付金4,864万4,000円、諸収入1億8,922万9,000円及び特別区債17億7,000万円を追加計上する一方、繰入金12億6,478万7,000円を減額するものです。
 次に、繰越明許費の補正について説明いたします。
 これは、今年度内にその支出が終わらない見込みである都市施設に係る経費500万円について、翌年度に繰越しを行うため、追加計上するものです。
 次に、債務負担行為の補正について説明いたします。
 これは、本郷保育園の仮設園舎の設置経費6,200万円、桃が丘保育園の民営化に伴う仮園舎及び学童クラブ代替施設の整備費3,806万8,000円並びに桃丘小学校跡施設における特別支援学級の仮学級の整備費3,596万1,000円を追加計上する一方、税総合システムの開発委託の中止により1億4,280万円を減額するものです。
 なお、特別区債の補正につきましては、警察大学校等跡地整備における都市計画道路及び都市計画公園の用地取得を目的とした都市整備費を20億7,000万円増額する一方、義務教育施設整備を目的とした教育債3億円を減額するものです。
 第2号議案、平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算は、歳入歳出からそれぞれ7億3,604万8,000円を減額するものです。これにより既定予算との合計額は323億395万2,000円となります。
 歳出予算の内容は、療養給付費の実績が当初の見込みよりも伸びなかったことにより、国保給付費4億1,580万6,000円を減額するとともに、介護納付金1億3,720万4,000円及び共同事業拠出金3億1,338万7,000円を減額する一方、老人保健拠出金6,909万4,000円並びに国庫負担金及び都補助金の超過受け入れ分の返還金等6,125万5,000円を追加計上するものです。
 歳入予算といたしましては、国民健康保険料4億3,407万4,000円、国庫支出金1億4,524万2,000円、療養給付費等交付金4億8,365万5,000円、都支出金7,819万2,000円及び共同事業交付金2億9,595万2,000円を減額する一方、一般会計からの繰入金4億7,144万円及び平成18年度からの繰越金2億2,962万7,000円を追加計上するものです。
 第3号議案、平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算は、歳入歳出からそれぞれ2億4,644万6,000円を減額するものです。これにより既定予算との合計額は227億8,955万4,000円となります。
 歳出予算の内容は、医療給付の受給者数が当初の見込みよりも減ったことなどにより、医療諸費2億728万8,000円を減額するとともに、都補助金の超過受け入れ分の見込み差により返還金3,915万8,000円を減額するものです。
 歳入予算といたしましては、支払基金交付金2億4,116万1,000円、国庫支出金5,666万円、都支出金1,416万5,000円及び一般会計からの繰入金1,416万2,000円を減額する一方、平成18年度からの繰越金7,970万2,000円を追加計上するものです。
 第4号議案、平成19年度中野区介護保険特別会計補正予算は、歳入歳出からそれぞれ2億1,451万7,000円を減額するものです。これにより既定予算との合計額は159億5,148万3,000円となります。
 歳出予算の内容は、保険給付の実績が当初見込みよりも伸びなかったことにより、保険給付費7億6,753万5,000円を減額する一方、介護給付費準備基金積立金2億2,915万7,000円及び諸支出金3億2,386万1,000円を追加計上するものです。
 歳入予算といたしましては、国庫支出金1億6,885万5,000円、支払基金交付金2億1,701万9,000円、都支出金7,151万5,000円及び繰入金5,549万1,000円を減額する一方、財産収入560万4,000円及び平成18年度からの繰越金2億9,275万9,000円を追加計上するものです。
 以上、4議案につきましてよろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(市川みのる) 本件について御質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。
 お諮りいたします。
 議事の都合により、本日の会議はこれをもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(市川みのる) 御異議ありませんので、さよう決定します。
 次の会議は、2月19日午後1時より中野区議会本会議場において開会することを口頭をもって通告いたします。
 本日はこれをもって延会いたします。
      午後2時19分延会