平成16年09月08日中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会
平成16年09月08日中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会の会議録
平成16年9月8日 中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会 中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会〔平成16年9月8日〕

中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会会議記録

○開会日 平成16年9月8日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午後1時03分

○閉会  午後4時38分

○出席委員(14名)
 市川 みのる委員長
 むとう 有子副委員長
 佐野 れいじ委員
 伊藤 正信委員
 吉原 宏委員
 高倉 良生委員
 かせ 次郎委員
 飯島 きんいち委員
 佐伯 利昭委員
 佐藤 ひろこ委員
 来住 和行委員
 若林 ふくぞう委員
 斉藤 高輝委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 区長室長 田辺 裕子
 まちづくり総合調整担当部長 那須井 幸一
 政策計画担当課長 鈴木 由美子
 保健福祉部長 菅野 泰一
 保健福祉部経営担当課長 寺嶋 誠一郎
 健康づくり担当課長 今 恵理
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部経営担当参事 服部 敏信
 公園緑地担当課長 斎木 正雄
 中野駅周辺整備担当課長 豊川 士朗

○事務局職員
 書記 松本 桂治
 書記 廣地 毅

○委員長署名



審査日程
○議題
 1 中野駅周辺のまちづくりについて
 2 警察大学校等跡地のまちづくりについて
○要求資料の提出
 1 区民検討会の検討経過及び区長対話集会の意見の概要について(中野駅周辺整備担当)
○所管事項の報告
 1 中野駅周辺まちづくり計画スケジュール(案)について(中野駅周辺整備担当)
 2 中野駅南口地区まちづくりの考え方について(中野駅周辺整備担当)
 3 その他
 (1)中野駅周辺まちづくりにおける委託調査について(中野駅周辺整備担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、本日の中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を開会します。

(午後1時03分)

 初めに、皆様方のお手元にお配りをしました審査日程(案)(資料1)につきましてお諮りいたします。本日の委員会は、お手元に配付の審査日程(案)どおり進めることに御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、そのように進めさせていただきます。なお、途中3時に休憩を入れ、5時を目途に進めさせていただきます。
 議事に入ります。
 中野駅周辺のまちづくりについて、警察大学校跡地のまちづくりについてを議題に供します。
 要求資料の提出を受けます。
 前回の委員会で、来住委員より資料要求がありました。本日用意いただいておりますので、その補足説明を求めます。区民検討会の検討経過及び区長対話集会の意見の概要についての説明を求めます。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 それでは、お手元にお配りいたしました資料(資料2)につきまして、若干の御説明をさせていただきたいと思います。
 これまでの中野駅周辺まちづくりに関します区民検討会、それから区長対話集会に関する概要についてまとめたものでございます。表紙を開いていただきますと、まず1ページ目にこれまで開催いたしました区民検討会の経過等についてお示ししてございます。準備会を含めまして、これまで計3回開催をしております。
 まず、準備会といたしまして、4月22日に行っております。この際には今後の検討の進め方、設置要綱等について議題に供しております。
 次に、第1回中野駅周辺まちづくり区民検討会。これは5月13日に開催をしております。出席人数はごらんのとおりでございます。議題といたしましては、委嘱状の交付を行った後、これまでに寄せられた中野駅周辺まちづくりに関する意見について、あらましの御説明をいたしました。その後、このときに作成いたしました「まちづくりの考え方」についての御説明を行っております。
 第2回中野駅周辺まちづくり区民検討会は、6月21日に開催をしております。出席人数はごらんのとおりでございます。議題につきましては、まず前回の議事録を確認した後、「まちづくりの考え方」について再度御説明し、対話集会での意見などについての御説明をしました。その後、今後お示しいたします「中野駅周辺まちづくり計画たたき台」策定に向けた課題の整理などについて議論をいたしました。具体的には、駅周辺の整備事例及び事業手法について、地区計画にかかわること、例えば用途容積など、それから今後の予定といったことを中心にお話をいたしました。それから、既成市街地についての勉強会の開始などの御報告をいたしました。
 今後の区民検討会でございますが、中野駅周辺まちづくり計画案のたたき台や計画案が公表される前に開催いたしまして、内容の検討をいただくというような予定になってございます。
 次をお開きいただきますと、これは中野駅周辺まちづくりにテーマを絞った区民と区長の対話集会の開催状況でございます。これまで4月以降、計5回開催しております。時間、会場、参加人数等、ごらんのとおりでございます。
 その次のページ以降、各回それぞれの細かなやりとりは中野区ホームページに掲載されておりますが、きょうお示しいたしましたそれらの内容のうち、幾つかのテーマにまとめてお示ししております。
 まず、北口広場について、JR中野駅について、緑と広場についてという御意見。それから、次のページをごらんいただきまして、下の方でございますが、その他地域についてのこと。それから、次のページ、跡地の見学について、あるいは公共施設の整備手法についてといったところで、対話集会において御意見をいただいております。丸と三角でお示ししておりますが、丸が対話集会で出た御意見をまとめたもの、三角が区長の話ということでまとめてございます。
来住委員
 ありがとうございました。区長対話の集会の中身は、緑と広場について、それから警大跡地の見学について、その中でもかなり緑の問題、いわゆる既存樹木の問題、それから環境、公園問題等々、きょういただいた対話集会の全体の半分を占めているように思います。
 そういう意味では、環境という面からこの跡地を区としてどうとらえていくのか。また、それに対して、区に対する要望がかなり出されているというふうに思うんです。このような声について、区民検討会に対しては、対話集会の意見などについてというふうに紹介されているんですが、具体的には環境、この跡地の緑の問題、それに伴う公園の問題等々がかなり意見として占められていますし、また、広域避難場所としての位置付けの問題等での区民の声が出ていますけれども、その辺は検討会の中ではどういうふうな提起をされて検討されているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 区民検討会では、第2回区民検討会におきまして対話集会での御意見などについて御紹介をいたしました。その際、特に緑に関する立ち入った議論はありませんでしたが、今後こういった意見が出た際には、区民検討会で検討材料の一つとしたいというふうなことでその回は終わっております。
来住委員
 5回対話集会が開かれていますが、この区民検討会は6月21日が2回目ですね。ここで対話集会の意見が示されているようですけれども、対話集会の5回のうちのどこまでが区民検討会に出されているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 第3回目までの内容でございます。
来住委員
 前回の委員会でも述べましたが、かなり限定された区民委員のメンバーでもありますが、現段階では区民がつく検討会というのはただ唯一ここのみということであります。区民が今何を望み、何を求めているのか。今回示された対話集会の中の半数以上がそういう声なわけですから、十分その声を具体的に示して、環境面からの検討もぜひ位置付けてやってほしいと思うんですが、いかがでしょう。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 検討の一つとしたいと考えております。
佐藤委員
 区民検討会ですけれども、6月以降開かれていないですよね。設置要綱を見れば、きっと目的とか書いてあるんでしょうけれども、改めて区民検討会の目的といいますか、位置付けといいますか、もう一度教えていただきたいのと、開催予定がたたき台や計画案が公表される前。そのことを区民検討会にお示しされて意見を聞かれるということでしょうけれども、節目、節目に何らかの、一つの検討会でのまとまった御意見というのはいただく予定になっているのかどうかも含めてお願いします。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 今年度、中野駅周辺まちづくり区民検討会を立ち上げた趣旨でございますが、昨年度行われました中野駅周辺まちづくり調査検討委員会、この中の区民の方々に再度お集まりいただきまして、区民の立場から中野駅周辺のまちづくりにつきまして御議論、御検討いただくというふうなことで設置をしております。今後、中野駅周辺まちづくり策定に当たりまして、中野区がこの区民検討会の御議論、検討内容を参考にするというふうな趣旨でございます。
佐藤委員
 まとまって何か、ある節目、節目で例えば意見書みたいなもの、報告みたいなことをこの検討会でつくっていただく予定になっているのかどうなのかについてはいかがなんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 検討会としての議論の内容、さまざまな意見の方がいらっしゃいますので、検討会の意見として一つにまとまるということはなかなか難しいかもしれませんが、このような意見が検討会で出ました、それに対して、まちづくり計画ではこのような対応をしていますというようなまとめは、最終的にはしたいと考えております。
佐藤委員
 それは、いつごろを節目に考えていらっしゃるのか。それから、何かができてから聞かれる予定なんでしょうけれども、区側の節目というよりも、区民検討会の中で議論を重ねていただくということでいくと、もう少し回数を重ねられて、定期的に行われてもいいのではないか。つまり、先ほど来住委員が言われましたように、ここが区民の公式的な検討の場になっていることから考えますと、区民検討会のあり方というのもかなり大事なもので、もう少しきちんと位置付けられてはいかがかと思いますけれども、どうなんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 御指摘のとおり、今後区民検討会につきましては、例えばたたき台、あるいは計画案、それ以降まちづくり計画としての取りまとめ、そういったところで検討を重ねていただきまして御議論いただき、その内容について区の方で十分参考にさせていただくということで進めたいと考えております。
佐藤委員
 そういう意味では、もう少し検討の回数を重ねていただきたい。これだと6月からない現状ですよね。今はない。だから9月以降ということになると思いますけれども、継続的にもう少し回数を重ねて御議論を深めていただきたいと思いますし、その御意見については、きちんとペーパーとかという形でまとめていただきたいと思いますが、いかがなんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 検討会の今後の開催及び運営方法などについては、私どもの方で検討させていただきたいというふうに考えております。
池田委員
 私はこの5月13日の第1回の検討会、傍聴したんですけれども、前に課長と二人の部長が座って、主催者なわけですよね。今の最後から2番目の課長の答弁によくあらわれているけれども、区が検討しているところの素案だとか、たたき台だとかに限って意見を言うという、そういう場になっていないですか。第1回のときには、たしか中村委員がそうでない意見を言いましたよね。それに対して、あなた方もそうだけれども、他の委員からも、ここはそんなことを言う場じゃないよという反論がどっと出て、そうすると何かもうお仕着せの、区案以外のことについてはしゃべってはいけない、かいらいの会議みたいな感じがするんですけれども、本質的にそうなっていませんか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 そのようなことはないように努めたいと考えております。
池田委員
 今、最後の答弁でそう言ったじゃないですか。区の検討案やたたき台について御意見をいただいて、それを参考にしていきたいと。その範疇なんでしょう。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 それに関連する事項、あるいは、そういったことであれば当然御議論いただくことは必要かと考えております。
池田委員
 だからそうなんですよ。その範疇になってしまうんですよ、結局。一番最初に出た中村委員の意見というのはそうではなくて、やはり緑の広場をつくるべきだという意見を展開したわけです。それに対して、ばばばっと、あなた方の答弁もそうだったし、ほかの委員の意見もそういうものが出てきた。そうすると、もうそれ以上発言ができない。結局、区側が提案を出してきたテーマに沿って議論をするしかない。ほかの問題については触れることができない検討会になってしまっているんですね。
 ところが事実は、今御報告された区長対話集会でも、あるいはそのほかのいろいろな意見でも、今の区の検討案に対するさまざまな意見が出てきているわけですよね。圧倒的に緑を残せという意見が出てきているわけでしょう。署名だって1万4,000件ぐらい集まっているわけですから。それはかなり意識的な中野区民の意見であるわけだけれども、それが区民検討会には全然反映されないわけですよ。そういう決まりになっているわけですよ。ここの委員会でも、新たな区民検討会をつくるに当たっては、新規に公募をすべきだという意見が出ましたよね。しかし、その必要はないというふうに振り切って、メンバーも従来の検討委員会の区民委員だけに絞ってしまったではないですか。絞ったというのは、そういうところにねらいがあるからではないですか。
 つまり新都市建設公社の行っていた区民検討委員会、あそこで出た案がそっくり中野区の素案になったわけですけれども、そういう範疇での議論しかできませんよということを暗に知らしめるというのかな、そういうことで検討委員会の区民委員だけを今度の検討会の委員に選んだのではないですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 昨年度の中野駅周辺まちづくり調査検討委員会、これは区民委員の方々、その他参加をいただいております。この中で、一定の議論をしてきたという認識でおります。そういった中で、大きな方向性が出てきたということから、その延長線上として、では、具体的なまちづくり計画をということで今年度スタートしているわけでございます。そういった中で、再度お集まりいただきまして、御議論いただきたいという趣旨でございます。
池田委員
 ですから、そういうことで中野区が願う、考えているところの範囲を超えない検討会で、私はやはりこれはかいらいの会議だというふうに思います。ここでもって幾ら検討を重ねても、いい意見を言っても取り上げないわけですから。今までのやり方をやめて、新たな緑をもっと重視すべきだというふうな意見が出てきた場合には、検討会の正式なテーマとしてもう一度議論するというようなことはできますか。そうであるならばまた違うけれども、いや、そういうのは今までの流れと違いますからということで排除するようだったら、あんまり意味のない、区民参加とは言えない組織だというふうに思いますけれども。これで最後にします。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 先ほども御答弁申し上げましたが、決して緑について区民検討会で全く議論できないということは考えておりません。当然そういった一定の議論も必要かと考えております。
池田委員
 緑ということで言えば、ここだってそうですよ。中央防災公園と私たちは主張しているけれども、あなた方は2001年利用転換計画の7分の1の2.5ヘクタールでいいと。それもつなげれば緑だと。緑という抽象的な言葉ではだめなんですよ。やはり防災公園とか緑の広場とか、人の命を守ることのできるものというのが区民のかなり意見を占めるわけですから、その辺がきちんとしたテーマにできないようだったら、余り意味のない区民検討会だということです。繰り返しになりますから、これでやめておきます。
委員長
 要求資料について、他に質疑ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。
 それでは、所管事項の報告に移ります。
 1番、中野駅周辺まちづくり計画スケジュール(案)についての説明を求めます。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 前回、当委員会におきまして、私どもの方から中野駅周辺まちづくり計画に関するスケジュール(案)をご提出いたしました。その際、いろいろ御意見をいただきまして、その御意見を参考に、今回修正を行ったものを本日お示ししてございます。(資料3)
 修正した主な点は、今お手元にありますスケジュール表でいきますと、右下の部分、地区計画(方針)の決定手続という欄を補強してございます。少し詳しく書いてありますが、具体的には警大跡地におきましては、中野駅周辺まちづくり計画を取りまとめ後、地区計画の方針を決定したいというふうに考えております。
 今お手元にありますのは、その決定の具体的な流れを概略ですがお示ししたものでございます。細かい説明は省かせていただきますが、おおむね素案を作成して、その後原案、案で都市計画決定告示といった内容になります。
 この地区計画の方針が決定いたしました後、地区整備計画の決定手続に入るというふうな段階で進んでまいるということで現在想定をしております。
委員長
 ただいまの報告について、御質疑がありましたらどうぞ。
かせ委員
 何点かあります。まず、今度の計画で変化された中で、10月に対話集会と書かれていましたけれども、これが住民説明会等となっています。これはどういうことなんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 これまでは対話集会だけの表示でしたが、今後はそういったものも含めた説明会をあわせて行いたいということから、このような表現にさせていただいております。
かせ委員
 よくわからないんですが、いわゆる対話集会というのは、これまで区長が参加をして、区長との対話集会形式でずっとやられていたような気がするんですよね。そうすると、それも含めて住民説明会といいますと、一般的に建築問題があった場合には住民の皆さんを集めて説明するとか、いろいろなやり方があるわけですけれども、この場合、かなり広範囲にわたる。そして、中野区の重要な政策決定がなされるということですから、小さな町の建築説明会とは違ったいろいろなやり方がやられると思うんですが、もう少し具体的におっしゃってください。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 この住民説明会等の具体的な内容につきましては、現在検討中でございますが、例えばこれまでの対話集会においては、私ども担当の方からの説明にどうしても時間的に制約がございました。ですから、今後は私たちの方からより詳しい説明をさせていただきたいということから、説明会形式をとりたいということでございます。来ていただく範囲は何もこの近所、駅周辺の方々だけではないというのは当然の話でございます。そういったいわゆる説明会形式のものも、計画の取りまとめまでに何回か行いたいというふうに考えているところでございます。
かせ委員
 この問題について、さまざまな意見も出されていますし、さまざまな運動体もできているという状況です。例えば、緑のネットでありますとか、青空と緑の会とか、あるいは杉並区の方でも住民の皆さんがいろいろ運動を起こしていらっしゃる。さまざまな意見を持たれているんですけれども、区の考え方とは相当な開きがあるわけです。そういった方たちとの話し合い、それもまた必要だろうと思うんですよ。その辺についてはどうお考えですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 そのような方々とのお話し合いにつきましては、御要望があれば、できるだけ対応したいと考えております。
かせ委員
 要望があれば応ずるということで、ぜひ多くの方たちと議論していただきたいと思います。
 続けてその次に、スケジュールの問題で確認をしておきたいんですけれども、これも前回とは違って、11月に警察大学校等跡地土地利用転換計画案の見直し(変更)と四角で囲まれております。一定の取りまとめができて、中野駅周辺まちづくり計画がつくられ、その後、地区計画(方針)決定手続に入るんですけれども、これはどういうことになるんですかね。例えば、これまで区議会の特別委員会であるとか、さまざまな形で関与ができておりましたし、それから住民の皆さんとの一定のコンタクトといいますか、そういったものがありましたけれども、そのことがここで一たん切れてしまいますよね。議会とか住民の皆さんとの関係とか、その辺はどうなるのか、詳しくお知らせください。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 このスケジュール表の、今、委員御指摘の警察大学校等跡地土地利用計画転換計画案の見直し(変更)、これは確かに前回お示しいたしました資料では書いておりませんでした。ただ、これは前回の委員会のときに、土地利用転換計画はどうなるんだという御質問がありました。それに対しまして、駅周辺まちづくり計画の取りまとめとあわせて、見直しないしは変更しますということでお話ししてございます。それに沿いまして、今回そこに書かせていただいたというふうな趣旨でございます。
 このあたりにつきましての状況は、また次回の委員会などで報告できればしたいと考えております。
かせ委員
 その見直しのところの左側に、いわゆる三者共同の提案となっているわけですけれども、東京都、それから杉並区との関係でここのところまで持ってくるということですが、今、9月の中旬になっていますけれども、この辺との関係をどうされるんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 現在、東京都、杉並区、中野区の三者における警察大学校等跡地土地利用転換計画に関する見直しの検討組織を立ち上げまして、検討に着手したところでございます。その中で一定の整理がされるものと考えております。
かせ委員
 見直しの検討組織がつくられているということですけれども、これは中野区の組織なんですか。あるいは東京都や杉並区が入っているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 中野区の組織でございます。
かせ委員
 それではまずいのではないですか。私たちいろいろ調べておりますけれども、杉並区の方では、いまだに01年の計画が生きているんだと。そして、それに基づいて杉並区の皆さんから、いわゆる環境、あるいは防災機能といったものは当然守ってもらわなければいけないとか、さまざまな要望が出されているとお聞きしているんです。そういうものと、現在進めているものの間では相当の開きがあると。そういう状況ですよね。
 それから東京都の方にしても、どういうことになっているのか私たち定かではありませんけれども、これからわずか2カ月程度でそういう重大な変更ということになるのかどうか。非常に疑問に思っているわけです。どういうふうにやるつもりですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 申しわけありません、先ほどの答弁を訂正させていただきます。今申し上げました協議体は、あくまでも東京都、杉並区、中野区三者の協議体ということでございます。
 それから、時期的な問題でございます。確かにそれほど期間がないということはあります。ただ、この話は今回、この時期初めて出たという問題ではありません。そういった意味では、三者との一定の認識は持っているというふうに判断しております。そういった中で、早急に検討したいと考えているところでございます。
かせ委員
 今の問題については、また後で触れることになるかと思いますけれども。
 次の問題ですけれども、地区計画決定手続なんですが、これ、この案が出されたら、都計審に諮問という形になるんだろうと思います。そういうことなんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 地区計画の決定手続の関係の項にございます。一応、現段階で明年の日程の中に入れてございますけれども、素案の案決定後、それを踏まえて中野区の都市計画審議会への諮問という予定で今後考えたいと思っております。まだ詳細が詰まってございませんので、全体のスケジュールとしては、今後こういった手続で進めていくものと考えてございます。
かせ委員
 11月末に諮問されて素案の作成ということで、その間に住民説明というようなことが書かれていますが、これはどういう立場で行われるんでしょうか。例えば、今でも区民の皆さん、さまざまな意見を出されています。区の計画では、防災公園としての機能に非常に問題があるとか、緑の問題であるとか、そういったことがあるわけです。こういった住民の皆さんのさまざまな要望がこの住民説明会で出された場合、素案策定にどのように反映されるのか。その辺がよくわからないんですが。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 まず、今委員御指摘の住民説明でございますが、これは中野駅周辺まちづくり計画の取りまとめをした後、その中で警大跡地に関して、地区計画方針の素案を中野区としてつくりたいと。例えばこんなふうなものを考えているということで御説明をするものでございます。それに対して御意見が出た場合には、一部参考にしながら決定していきたいと考えております。
かせ委員
 どういう形だかよくわかりませんけれども、多分に出てくると思うんです。そうした場合、これ1本だけなんですよね。計画の見直し案が出て、その後は住民説明会のみということ。あと1本、区民検討会というのが残っていますけれども、それは先ほど池田委員が言ったような内容であって、十分に区民のさまざまな意見が反映されるかどうかというのが疑問を残すところですから、この住民説明というのが非常に重要になってくると思うんです。これ、どういう方法といいますか、今までもいろいろ何回もやられてきたわけですけれども、どの程度の規模でやるのか教えてください。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 具体的にまだ、例えば何回ぐらいやるですとか、どこでどういった形でと具体的にイメージを持っているわけではありません。ただ、通例であれば一度ということではなくて、複数回開催をするということになるかと思います。当然、範囲も周辺の方だけというふうに限定することはなく、どなたでも来ていただくということで考えております。
かせ委員
 いずれにいたしましても、11月から平成18年の何月ぐらいになるんでしょうかね。初旬には地区整備計画決定手続ということで、非常に短い時間ですよね。区民からのさまざまな、いわゆる計画とは全然違う案があった場合、どういうふうにここに反映されるか。その辺が非常に心配しているところなんですよ。そういう手法というか、そういうことは十分あり得るわけですか。計画をまとめたけれども、とてもじゃないけどその計画は飲めないよというような意見がかなり出てくるという状況があった場合、あるいは、住民だけではなくて、杉並区の方からもそういった意見が強いというような場合には、この計画というものは再度見直しをするということは起こるんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 そのあたりにつきましては、まだ具体的にそういった説明会をしているわけではありませんので、現状では何ともお答えのしようがないところです。
かせ委員
 そこのところ、非常に私たちは心配しているところです。
 それから、この都市計画決定については、素案を決定して東京都に諮問をするという形をとりますよね。それで東京都が諮問に答申をして、そして原案作成と。こういう手続というのは、中野区の場合どうだったんでしょうか。こういうふうに区が発信して、東京都に都市計画決定の諮問をするというような事例はあったでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 きょうお示ししてございますのは、東京都が最終的に決定する事項で、都が関与する部分で、区の発議として区の都市計画審議会の議を経て、区としてそれを踏まえた形で素案決定を行い、それを区の議案として都に送るといいますか。先般、委員も都市計画審議会の委員でいらっしゃいますのであれですけれども、用途地域地区の見直しにおきましても、あれは都の依頼で始まったわけですけれども、流れとしては区の原案策定。それを踏まえて都に送り、都がそれを踏まえて東京都の都市計画審議会、都全体の中の中野区という位置付けで諮問された形の中での答申、そういった流れでやってございますので、一般的には最終的に都が関与するもの。用途地域地区の見直し、全体的な都が関与するところでございますので、こういう形になってございます。
 なお、同じく地区計画におきましても、区のみで決定する場面におきましては、下段の方の都の関与はない、そういった流れでございます。
かせ委員
 中野区から発信する場合、それが東京都にいくと、東京都の都市計画審議会というのは、地元でこういう意見があるぞと。それが最大限に尊重される仕組みですよね。そうしますと、東京都の方ではほとんどそれが、地元でこういうことだからということで、かなり短期間に移行するのではないかと思っているんです。そうすると、中野区で素案をつくる、中野区の手続のところが一番重要になってくると。それをクリアしますと、東京都の方で比較的速やかに次の段階にいくのではないかと私は考えているんですけれども、その辺の実情、どうなんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 私の方は一般的なお答えにとどまりますけれども、案件によりまして、全体の手続関係の期間が定まってくると考えてございます。用途地域地区の関係におきましては、約1年程度かかりました。この辺の案件で、先ほど来出ていますように、区における素案の決定、それを踏まえた区の都市計画審議会への諮問、答申、区の原案作成が一番肝要と考えております。それが一番この部分の基本的な項でございまして、それを踏まえて下段にありますように原案を都の方に送り、都としては原案を踏まえて、全体の区への意見照会を踏まえて、一定手続の公告縦覧を経て、最終的に東京都の都市計画審議会の諮問、答申。
 したがって、東京都の都市計画審議会の諮問、答申におきましては、都全体の土地利用のありようの中で、当該地の中野区周辺のまちづくりの区の原案が妥当か、あるいはそういった観点での御審議だと思ってございます。したがって、具体的な中身につきまして、いかほどかかるかという部分は、現段階ではなかなか確定的なお答えはできません。
池田委員
 私たちがかねてからこの委員会でも申し上げておりますことは、一たん地区計画方針決定手続に、都計審に入ってしまうと極めて短時間に、ここには公告縦覧とか住民説明とか書いてありますけれども、これは法律に従って形式的にやるだけであって、もしかなりな住民がこれに反対したとしても、スムーズに法律的な手続の流れとして通過をしていくと。だから、今までの説明では、地区計画の方針が決まるのは来年の7月か8月ごろだと発表されていましたよね。そうすると、わずか9カ月ぐらいですよ。9カ月ぐらいでこういうものを全部決めてしまうということになりますよね。
 今、課長は東京都の方の態度がどうなるかわからぬと言っているけれども、このチャートはあくまでも新都市建設公社がつくった素案にほぼ100%近い中野区案。それが都計審の資料として、原案として出されるという流れの上に沿ったスケジュールですよね。とすれば、あの新都市建設公社がやった区民検討委員会には都の役人、都市計画局の主要なメンバーが入っていたわけでしょう。その人たちが同意してつくられた素案に反対するはずがないし、また、賛成していただけるように東京都都計審にも説明するでしょう。そうしたら、ここでもって何か問題が発生してストップする可能性はないわけですよね。だから、大体9カ月でこの地区計画方針の都市計画決定手続は一応終わるというふうに考えていいのではないですか。いかがですか。
服部都市整備部経営担当参事
 私の立場から、現段階で今委員が言われているような日程でいけるということで確約的なお答えはできません。きょうお出ししてございますのは、あくまでも11月にまちづくり計画ができ上がり、その後素案策定に至る、いわゆる都市計画の決定手続に入ります場合には、基本的に今委員御紹介でございますが、都市計画法にのっとりました形で区の都市計画審議会、そして一定の手続のもと、いわゆる公告縦覧を経て東京都の都市計画審議会に付議し、そこで都としては23区全体、あるいは都全体の土地利用のありようの中で、当該中野駅周辺のまちづくりに関します原案についての当否を問うというところでございます。
 したがって、区としてはできるだけ早くと考えてございますが、この段階でも具体的に、いつかということは実務上、私の方ではお答えは差し控えたいということでございます。
池田委員
 私は別にいつ終わるのかなんていうことを問いただしているわけではなくて、都計審というものはそういうものだと。区民が都計審で審議されている意見に対していろいろな不満や要望、あるいは撤回しろというような意見を持っていても、一たんここに入ってしまうと、スケジュールの中で淡々と流れていくものだという、そういう確認をしたかったわけです。今の答弁でそういうものだとわかりましたからいいんですが、前回の8月4日の特別委員会で出されたスケジュール(案)とちょっと違う点があるんです。それは、地区計画の方針を決定した後、地区整備計画決定の手続に入りますね。これの矢印が平成18年にちょっと入ったところでとまっていますよね。ところが、今まで8月4日のスケジュール(案)も含めて、今まで当委員会に報告されてきて、また口頭でも答弁をされているのは、この地区整備計画の決定手続は、平成18年の半ば過ぎというふうに言われている。前回の8月4日のスケジュール(案)では、平成18年度ぎりぎり、つまり平成19年3月のところまで矢印が入っているんですよ。ところが、今度のものは平成18年にちょこっと入ったところで矢印がとれているわけです。これは何か意味があるんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 これは特に委員御指摘のような意図があるわけではございません。地区整備計画の決定手続は平成18年度にかかるということでお示ししてあるものでございます。
池田委員
 そうすると、今まで当委員会での答弁のように、めどとしては、あくまでもめどですよ。平成18年の半ば過ぎということをおっしゃっていましたけれども、半ば過ぎから平成18年度中ぐらいに考えているということですね。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 そのとおりでございます。
池田委員
 私は前にも申し上げてきましたけれども、今、これだけ中野区民の間に中野区素案に対する反対の意見が盛り上がっている中で、こういうふうにスケジュールに入ってしまえば、もう淡々と進んでしまうような都市計画決定手続には入るべきではないということを再度申し上げておきたいと思います。
 続けて、前回、8月4日の委員会で、このスケジュールに関連して私は防災公園街区整備事業の検討について質問をいたしました。その際、石井部長の方から検討したい旨の答弁をいただいているわけですが、その後、この検討はどういうふうになっているでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 現在、引き続き検討を行っているところでございます。
池田委員
 もう少し具体的に言っていただけませんか。区が都市再生機構、略称都市機構ですけれども、独立行政法人都市機構に行かれた次か次の日ぐらいに、私たちも都市機構に行ってきたんです。8月12日ですが。我々特別委員3人で訪問したんですが、都市機構の東京都心支社の都市再生企画部担当部長の加藤さんを初めとして、4人の担当者の方といろいろお話をしてきまして、つい二、三日前に中野区も来ましたよという話を聞いております。その後も何度か担当者と電話でやりとりをしているところなんですが、聞くところによると、都市機構の方が中野区に来訪されたとのことですが、少し詳しく答弁いただけますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 都市機構に関しましては、委員が今おっしゃったとおり、都市機構の担当者に中野区に来ていただきまして、御指摘の事業について説明を受けたところでございます。その際、この防災公園街区整備事業を実施するに当ってのさまざまな課題等について、都市機構側からお示しいただいたところでございます。そういった中で、一定整理をしながら、私たちの方でも検討すべきことが多いというところで、現在は受け入れるにはまだまだクリアすべき点が多いかなという認識でおります。
池田委員
 私たちが8月12日に伺って、いろいろ相当細かい点までお聞きをしてきたんですが、全体の印象としては、ぜひやっていただきたいという意向なんですよ。最後、別れ際に向こうの部長がまとめの発言みたいなのをされたんです。私たちは中野区議会議員として調査しに行ったわけですから、別に中野区の立場に立っているわけではないわけですよね。ぜひ中野区として、この防災公園街区整備事業の手法を取り入れると決定なさって私たちに御相談くださいと。当たり前の話なんですけれども、そういう言葉で結ばれました。対応された4人の皆さん方は、これでやられたらいかがですかという、そういう熱意がみなぎっていました。平成16年度は都市機構としてまだ一つも事業をやっていないんですね。だからぜひやりたいという、そういう都市機構側の願いもあるんでしょう、そういう雰囲気だったです。感覚としてそんな感じは受けとめられなかったですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 そのあたり、担当の方の御熱意というのはまた別といたしまして、実態として中野区ができるかどうかについて、今後精緻に検討する必要があると考えております。この7月からだったと思いますが、都市機構は国の特殊法人改革の一端で都市基盤整備公団が都市機構に改組したものでございますが、この改組に当たりまして、かなり仕事の内容も変化したと聞いております。例えば、防災公園街区整備事業におけます市街地整備といったことに関しましても、都市機構としては直接建築する整備はできなくなったという話も聞いております。そういったところを考えますと、これまでよりも、この事業を区として向き合うには、少し難しくなっているかなという印象を受けております。
 そういったことから、この事業に関しましては、まだまだかなり区としてはハードルが高いのではないかというふうに考えております。
池田委員
 それで、もしこの防災公園街区整備事業手法でいくといった場合には、都市機構と区当局がよく相談をされて、大ざっぱな計画を立てて協定を結んで、それに基づいて都市機構側が国からお金を支出してもらって土地を買って、防災公園の整備を都市機構として、彼らの事業としてやるということになるわけですよね。最終的にその決定を下すのは、国土交通省なわけです。
 ですから、国土交通省がどう出るかということも極めて重要になってくるわけです。当然のことながら、都市機構と中野区が立てた計画について、国土交通省としてそれが妥当であるかどうか点検をされるわけですよね。そういうことも含めて、国側の態度がどうなるのか私たちとしても注目をしなければいけないわけなんですが、そういう点で、国土交通省もこういう事業に熱心にかかわっているのではないかと思われる、そういうことが石原大臣みずからの口から発せられた集会が8月24日、杉並区で行われました。中野区として当日は参加されていないでしょうけれども、その後の状況など取材されていますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 今、委員御指摘の8月末の催しに関しましては、記録などはいただいております。個人的に私が収集したものでございます。
池田委員
 きょう委員会が始まる直前に、緑のネットワークの方から「都市の緑を守る緊急フォーラム」の資料をいただきました。私は前にメールで読んでいますけれども、ここでは石原国土交通大臣が、中野区のこの警大跡地問題とも関連するような発言をされているんです。今、緑が急激に失われているということを冒頭におっしゃって、「この原因はさまざまだが、人口増加による都市化への急速な変化、それに伴って生じたセメントで固めていくという手法に問題があったことは事実だ。これでは戦前の緑の遺産を食いつぶしているのと同じことだ」。まさに警察大学校は戦前から続いていますからね。「都市生活者に欠かせない近郊サラリーマンの住環境、子供のくつろぎ、町全体の景観、ヒートアイランド現象の緩和の必須条件、阪神地震の経験上得た防火の有効性など、まとまった緑の重要性とメリットを地域も国も共通の姿勢で臨みたい」と。
 実際は、もっと詳しい演説をされていて、国と特別区が協力をして、緑のゾーン帯をつくっていきたいというふうな具体的な話、あるいは屋敷林の減税問題とか、いろいろ微に入り細に入った発言を大臣みずからがされているわけです。そして、国土交通省全体としても、何回か前の委員会で私が美しい国づくり問題とか、それに伴う法律の改正問題をこの場で発言させていただきましたけれども、一方では都市再生に象徴されるような都市の超高層づくり、これにも国土交通省は関係しているわけですけれども、一方ではこういう問題についても大臣みずから述べられているわけですよ。これはやはり、防災公園街区整備事業を取り入れる上に、そういう最終的な国の判断がされるときには、有利な条件としてとらえられるというふうに思いませんか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 今、委員の御指摘のお話は御意見としてあろうかと思いますが、先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、実態的にその事業を中野区で行う際、さまざまなハードル、それもかなり困難なハードルが多くて、それをクリアするのはなかなか困難かなというふうに考えているところです。
池田委員
 それで、こういうことを御存じでしょうか。先ほど課長は答弁の中で、独立行政法人都市再生機構となって、住宅ができないというふうにおっしゃいましたが、一応そうなっているんですね、表向きは。ところが驚いたことに、この8月12日に私たちが行ったときに、向こうの担当者は、一応表面上はそうなっていますと。しかし、実際には都市再生機構として賃貸住宅もできるんですという、驚くべき発言をされたんですよ。そういうことがあるんですが、これは御存じですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 そういった取り扱いがあるということは聞いておりますが、その辺はあくまでも過渡的なものであると認識をしております。
池田委員
 過渡的であろうがなかろうが、今それをやっているわけですから、そういうものについても区の検討の中で考慮に入れないというのはばかげた話です。実際には防災公園街区に事業において賃貸住宅をつくる場合、これはまず都市再生機構としてそういう企画をすると。それに基づいて民間企業に公募をするそうです。その際の内規的な賃貸住宅の基準というのが既に決まっておりまして、それは1戸当たりの住居面積が59平方メートルから91平方メートルだったかな--ぐらいの範囲の中でつくり、しかもそれが全体の半分以上の面積を占めていること--55平方メートルから91平方メートルですね。それからまた、最低居住面積は37平方メートルとすると。これが施設全体の半分以上を住宅とするということで、風俗営業は認めないけれども、他については福祉施設だとか民間のスーパーだとかというものを入れていいと。
 実際、そうなっているのが杉並区の桃井三丁目。日産の跡地がそうなっているわけです。あそこでは老人保健施設を、杉並区の阿佐谷にあります病院がPFI方式のようなもので100床以上の老人保健施設をつくるという形で今開発が進んでいると。そういう計画を都市再生機構として公募して、もし民間がこれではちょっと採算が合わないよというようなことで応募しなかった場合には、最終的には都市再生機構が責任を負って建物の建築から運営にまで手を出すと。だから、結果的にいうと、都市再生機構が賃貸住宅をつくるということになるんですよということをおっしゃっているんです。
 だから、これをもっと具体的に検討すれば、いろいろな条件もあるのかもしれませんけれども、大ざっぱなことではそういうことをおっしゃっているわけです。だから、我々が今まで法改正のもとで、都市再生機構の権限が大分低くなって、防災公園街区整備事業をやる上にとっても、以前よりもいろいろ足かせがはめられているなとは思っていますけれども、よく研究すればそういうこともできる。
 だから、例えば超高層ビルでなくて防災公園街区整備事業を取り入れて、現在のあそこの建ぺい率60%、容積率200%、これは桃井三丁目がそうなんですけれども、そういう規制の枠の範囲内で賃貸住宅をつくり、福祉施設をつくり、そして広大な防災公園をつくるという計画は可能なんですよ。ですからぜひそういう方向、いろいろ問題点はあるということですが、引き続き検討していただきたいということを要望しておきます。
那須井まちづくり総合調整担当部長
 要望ということでございますけれども、区の今までのスタンスを明確にしておくということで御答弁をさせていただきたいと思います。
 都市機構というところは、防災公園街区事業を所管しているところでして、そういう事業についてお話を伺いに行けば、当然その所管としては、これこれいろいろその仕事をしたいということでお話はあろうかと思いますけれども、私どもこれまでも申し上げてきましたように、警察大学校跡地の開発については、開発者負担というもう一つの手法も十分検討しているわけでございます。やはり公平、平等な負担、区の負担を極力少なくするというような開発手法もあるわけでございまして、そういったものを検討しながらこのまちづくりを進めていきたいと思っているわけです。
 もちろん、超高層ビルをつくるというだけが都市再生ではないわけでございまして、都市再生の中でもきちんと緑を保全していくとかという項目も当然あるわけでございます。そういった中で、繰り返しになりますけれども、私ども最新のまちづくりの考え方、中野区のまちづくりの考え方というのを出しております。そこにもきちんと副題として、にぎわいと環境が調和したまちをつくっていくということを申し上げているわけでございまして、そういった方向でこのまちづくりを適正に行っていきたいと考えているところでございます。
池田委員
 聞くところによりますと、現在、警大問題についての調整会議なるものが既に4回、5回開かれていると聞きますが、この調整会議では何を検討しているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 今後、中野駅周辺まちづくり計画を定めていくに当たりまして、いろいろ方針、方向などをある程度決める必要があります。そういった際に、庁内関係者が集まりまして調整、決定などを行うということで開催しているわけでございます。
池田委員
 もう少し具体的にお願いします。これとこれとこれを今テーマとして検討しているというふうに。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 具体的に最初からこれとこれというところで設定した会議ではございません。そのたびごとにテーマを決定してやるということでございます。単なる事務打ち合わせということで考えております。
池田委員
 その調整会議のメンバーはどなたですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 出席しておりますのは区長、助役が座長、あと総務部長、区長室長、まちづくり総合調整担当部長、都市整備部長、区長室の政策計画担当課長、都市整備部経営担当参事、都市整備部の担当者、それから私、中野駅周辺整備担当課長といった構成になってございます。
池田委員
 そうそうたるメンバーですよね。区長も座長ではないにしても参加をして、この警察大学校等跡地、中野駅周辺問題にかかわると思われるすべての部の主要な幹部が参加をされているわけですね。我々からしてみれば、一見外から見ると順調に新都市建設公社の素案に基づいてずっと進んでいるように見えます。だけれども、最終段階でそういう区長も含めた調整会議なるものを、まさかここで基本構想の調整をやっているわけではないでしょうから、あくまでもまちづくり、中野駅周辺まちづくり計画の調整ですよね。一体何をやられているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 かなり実務的な内容についてやっているところでございます。細かくは省略をさせていただきますが、いずれにしてもその場、その場に応じてテーマを決めて開催しているということでございます。
池田委員
 でも、仄聞するところによると、防災公園街区整備事業の手法についても検討されているというじゃないですか。それはある意味では当然ですよ。この特別委員会で石井部長がそういう検討をしますとおっしゃったわけです。これはもし、防災公園街区整備事業を手法として取り入れるということになれば、今までの開発者負担ががらりと変わるわけですから、そんな事務的な手続問題をやっているというようなものではないですよ。事務的な実務的な問題だったら、何で助役や区長が参加して、助役が座長になる必要があるんですか。そういう重要な問題を検討されているんじゃないんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 今の調整会議、ちょうど都市整備部の方の事務局で、先ほども委員の方から庁内全部ということではございませんで、庁内関係部の部課長を中心に実務的な課題、あるいはスケジュール管理といったものでやってきてございます。これまで数回やってございますけれども、警大跡地の整備のありよう、方向性といったものを検討してございますし、またこういった特別委員会の対応として、従前この場でお答えした形の確認といいますか、そういう場面をやってきてございます。
 したがって、当然ながら濃淡はありますけれども、庁内の関係で一部だけで物事済まない部分が多々ございます。したがって、関係の課長級だけのいわばPTとか、今回は部長も含めて、あるいは助役が座長でやっていただいてございますけれども、そういったところで、他のPTとは構成が変わりますけれども、取り扱う議論、案件、あるいは判断については変わらないと思ってございます。
委員長
 池田委員の質疑の途中ですけれども、ただいま傍聴希望者が15人を超えました。参加者全員の傍聴を許可するに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、よろしくお願いいたします。
池田委員
 今の服部さんの答弁は、典型的役人答弁でありまして、さらっとした言葉の中に重要なものを包含しているんです。整備のありようとおっしゃいましたよね。まさに整備のありようなんですよ、この防災公園街区整備事業を取り入れるかどうかというのは。しかし、整備のありようなんていうさらっとした言葉で流す問題とは違うんです。物すごい重大な問題なんです。だから石井部長がああいう答弁をされたわけでしょう。実は4日、石井部長がああいう答弁をされたとき、僕はびっくりしたんです。そういう答弁が出るとは思っていなかったから。だけど、そういう決意を述べられた。だから私もぜひ真摯に取り組んでいただきたいと要望を述べたんですよ。都市整備部長の胸の中で、何かぱっと切りかわって出てくるようなものではないですよね。中野区の全体の方針の周辺まちづくり、警大跡地の利用の計画全体にかかわる答弁をされたわけですから。今現在も検討中だということで、先ほど都市再生機構も、従来言っていたような仕事も依然として、こっそりとではないでしょうけれども、手がけることができるとはっきり表明されているわけです。今そういうことを教えて差し上げたわけだから、さらに都市再生機構に、あなた方専門のプロとしてもっと詳しく聞いていただいて、中野区の財政負担が極力少なくて、区民の皆さん方が願っているような広大な防災公園ができて、そしてあわせて住宅や福祉施設ができるようなことになれば、これは2001年跡地利用転換計画に限りなく近づいていくわけで、そういう方向をぜひ真摯に検討していただきたいと再度お願いいたします。
委員長
 要望ですね。
 他に質疑ありますか。
佐藤委員
 スケジュールの中で、まちづくり計画のたたき台というのが、この前の説明ではちょうど9月中旬のところで丸ぽつが出されました。第3回定例会、9月末から始まる議会の前に出して9月、10月の議会で議論をしていくという経過をたどって、次の10月中旬に出されるまちづくり計画案の中に意見を反映させていこうという御説明をされていたと思うんですけれども、今回の委員会でたたき台が出されませんでしたよね。第3回定例会前ということでいくと、いつ改めて出されるんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 現在の想定といたしましては、9月の末ぐらいを目途にお示ししたいと考えております。
佐藤委員
 9月の末、それは第3回定例会が始まる直前ですか。もう始まってしまってからですか。いわゆる議論がひとしきり、一般質問とか総括質疑とか、当委員会でなくても全員の議員がかめることができるというのが議会の場ですよね。そういう議論にも供するような形で直前に出されるんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 スケジュール的に、第3回定例会の直前にというのは少し難しいかと考えております。
佐藤委員
 始まってしまってからということは、当特別委員会は第3回定例会の中でもかなり後の方で、この丸ぽちの印だとそれまでには出されるということになると思うんですけれども、いわゆる議員全体が、一般質問とか総括質疑とかで議論に供する形の時期には出すことはできないということでしょうか。
委員長
 委員会を暫時休憩します。

(午後2時21分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後2時22分)

 今の佐藤委員の質疑に対して、答弁しますか、保留にしておきますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 答弁保留にさせていただきます。
佐藤委員
 7月下旬に出すと言われていたたたき台、それが延びている状態です。ですから、そのたたき台というものは、いわゆる議会の議員がすべて議論できる状態で議論されなければいけない大事なものだろうと思いますので、そういう形での出し方ができるかどうか。あるいは、できない場合にはどういったスケジュールの対応策が考えらえるのか、ちょっと検討していただきたいと思います。
 私が7月の初めごろの委員会で質問したことですけれども、7月下旬のたたき台のところで示すとおっしゃっていた、いわゆる防災公園の整備も含めた整備手法ですよね。国庫補助金の導入ということで1行ばかり書かれております考え方の、具体的にどのような整備手法、仕組み、補助制度というのがあるか。それを選択できるさまざまなものはどうなのかと聞きましたときに、選択できるさまざまな方法について、たたき台を示すときに示させていただきますという御答弁でした。その中には、議会でもずっと当初から言われておりました防災公園街区整備事業も入っているでしょうし、そのほかにも防災公園取得のための国庫補助制度、それから開発者負担の制度とかさまざまあると思います。まだたたき台が出てきておりませんので、今、検討されているさまざまな補助制度の仕組み、整備の仕組みについて、実際にやられているだろうと思いますから、表題だけでも幾つかパターンを教えていただけますでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 例えば、公園の整備に関しましては、直接区が取得して整備をする方法、それから、開発者に開発許可の条件として整備をさせる方法、あるいは区画整理、これは個人施行、組合施行両方ございます。こういった既存の手法でやる方法、その他の方法といったところで検討していると。道路整備などについても同様な検討を現在進めているところでございます。
佐藤委員
 従来の手法プラス、今国土交通省の方でも示されておりますまちづくりの交付金だとか、そういうふうなものの活用というのは検討されているんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 そのあたりの補助金についても、現在検討中でございます。
佐藤委員
 だからその他と言わないで、パターンは20も30もそんなに数がたくさんあるわけではないですから、それをきちんと並べて、そこのメリット、デメリットをきちんと比較できるように、たたき台のときにはしていただきたいと思います。
 たたき台が少しおくれるということですので、たたき台づくりのための意見といいますか、その点ですけれども、従来から防災のオープンスペースの確保とか、広場の確保とか、防災公園とか、まちづくり部長の方でもあるときは防災公園と御答弁されていたり、あるときはオープンスペースだと御答弁されていたり、さまざまなパターンがある中で、いろいろな議論がされているわけです。だから、たたき台として出されるときには、わかりやすく防災公園と言ってしまった方がいい。防災公園をつくるという考え方にきちんと立った方がいいと私は思います。これは考え方ですので、要望として聞いておいていただければと思います。
 先ほどは整備手法の方でしたけれども、では、そこに市民がどのように参加していけるのかという手法の一つに、まちづくりファンドという建て方、これは財源問題からするかかわり方ですよね。それから区民公募債というかかわり方が民間とか市民の力を生かすということであります。そういったことも手法のところで一応検討して、調べていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 今、委員御指摘の点に関しましては、例えば世田谷区などで、まちづくりファンドという形で例があると認識をしております。ただ、この場合には特定の土地、場所ということではなくて、まちづくり一般ということで募集をしていると聞いております。ですから、これをこういった特定の場所に使えるかどうか、そういったところは今後の検討課題かと考えております。
飯島委員
 スケジュールを示していただきました。うちの会派の考え方については、まちづくりの考え方ということで総括的なというか、総合的なといいますか、相当大部な考え方を既に示させて、区長にもお話をしておるし、関連する申し出も15項目させていただきました。これに関しては、改めてまた別の場所で明確な質疑をさせていただく予定でおりますので、きょうはやりません。
 それで、このまちづくり計画(案)たたき台というものの性格なんですけれども、先ほど佐藤委員もおっしゃいましたが、選択肢のある部分、提示をされているとか何とかというものなのか。まちづくりの考え方で示されている区側の考え方、この間、さまざまな御意見を伺うとか、あるいは我々みたいにいろいろなことを申し上げてくるとかということで、改めて区としての中野駅周辺のまちづくりの考え方について、見直すものは見直す、あるいはさらに詳細化するものについては詳細化する。その上で、何をここでどうつくっていくのかという、その何をというところが決まらないと、手法だってなかなか決まって来ないわけですから、このまちづくり計画(案)たたき台なるもので示されるものというのは、どういうものなんでしょうか。
 例えば、既に考えを示した中にも膨大な数の、もしここをやろうと思えば、改めて別途、個別の計画が必要ですということもお示ししました。ですから、ここでまちづくり計画(案)たたき台、案とたたき台は同じような構造になっていることは間違いないと思いますけれども、何を示そうとされているのか。つまり、まちづくりの考え方は既に示してありますね。これについて、その後見直し、検討、詳細化を図ってまちづくり計画となっているのか。改めて、もう少しさらにその先まで踏み込んで、具体的に導入施設についてはどういうもの、都市施設としてはどうなんだとか、都市基盤整備についてはどうなんだとかというようなことが述べられているのか。あるいは、交通計画といいますか、交通結節点の整備ということになったって、さまざま。場所を整備すればいいだけではなくて、関連する問題がいっぱい出てくるじゃありませんか。そういうようなことも組み込んで書き込まれてくるのかどうか。どういうものがここでは想定されているんですか。本当は早目に出てくればそういうものかとわかるんですけれども。それとも9月末までということですから、どういうものを次の段階としてお考えになっているのか。ちょっとその辺を伺いたいと思います。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 5月末にお示ししました考え方、これはあくまでも考え方でありまして、具体的な絵姿としてお示しはしておりません。したがいまして、次回お示しいたします計画案たたき台につきましては、5月末に発表しました考え方に従いまして、具体的な絵姿をお示ししたいと考えております。ただ、これは当然11月末に取りまとめ予定のまちづくり計画を目線に入れてたたき台を作成するわけでございますが、この間、さまざま御意見等をいただく場合があります。そういったことを踏まえまして、場合によっては幾つかの選択肢を御提示することもあろうかと思いますし、具体的にこういったところですよということを御提示いただいて、御議論いただくこともあろうかと思います。
飯島委員
 その11月の末に、あるいは12月までかかっているから、細かく言えばこの間ぐらいのところに示される中野駅周辺まちづくり計画、これは都市計画法に基づくものではありませんよと。中野区の周辺まちづくりの考え方を踏まえて、区として具体的なものを想定すればこういうことであろうかということなのかと今の御答弁だと思います。そうすると、この位置付けというのは今後、対象50ヘクタールに及ぼうかという中野駅周辺のエリアに関しては、まちづくりについてはこういう--考え方ならわかるんですよ、この考え方に基づいて都市計画手法で整備していくというならわかるんだけれども、その間に一つ計画として入るわけですよね。この計画が、同時に考え方の部分があって計画と抱き合わせになっていますよと。考え方なのか計画なのか、もっとわかりやすく言えば、考え方のより具体化というか、そういうことなんですか。
 つまり、ここを考え方、あるいは計画、まちづくりをしていこうというときの源泉として、それぞれが取り組みをしていこうというものなんですか、このまちづくり計画なるものは。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 あくまでも11月末のまちづくり計画取りまとめに向けまして、その出発点としてこのたたき台の位置付けをしたいというふうに考えています。すなわち、ここで具体的にお示ししたことをもとに御意見、御議論などいただき、その後計画案、計画と高めていくということで考えておりまして、それがその後地区計画等具体的な決定事、手法等に反映すると考えてございます。
飯島委員
 つまり、私が言っていることと同じことを、少し緩みがある形でお答えになっているんだと思うんですが、そうすると、まちづくり計画(案)たたき台なるものをなるべく早くお示しいただきたいと思うんです。そうでないとなかなか議論が具体的に進んでいかない。その中では、実はさまざまに考えなければならないことがある。例えば、片一方ではまちづくり計画案がまちづくり計画になるまでの間に、土地利用転換計画案の見直しというのが行われることになっていわけですね。
 それから、当然駅周辺ですから警大跡地だけの話ではない。よく見るとこの間、いろいろ調査研究をさせていただいて、警大跡地にかかわる部分が駅周辺に密接な関係を持って、手法としては出てくる問題がある。ぼんやりした考え方ですから、エリア、ゾーン設定をしてみても、有効に警大跡地を開発していくためには、そのままではなかなかできない課題がある。そういうようなことについても、この計画案の中でこういう関係性があるというふうなところの詳細化まではされるんでしょうか。もしそうでないとすると、その後のそれぞれ周辺のまちづくりというのは、全体を総合してリンクした形では進められないことになるんですよ。だから、まちづくり計画ないしはまちづくり計画案なるものは、全体的な警大跡をどうするんだという問題だけではなくて、それと同時に、あの中をどう--ゾーニングというほど大きなものではないかもしれないけれども、ここはどうだと示されていますよね、楕円であったり、妙に四角い格好であったりしているけれども。でも、それだけでは済まされない。より実際の土地利用のあり方を見ていくと。そこを超えないと、より高度なというか、より有効な整備はできないということがあったりするわけですから、そういう関連性も示されたものとして、このまちづくり計画案というのは示していただけるんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 委員御指摘の点は、警大跡地に関する具体的な土地利用のことかと理解いたしますが、そのあたりにつきましても、かなり具体的にお示ししたいと考えております。
飯島委員
 課長と私の間では、何か言わなくても通じている部分があるような気がするんですけれども。そういうことをちゃんとしないと、一方で余りイージーな土地利用転換計画案であってはまたおかしなことになりますし、かといって計画だから、その後の地区計画等、都市計画的手法を使うということになっていくときに、この計画の中身によっては、都市計画的手法が必ずしも地区計画ではなくてもいいものが最近生まれてきているわけです。そういうもろもろのことがあるので、この中野駅周辺まちづくり計画を見れば、おおむねここで何が行われるんだと。単に導入施設が何だとかということだけではなくて、示されるものとして出てこないと。たたき台がそういうものでないとすると、議論というのは深まらないし、そのまま都市計画的手法による整備というものが議論のベースに乗らない、非常にあいまいなものになってしまうおそれがあるので、その辺はぜひ明確に示していただけるものにしていただきたい。
 それから、わからないので伺っておきますけれども、例えば土地利用転換計画案、土地利用のあり方に関して言うならば、今は平たいところを想定して物を考えています。その上に何が積まれていくんだというような発想だけれども、あるいはそこにどう緑を残すか、防災機能を高めるかという議論もあるんですが、下、つまり上であると同時に下の利用ということもこの土地利用計画としては考えるべきものなのか。いや、それは別に考えなくてもいいんですよということなのか。
 つまり、今まで立体用途というのは建物の中の上下の用途の区分、住宅部分と商業・業務店舗で積み重ねていくものがありましたけれども、土地の上下で用途がある意味可能な、都市公園の整備の手法では立体都市公園という考え方が出てきているわけですから、そういうようなことが警大跡地の中で、上に持ち上がらなくても、その部分を下に入れることによって全体的にある必要な機能を確保する、ある必要な空間を確保するという手法だって生まれてきているし、最近はそういうものを使って地下を利用するというのが多くなってきている。もちろん、メリット、デメリットはあるんですけれども、こういうようなこともまちづくり計画の中で、考え方や計画として、ここはこうしたらより上に突き出さなくても必要なものが確保できるということも示されてくるんでしょうかね。あるいは、そういうものは土地利用の中で考えなければならないことなんですから、全然考えなくてもいいと、それはどうなんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 現在、まちづくりの考え方でお示ししております事項の中に、複合的用途ということで土地利用をお示ししている箇所がございます。例えばそこを具体化するに際しまして、今委員が御指摘いただいたような示し方、一つの方法かと考えております。そういったことを含めて検討させていただきたいと考えております。
飯島委員
 もう1点、まだたたき台が示されないからどうしてもこういう質問になってしまうんですけれども、関連する都市計画がありますね。ずっと前からできていて、あったのかと思うようなものもあるんですが、実際にこのまちづくり計画(案)たたき台や何かを示されたときには、清算という言い方はおかしいかもしれませんが、場合によっては都市計画の変更とか、そういうことをしなければならないものも出てくるかもしれない。警大の中の問題ももちろんそうでしょうけれども、駅周辺に広げるとまだいろいろ出てくるわけですよね。そういう課題というか、取り組むべき要素として、このたたき台の中では、計画で課題ではちょっと困ってしまいますけれども、課題の解決が示されなければどうにもなりませんが、たたき台の中ではそういう課題があって、こういう問題もあるんだなということもちゃんと示されるという考えでいていいんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 中野駅周辺まちづくりを推進するに当たりまして、例えば都市計画の変更が必要という箇所があった場合には、具体的に例示をしたいというふうに考えております。
来住委員
 きょう示されましたスケジュール(案)ですが、この11月の最後の方で警察大学校等跡地土地利用転換計画案の見直しということが具体的に、杉並区や東京都との関係で出されました。まず1点伺いますが、杉並区に対しては、中野区が調査検討委員会を立ち上げる以前に、区としての考え、いわゆるこういう場で警察大学校等跡地を含めて中野区として検討を始めたいという事前の相談なり情報の提供なり、行われたんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
 その件につきましては、過日の当委員会でも御答弁申し上げておりますけれども、検討委員会、実は昨年の9月から開始しております。それ以前に、杉並区に対しては一緒に検討をしたいと。転換計画案を一緒につくったということもありますので、そのような申し入れをいたしました。しかしながら、ほとんどの地域が中野区であるということ、それから清掃工場がなくなる方向にあるというようなことを踏まえ、杉並区としては情報のやりとりを密にしましょうということで、その検討委員会には参加をされなかったという経緯がございます。
 なおこれは質問にございませんけれども、東京都はその検討に一緒に入っていたわけでございます。
来住委員
 それは調査検討委員会をつくることを前提として、前々回の当委員会でも、杉並区としては参加しないという答弁がありました。しかし、前段として共同で出しているわけですから、01年のこの案について、新しい状況の中で、どういう場で、どういう形で、どういうふうにして杉並区、東京都とこの検討をしていくかということを、--要するに、既に形を決めて調査検討委員会をつくることを前提として相談されているのではないですか。それに対しては、うちとしてはというお断りがあったのではないかと思うんですけれども、そうではないんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
 もちろん、こういった駅周辺の検討につきましては一定の組織が必要、区民の参加も必要ということで組織をつくることを考えてございました。そういった中で検討し、杉並区に入っていただくというようなことを申し入れたことについては、我々としては問題があるとは考えておりません。
来住委員
 三者で共同してつくり上げた、いわゆる転換計画案、しかも現在も生きている案です。それは国の方もそう言っていますし、そういうものをどこで、どういう形で見直しをしていくのかという場合に、同じ自治体として、先にこういう形でうちとしてはやりたいけれども、参加するかしないかを求めるような持っていき方というのは、私は正しくないと思います。まずその1点、申し上げておきます。
 そこで、今現在、杉並区からは、中野区に対しては何らかの要望なり、要求なり、この跡地については具体的にされているんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 現在、杉並区とは担当者レベルで打ち合わせをしているところでございます。その中で、例えば杉並区側の住民の方々からこのような要望が出たというようなやりとりをしている経過はございます。
来住委員
 具体的には、どういう要望が区に届いているんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 防災公園を整備してほしいという要望があると聞いております。
来住委員
 住民からの要望は、杉並区長にも届けられているということを聞いています。これは高円寺の環境を守る会というところから、5項目にわたって要望が出されております。
 戻りますが、杉並区からは具体的に項目を挙げて中野区なり、先ほどおっしゃった土地利用転換計画案の見直しをする協議の場なり、具体的な項目を挙げての要望というのはないということですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 この間、杉並区の担当とは数回打ち合わせの場を持っております。その中で、口頭で杉並区側から例えば先ほどの防災公園といったような御要望が杉並区民の方々から出ている。それを杉並区としても中野区にお伝えするということで、何回かやりとりをしているという状況でございます。
来住委員
 杉並区の当局として6項目を要望し、要求しているというふうに伺っています。今おっしゃったことも入っていますが、一つは、近隣住宅地である杉並区の住環境への配慮をしてほしい。二つ目には、転換計画案にあるような防災公園をつくり、防災面の安全性を確保してほしい。三つ目には、杉並区に依存しているごみ処理があるので、清掃関連施設の導入を考えてほしい。4番目には、国有地の払い下げには杉並区も連携を取って進めたい。5番目には、1、2号のF字道路、都市計画道路については、民間委託ではなく中野区でつくるべきだ。最後になりますけれども、既存の樹木を保存してほしいと。この六つの杉並区の住民の皆さんの意向を区として受けて、中野区に回答を求めたいという旨の話が来ていると思うんですけれども、それについては、文書での回答を用意されるんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 確かに今、委員御指摘のような文書、これは私どももいただいております。ただ、これはあくまでもこれまで打ち合わせをしてきた内容をメモとして送ったということで、私も杉並区から連絡を受けております。したがいまして、今後杉並区と話をする中で、そういった項目について相互に検討していくと認識しています。
 したがいまして、それについて正式な回答ということではなくて、今後そういった内容を機軸に、お互いに協議をするということで認識しております。
来住委員
 そもそもの中野区の跡地の検討が、東京都と一緒に転換計画案をつくり上げて、出してきた経緯の中で、しかし、この跡地について、変更の進め方を区が独自にこういう形でやっていきたいと決めて杉並区に話を持っていったことからして、こういう区民の要望を受けた杉並区が6項目について出しているわけですから、答えるべきものはきちんと文書で答えていくことが大事だと思うんです。この回答については、改めてそのような文書ですべきだと思いますが、いかがでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 繰り返しの答弁になりますが、そういったことも踏まえて、今後両区の間で協議をして解決を図りたいというふうに考えております。
来住委員
 このスケジュールの中で、先ほどたたき台以降、説明会等を開くということになっていますが、これは近隣区、いわゆる杉並区での説明会、それから中野区内ではどの規模で、具体的には地域センター規模でやるのか。説明会についてお聞きします。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 先ほど若干お話をしましたが、まだこの説明会に関しまして具体的に規模、回数等想定しているわけではございません。ただ、杉並区におきましても説明会をやらせていただきたいと考えております。
委員長
 ほかに質疑ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、今3時少しになりますので、ここで休憩をとりたいと思いますが、よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、3時10分再開ということで、委員会を暫時休憩にします。

(午後2時53分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時12分)

 休憩前に引き続きまして所管事項の報告で、今度は2番です。中野駅南口地区まちづくりの考え方についての報告を受けます。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 それでは、お手元の資料(資料4)について御説明をさせていただきたいと思います。中野駅南口地区まちづくりの考え方でございます。
 前々回の当特別委員会におきまして、中野二丁目地区市街地再開発事業の現在の状況などについて概略の説明を私どもからやらせていただいたところでございます。また、最近中野二丁目地区におきましては、地権者の参加により協議会の立ち上げなどの動きが見られるところでございます。こういったことを総合いたしまして、現在、中野区で検討しております中野駅周辺まちづくり計画との関連などを中心とした観点から説明したいと考えております。
 平成7年、中野区は中野二丁目地区まちづくりの提案というタイトルで、この地区におけるまちづくりの具体的な提案を行いました。エリアといたしましては、今お手持ちの資料で示しておりますエリアのうち、中野通りより西側の部分を除いたエリアで提案を行ったところでございます。
 この平成7年の提案におきましては、エリア全体の整備構想を示しつつも、具体の事業範囲としてはかなり広大であること。それから、エリア内の各ブロックによって、まちづくりの気運にかなり差があることなどから、お手持ちの資料でオレンジ色に示してある部分について、まずまちづくりを進めることといたしまして、他のブロックにおきましては、オレンジ色のエリアでの再開発をきっかけといたしまして、順次まちづくりを進めることが必要であると認識をお示ししたところでございます。
 現在もその流れに沿いまして、地元でのまちづくりの動きが続いているところでございますが、一方、昨年度よりこのエリアを含めた中野駅周辺のまちづくりを中野区として検討することになっていることは御承知のとおりかと思います。このため、平成7年度に中野区が示しました中野二丁目地区まちづくりの提案の基本的な考え方に基づきながら、今後策定予定の中野駅周辺まちづくり計画におきまして、中野通りの西側地区などを含めました中野駅南口地区まちづくりの考え方を整理いたしまして、あわせて中野駅の再整備や中野駅南北の連携の強化、中野駅周辺全体の回遊性の中で位置付けなどについても整理検討しているところでございます。
 本日お示ししたものは、いまだ検討途上ではございますが、以上申し上げた状況を踏まえまして、中野駅周辺まちづくり計画におきまして、南口のまちづくりの考え方をまとめたものでございます。具体的にこの図に沿って御説明をいたします。
 まず、この図のオレンジ色のエリア、先ほど御説明いたしましたけれども、現在、東京都住宅供給公社の敷地を中心といたしまして、再開発を進めたらどうかということで話が進んでいるエリアでございます。ここについては、そこにありますとおり、複合機能ゾーンということで考えております。駅前の商業・業務ゾーンと東側後半に控えるもみじ山文化の森施設や住宅地の緩衝ゾーンなどとして整備を図る。手法といたしましては、その上にありますが、都公社住宅及び周辺の再開発推進ということで、複合的土地利用の誘導、新たな住環境整備、南口駅前広場と連なった歩行者空間の改善といったことを考えております。
 それから、そのほかの事項でございます。まず、中野駅でございます。こちらのところに説明を加えてありますのがピンク色の点線矢印でございますが、駅南北の連携及び回遊性を向上させることが必要かと認識しております。
 それから、駅前広場に連なる緑の点線でございます。これは駅から東側、あるいは南側などに至る歩行者空間の整備といったものも必要かなと考えております。
 それから、オレンジ色のエリアの駐輪場の整備も課題かなと考えております。
 それから、中野通りに沿って薄く楕円で囲んだエリアでございます。ここについては、中野通り沿道街区の整備ということで、まだ具体的ではありませんが、お示ししてございます。ここは同時に駅周辺の回遊性といったものを確保する必要があると考えているところでございます。
 それから、その南側の五差路、ここについても拡幅に伴いまして周辺の街区も整備することも必要かと考えております。中野郵便局につきましては、公共公益ゾーンとして位置付けていくということでございます。
 南口につきましてはこのような考え方をまとめつつ、現在具体的に進行しつつあります中野二丁目再開発事業については、区といたしましては、中野駅周辺まちづくりにおける位置付けを前提としながら、具体的な動きがあることを十分に踏まえ、適切な対応をしたいと考えております。
委員長
 この報告についての質疑がありましたらどうぞ。
若林委員
 南口については、長いこと我々も地元としてかかわり合いを持っているわけですが、昔、中野の美しいまちづくりという会がありまして、この会の運動で現在のガード下が明るくなったんです。既にこのときから南口をどうするかという問題は五差路の道路拡幅と、あそこに石森さんと赤羽さんのビルがあります。あのビルをどうするかという課題であったわけです。今回も最後の方に五差路拡幅と出ていますが、あそこは都道ですから、中野区が拡幅をやる前に東京都が拡幅をやるんだという計画が出ているかに聞いているわけだけれども、その辺をまず最初に聞きます。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 確かに今、委員御指摘の五差路、これに連なります中野通り、大久保通り、これはすべて都道でございます。ですから、この道路そのものの整備主体は東京都ということでございます。
 それから、最近東京都から都市計画道路に関する今後12カ年の整備の方針というものが発表されました。この中においても、この五差路につきましては、ここ12年の間に整備に着手するという方針が示されております。そういったことで、現在東京都としても、五差路の拡幅改良などについて具体的な動きに入っていると聞いております。
 ただ、この具体的な拡幅に際しましては、現在の宅地の減少といったことが予想されます。なかなか減少した宅地の建てかえといったものは困難な場合も予想されます。そういったことを勘案しますと、やはりこれは単なる道路事業ということではなくて、まちづくりを連動させることが必要かなということで、中野区も認識しています。そういったことで、今後は道路の事業者であります東京都と十分連携をとりながら進めていきたいというふうに考えております。
若林委員
 五差路の拡幅はわかりました。その計画の中に、五差路から南、青梅街道の方に向かって何百メートルかは道路を拡幅するという経過も入っているとか聞きましたけれども、その辺はどうでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 都市計画道路全般の御質問の中で、中野通りにつきましては担当の課長の方から、五差路についてはそういった方向で、第三次事業化計画と言ってございます。そこの中でも、向こう12カ年間の優先路線として指定されたわけですが、比較的早い時期に整備するものと認識してございます。
 なお、後段の方でございますが、区としてはそれを要望させてもらってございますけれども、当座、交差点改良といいますか、そういうことを中心とさせていただいて、中野通りにおきましては、青梅街道との接点の交差点の改良、4方向の整備というところで認識してございます。
若林委員
 中野通りの拡幅というのはわかったんですが、五差路の拡幅に沿って一部が拡幅されるというふうな情報が入っているんだけれども、どうですか。
服部都市整備部経営担当参事
 委員の一部という認識、私の方も詳細な情報をまだ得てございませんけれども、五差路の交通渋滞解消、緩和をすることが火急な課題と思ってございます。事業主体は都でございまして、2階にございます第三建設事務所が施行主体です。一部という認識、私の方は詳細は確認してございませんけれども、五差路の早期の整備は進めていきたいということで、都の方も一定の見解を持ってございます。
 なお、先ほど1点だけ御答弁漏れました。中野通りも計画としてはありまして、区としても都市計画道路に関しては要望いたしてきましたけれども、今般は主に交差点改良にとどまりまして、後は概成道路を活用されたいといいますか、そういう方向で判断されてきてございます。
若林委員
 我々が活動しているころは、石森さんは建てかえると言っていたんだよ。五差路の拡幅があればやりますよと。ところが、やりますと言ったのは先代なんだよ。今の社長さんではない。今の社長さんと話して、何か情報入っていませんか。どうですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 まだ具体的に私もそこまで関係者と話を煮詰めておりません。ただ、私が得た情報では、現在の東京都が進めようとしています交差点改良、これにつきましてもさまざまな手法を今年度検討していると聞いています。そういった中で、場合によっては以前持っていったお話と枠組みが変わっていることも考えられます。そういったことを前提にしながら、今後は関係者と具体的なお話をしていきたいと考えております。
若林委員
 正直言ってかなりセットバックしなければいけないの、やる場合に。だから、石森ビルや赤羽ビルの方はかなりバックした状態で、そして全体をやっていく場合には、大合同でビルを建てていかなければいけないというふうになるだろうと思っているんです。ですから、その辺の行政サイドの指導もかなり必要になってくるかなと思います。これはこれで終わり。
 次の質問で、二丁目の公社の問題ですが、東京であの公社は一番古い。だから、早く建てかえたいというのが数年前から出ていたんですけれども、公社の方もなかなかあそこは建てかえるに難しい状況が現在あるわけですよね。現在あいているお部屋、あれは本当は入れないことになっていたんだけれども、土地カンがいいために、よその建てかえの人たちがあそこへ来ているんですよね。実際に何とかなるのかなというのが私たちの疑問ですけれども、その辺どうでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 私たちもこの間、東京都住宅供給公社とは何度か実務的な打ち合わせをさせていただいております。そういった中で、現在公社住宅にお住まいの方、そのあたりのお話も当然出ているところでございまが、まず、東京都住宅供給公社の話といたしましては、現在のところは新規の入居は一切していないという状況と聞いております。
 それから、もし再開発をした後、現在お住まいの方が再開発後の住宅に戻れるような手法も考えたいということもあわせて聞いております。
若林委員
 交番からZEROホールの方に行く中野千光前通り、あそこは中野区がZEROホールをつくるときに全面的にきれいにしていただいたんですよね。あの中で、今でも一番問題になるのは、途中に60センチぐらいの石碑みたいなもの--車どめが立っている。あれが歩行者との関係で非常に事故のもとになっている。だから今度あそこをきれいにするときには、あの車どめをもう少し研究した方がいいなと思っております。地元の方もその件はかなり言っているわけですし、ぜひ頭の中へ入れておいて。あんなにきれいにしても、事故があったのでは何にもなりませんので。これは要望事項です。
佐野委員
 私、南口の方がなかなか出ないなと思っておりましたら、きょうある程度のことが出てきたわけですけれども、まちづくりという表現からすれば、当然北、南ということで分けて、警大跡地もあるわけで、南は非常に重要なことであると私も常々思っておりました。
 そういう中で、今まちづくりの考え方について出されたわけですけれども、これは少なくともこれからお出しになるというたたき台、まちづくり計画案の中に、当然南も入ってくるというふうに考えてよろしいんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 そのとおりでございます。
佐野委員
 とすれば、今お話をしていただいた中では全く先が見えていないというか、当たり前のことしか書かれていないようなことが私は気になるわけです。
 といいますのは、警大跡地については、今までかなりいろいろ論議をしてまいりました。いろいろな角度からやってきたと思います。ただ、この南地区につきましては、ほとんど論議がなされないままにある程度きているのではないかという懸念を持っておりました。
 とすると、たたき台を出すということになりますと、当然中野駅周辺のまちづくりですから、ここにも力点が置かれなければならないというふうに思います。今お話しいただきましたオレンジのゾーンを重点的にまず考えていきたいと。確かにこれは相手があることです。東京都だとか、若林委員から御指摘いただいた住民の中の御意見、そしてビルをお持ちの方の御意見、いろいろなことがあって大変なことだと思います。しかし、今課長がお話しになったのは、何かやりたいんだという表現だけなわけです。しかし、今ここで大切なのは、やらなければならないということだと思うんです。そういうことに向かって具体的に何が必要なのか。こういったことがここには全くないわけです。間もなくたたき台を出そうとしていながら、ごくごく当たり前なこと、そうしたい、こうありたいという願望だけがここには書かれてあって、具体的なプラン、どうしていくかということが全くないことが非常に懸念なわけです。
 例えば、文章の中で、中野二丁目地区まちづくりの提案の基本的な考え方に基づきながらと。では、基本的な考え方とは一体何なんですか。そしてまた、中野駅周辺まちづくり計画において、南口地区のまちづくりの考え方を整理すると。整理するのは当たり前ではないですか。そのための委員会ではないですか。こういう当たり前のことがただ書かれたって、我々は何を論議して、どうしていくのかということは全く前へ進めないと思うんです。ましてや、黒ぽちを見ますと、駅南北の連携及び回遊性を向上させると。これは前から言われていることであって、具体的にどうやって回遊性をするんですか。そのためにJRと交渉をするというふうに前々回の委員会でもおっしゃったはずですよね。では、具体的に回遊させるためにJRとどのように進行しているんですか。全くそれが見えません。
 それからもう一つ、駅から東側等への歩行者空間の整備。当たり前でしょう。こういうものが一体となってまちづくり委員会というものが発足してやっているわけですよね。にもかかわらず、大変失礼な言い方かもしれませんけれども、いまだにそうしたい、ありたいという願望だけにこの表現はとどまっていると私は思うんです。これからたたき台をつくるとおっしゃっているわけですが、もう時間がないと思うんです。その辺について、区側としてはどのように考えられるんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 委員御指摘のとおり、確かにこれはまだ検討途上のものでありますので、不完全な部分があるかもしれません。先ほど私があれこれしたいと申し上げたことは、ある意味現状分析でありまして、現状の課題といったものを解決するための手法、解決方策といたしまして、例えばこういったことをしたいという形で述べさせていただいたわけでございます。
 例えば、まちづくりの考え方というタイトルの下に文章を入れました。その中の黒ぽちの2番目でございます。そこに南口地区の課題について、簡単ではありますが整理をしております。読ませていただきますと、中野二丁目を含む駅南側地域は、大型店舗の立地する商業環境がある一方、地区内の道路ネットワークなど基盤施設整備の不足--これは例えば駅前広場ですとか、そこに示すような歩行者動線といったものかと思いますが--などによりまして、駅前としての立地が十分に生かされていないというふうなことが大きな課題かと思います。とともに、駅南北と結ぶ動線の強化などにより、駅北口との連携を図り、地区全体のにぎわいを高めるといったことから、こういった方向性をお示ししたものでございます。今後、委員御指摘のようにたたき台、あるいは計画案といったものをお示しする際には、さらに具体化したものを御提示いたしまして、御議論いただきたいと考えております。
佐野委員
 今の御答弁に従うと、この次の9月末か--後で日時は決定するとおっしゃいましたけれども、次の委員会で、この南口についてより具体的な案が示されて出てくると解釈してよろしいんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 回遊性の向上、駅南北の連携につきましては、こういった概念的なものではなくて、具体的な整備手法など一つで決められるかどうかわかりませんが、例えばこういったものがありますということで例示をしながら、具体的にお示ししたいと考えております。
佐野委員
 我々は計画も大切なんですよね。確かにこの計画表出されました。皆さん先ほど来からいろいろ御論議しております。しかし、あるたたき台があって、計画が出されたところでどのようにやっていくかというところがもっと大切な気がするわけです。
 そういうことで、先ほど各委員から御指摘がありまして、次回のたたき台について、区としてしっかりとしたもの、警大跡地、南も含めたものをより具体的にどうしていくか。具体的に出るからこそたたき台なわけですよね。概念的なものが出るのはたたき台とは言えないはずです。そういうことからすれば、やはりより具体的なものを出していただきまして、皆さんでたたく。これがたたき台の重要な要素ではないかと思います。それが住民の説明会等に連携を図りながら、この図にあるとおりまちづくり計画案に連携を取っていくということになっていくのではないかと思うんです。
 そういう意味で、私自身はまちづくり計画案の次回の委員会で出されるであろうというたたき台に非常に期待を持っているわけです。南口について、今私はちょっと懸念を持ちましたのでお伺いさせていただいたんですけれども、出すからにはそういった内容も含めたものを出すことがたたき台だという認識をお持ちいただきたいと思うんですが、その辺いかがでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 中野駅南口に関しましては、確かに東京都住宅供給公社の再開発だけが、ややもすれば先行している感がございます。ただ、私たちといたしましては、再開発だけができればいいというものではありません。順次再開発の起爆剤といたしまして、南口全体に影響が及ぶようなまちづくりをしたいと考えております。そういったところから、順次具体化できるような方向性を示せればというふうに考えておりまして、たたき台、あるいは計画案、あるいはまちづくり計画といったものにおきましては、ある程度具体的な絵姿がわかるようなものにしたいと考えております。
斉藤(高)委員
 きょう、こういう形で南口地区、まちづくりの考え方というのが出てまいりました。最初に話がありましたように、平成7年度に中野区が示した中野二丁目地区まちづくりの提案、平成7年ですから約10年前ですね。私も当時、千光前通りに住んでいたということで、タワー住宅とか丘の上の   ということがまだまだ残っていまして、いつできるのかなと思いながらいました。きょうの説明の中で、平成7年からさらに今回、新しいまちづくりの考え方が出てまいりましたけれども、この絵を見て、前回の平成7年と今回の考え方を比較すると、違った部分はあるんでしょうか。名称は結構です。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 平成7年に中野区がお示ししました中野二丁目地区まちづくりの提案、これにおきましては、具体的な事業手法などを目線に入れまして、かなり具体的な絵姿として提案させていただいております。この中では、例えば現在のファミリーロード、これについてはにぎわいの軸という名前で再整備をする、あるいはその中間に広場を設けるといった、かなり具体的な絵姿も描いております。ただ、今回はそのあたりにはまだ触れておりません。その辺の具体的な絵姿というよりは、こういった考え方を示し、だんだんと消化させながら、次第に具体的な姿として明らかにしたい、あるいは中野駅周辺まちづくり50ヘクタール全体との整合性をとりながら明らかにしていきたいということから、現段階ではこういった概念的な絵姿でお示ししているところでございますが、今後もう少し順を追いまして、具体的な絵姿が明らかにできればと考えております。
斉藤(高)委員
 そうしましたら、この考え方は大切なことでしょうけれども、今、他の委員からも質問がありましたように、たたき台とか、さらにこれからのスケジュールが必要になると思うんです。いつもそうですけれども、こういう形は出たけれども、平成7年度のように何もできずに終わってはまずいということで。そうしますと、ファミリーロードとかいろいろ周辺の商店街とか、さらに住宅公社の人とか周辺のお店の経営者の皆さん、そういう方とある程度お話もしなければならないと思いますけれども、区の考え方を押しつけていくのか、それともこれからの説明会とか勉強会へ持っていって、その中でまた考えていくのか、その点はどうなんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 具体的なまちづくりにつきましては、地元の方々などとも十分に勉強会、あるいは話し合いなどの機会を持ちまして、具体的に進めていきたいと考えております。
斉藤(高)委員
 そうしますと、平成7年のときだと思いますけれども、今、中野の南口の交番の裏にティップネス中野がありますね。当時、あの建物を建てたとき、こんなすごいものができていいのかな、区の考えと一致するのかなということ、今でも覚えておりますけれども、そういうことを考えたり。さらに今回の考え方の中で、駅から東側等への歩行者空間の整備ですか、丸いグリーンの色がついていますね。それが歩行者空間になるのかわかりませんけれども、これを見ると、建物の上にこういう形が出ています。これはどのような見方をしたらよろしいんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 この中野二丁目地区再開発の具体的な絵姿につきましては、現在まだ実施の設計をしている段階でもございませんので、必ずこうなりますとお示しすることはできませんが、例えばの例といたしまして、ここは駅前広場に面しています。そうしますと、駅前広場を補完するような形の機能を持たせられないかと。そういったことから考えますと、例えば歩行者空間といったことも考えられるかと思います。その辺を含めまして、今後公社住宅を中心としました二丁目地区の土地利用といったものを地権者、あるいは中野区で十分協議する必要があるというふうに考えております。
斉藤(高)委員
 はっきり住民の方に言えるようなことを考えていただきたいと思います。
 話は変わりますけれども、この中で、最初にこれから問題になってくるのが都の住宅供給公社だと思うんです。そういう中で課題になるのが、いただいた資料の右上の方に都公社住宅及び周辺の再開発推進とあります。これから組合になるかわかりませんけれども、その中において、市街地再開発事業の補助金の問題が出てきます。これはきょうの時点で答弁は広げなくても結構ですけれども、ちょっとお聞きしたいのは、補助の考え方とか補助金の割合、こういうものは必ず話題になると思うんです。今住んでいる方とか、東京都とか中野区とか、またいろいろな業者が入ってくると思います。開発していく中でいろいろ話題になると思いますけれども、そこだけよろしくお願いします。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 委員もお話しいただいたとおり、現在、ここで法定再開発事業でやるというふうに関係者が決定をしたわけではありません。例えば中野区内地区では、中野坂上地区、中野四丁目東地区、野方地区といったところで法定再開発を現に行っております。そういったところを例示いたしまして御説明いたしますれば、通常、組合施行で再開発事業を行いますときには、中野区から再開発組合に対しまして一定割合の補助金を出す制度があります。
 この補助金を出す制度といいますのは、全体事業費のうち、例えば共用部分の整備費といったものを中心に補助金を出すということでございます。具体的には、共用部分などの整備に要する費用の3分の2を区が補助いたします。ですから、残りの3分の1は再開発組合が負担ということになります。通常はこの3分の2、区が出す補助金のうちの半分が国から中野区への補助という形になります。したがいまして、共用部分の整備費は3分割されまして、3分の1が再開発組合、3分の1が中野区、3分の1が国といった補助の体系になることが一般的かと思います。
 それで、補助金が再開発事業の全体事業費のどれぐらいになるかですが、これも事業の内容によりましてさまざまですが、通常は1割から2割の間というふうに言われておるところでございます。
かせ委員
 今の質問とも関係するんですけれども、最初の質問で、地権者と協議会を立ち上げたというような御報告だったんですが、地権者、つまりこれは多分公社住宅周辺のことだと思いますが、公社住宅関係の地権者の立ち上げというのはどういうことなんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 これは一つの想定でございます。オレンジ色で塗りましたエリア、この中の土地の約半分は東京都住宅供給公社の敷地でございます。ただこれ以外、この南側には、右側3分の1は民間の土地、真ん中あたりは一部中野区土地開発公社の土地もございます。それから、駅前に面した部分は違う地権者の土地というふうなことでございまして、トータルいたしますと、地権者が40数名ぐらいになろうかと思います。こういった方々を構成員といたしまして、この地区で再開発を進めたらどうかという協議会を近日立ち上げて、そういった勉強を行いたいということで進んでいるところでございます。
かせ委員
 このオレンジ色の区画内で40数名、先ほど斉藤委員も触れましたけれども、ティップネスとか銀行とか、最近建ったところも入っているわけです。こういった方たちも現在参加をしているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 協議会には参加をいただいております。
かせ委員
 これから先、どうなるかわかりませんけれども、協議会が立ち上がったと。
 それから開発手法ですけれども、これも確定はしませんが、市街地再開発法を利用するというのが有力なんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 法律に都市再開発法というものがあります。その中で規定をされております第一種市街地再開発事業、例えばそういったものでこの場所でまちづくりをしたら有利ではなかろうかということで検討が進んでおります。
かせ委員
 市街地再開発法というのは、規模の小さいものについては区、それ以上大きなものについては都が所管をするというふうに思っているんですが、ここの場合には、所管する、いわゆる許可を与えるのはどこになりますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 所管は答弁保留をさせてください。
委員長
 答弁保留にしますから、後ほどですね。
かせ委員
 それから、スケジュールについてはまだ定かでないということはわかりますけれども、ここで再開発をする場合に忘れてはならないのは、権利者というのはもちろん大事ですけれども、周辺住民を含めた区民に対してどういう態度をとるか、どういう参加の仕方を検討するかというのも大事なことかと思うんですが、どのように考えていますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 現在のところはまだ地権者を中心とした集まり、話し合いでございますが、今後具体的になった段階で、周辺を含めて詳しい御説明をしたいというふうに考えております。
かせ委員
 住民に対してのことはこれからだということですが、ここの絵の中に、前回示されたのは二つのビルを建てて、北側には高層住宅、南側には低い形の住宅というふうに絵がかかれていたんですけれども、ここではあえて塗りつぶしてあるということで、あの絵については確定したものではないと。何が建つかというのははっきりしないということですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 このオレンジのエリア、立地的に駅前ということもありまして、ある程度の高度利用は考えられると思います。ただ、その利用に際しましては、いろいろなパターンがあろうと思います。4月にお示ししましたものは一つの例でございまして、必ずあれでやるということではありません。そういった意味で、今回は具体的な建物の絵柄についてはかかなかったということでございます。
かせ委員
 次に、いわゆる従前居住者ですが、今あそこに何人いるんでしょうか。150人ぐらい住まわれているんでしょうかね。その住民の皆さんへの説明というのでは、先ほど住宅供給公社の方でしているというような報告がありましたが、区としては何か説明していますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 中野区が直接供給公社の住宅にお住まいの方々に説明をしたということは、現在のところはありません。ただ、今後は先ほど申しました周辺を含めたまちづくり、そういった説明をする際に、当然この公社住宅にお住まいの方々にも説明をしていくことになろうかと思います。
かせ委員
 前、それこそ最初に区民検討委員会でつくられた案の中では、このことと警察大学校等跡地とをリンクして、そちらの方に福祉住宅をつくるというような計画だったんですよね。御承知だと思いますけれども、この供給公社に住まわれている方というのは非常に高齢者が多いわけで、決して収入も高い方とは思えないわけで、場合によっては……という心配があるわけです。
 実は、東京都の住宅供給公社について調べたことがあるんですが、今後、東京都の公社としては、住宅は建てるという方向ではないと。今後建てるとすればPFI方式であるとか、民間の力をかりてやっていくんだと。そうした場合には、家賃についてどうなのかという心配が出てくるわけですよ。つまり、今後の家賃の設定については、新家賃という方式が取れるだろうというようなことが懸念されるわけです。その辺の情報については御承知でしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 私どもが住宅供給公社と話をしている中では、そのような話は出てございません。
かせ委員
 区政ですから、そこに住んでいる方の立場に立って、どのように住環境、住むという権利を守っていくかということを念頭に置いて進めていただきたいということと、もう一つ、場合によっては中野区が区営住宅を設けるとか、そういったことも検討されるんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 今のところ、この中に区営住宅を設ける予定はございません。
かせ委員
 ぜひ検討していただきたいと思います。
 それと、開発といいますとしばしば指摘されますけれども、道路の関係が重要です。この絵を見てみますと、千光前通り、線路に沿っての拡幅計画があるのかなと。それともう一つ、南北の道路、多分これはこの絵から見ると公社住宅の内側に道路が入って、それからその道路が大久保通りに抜けるというふうになると思うんですけれども、ここに大規模な住宅、あるいは集客力のあるものが入るということで、いわゆる周辺だけが太くなって、千光前通りが今までどおりということになると非常に問題が出てくるのではないかということ。
 それからこの絵で見ますと、中野駅の駅前広場的な役割を担うことになりますけれども、中野駅との接続、これが今では完全ではないということ。それから、この予定地と現在の商店のある地域は、現況ではかなりの落差の擁壁がありますよね。こうした場合、この区画がどうなるのかといったことがちょっと絵を見ただけで出てくるわけですが、どのように考えておられるんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 今、委員のお話、3点あったかと認識いたしております。まず、道路の問題でございます。確かに、現在の想定では、公社住宅の敷地を中心としたところに南北の新しい道路をつくったらどうかということでお示ししてございます。これは当然千光前通りに接続するわけですので、敷地内の千光前通りは拡幅するわけですが、そのさらに東側、矢印が示しておりますけれども、このあたりについても今後の研究課題かなというふうに考えております。
 それから、2点目の御指摘の中野駅との接続でございます。これは私どももかなり大事なことと認識しております。そのあたりも今後具体化に当たりましては検討したいというふうに考えております。
 それから3点目の西側の既存のビルとの境目の擁壁につきましてはまだ敷地の施設建築物の設計をしているわけではありませんので、具体的にどうこうということはできませんが、いずれにしてもこの敷地、駅前広場とかなり高低差があります。ですから、土地の造成工事といったものも多少発生いたしますので、そういった中で処理をするのかなというふうに考えております。
かせ委員
 造成工事などで考えるということですけれども、私が指摘したいのは、若林委員の質問でも言われていますように、まず今の段階では工事車両の関係で工事自体が難しいし、街区道路がないところでの開発行為はできないわけですから、当然こうならざるを得ないと思うんですが、ここの周りだけ、2方向のみ広くしただけで大規模な開発行為をしたということになると、後で問題が大きいんだろうと思うんです。まずはアクセスの問題ですけれども、ここは一方通行になっていますから1車線しかない。こういうところでこういうものがあったということになりますと、そもそもボリュームとしてはおのずと制約を受けるわけですけれども、どういうことになるんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 この再開発事業の実施に伴う交通量並びにそれに伴う都市基盤施設の整備に関しましては、今後検討させていただきたいというふうに考えております。
かせ委員
 検討によっては、それが今後の開発に大きな影響を与えると受けとめておいてよろしいですね。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 場合によっては、その辺と整合をとりながらということになろうかと思います。
飯島委員
 これだけが突然示されているわけですが、ちょっと気になるのは、さっきも聞いたんですけれども、中野駅周辺まちづくり計画において、南口地区のまちづくりの考え方を整理すると。整理されてまちづくり計画になるのではないですか。まちづくり計画の中でものが整理されるのではなくて、整理されたものがまちづくり計画の中に示されるのではないですか。つまり、まちづくり計画をつくっていく過程でこういうものが整理されてくるのではないの。これ、どうなんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 このあたりの表現、若干工夫をしたいと考えます。
飯島委員
 表現の問題ではなくて作業手順の問題というか、要するに取り組む手法。計画をつくっていくときのやり方といいますか作り方の問題なので、それはきちんとしていただきたい。
 それからもう一つは、じゃあ南口地区のまちづくりの考え方は何なんですかと。ここに明確に示されているまちづくりの考え方、幾つかあるように見えますよ。課題はリストアップされている。しかし、こういう課題を持っているこの地区をどういう考えでまちづくりしていくのか。このことをきちんと示されないと、こういうことになってしまう。
 そういう意味では、私はこの南口のエリアも含めて、中野駅周辺というのは安全という基本的なコンセプト、--中野というのは非常に災害に対する脆弱性を持っていると長いこと言われてきましたけれども、どれぐらい改善されたのか。どこまでまちづくりが進歩してきたかわかりませんけれども、基本ベースに安全なまちをつくる、これがあって、なおかつ駅に隣接しているエリアとすればにぎわいもあるかもしれない。しかし、ここにはもともと住宅もあったわけですから、次世代の住宅を供給するエリアと考えることもできるかもしれない。こういうまちづくりの考え方をまずきちんとお持ちになる必要があって、その上でこういうもろもろの回遊性とか歩行者空間の整備とかというものが出てくるんだろうと思うんです。その辺をまちづくり計画をつくるに当たっては、その計画の中でちゃんと明確に示されるなりして。そして、そうした考え方に基づいて計画がつくられている、こういう計画であることを望んでおきます。これはお答え結構です。当たり前のことですから。
 あと、今の安全なまちをつくるという意味でお伺いしますけれども、この公社住宅の耐震基準はいつの耐震基準ですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 ちょっと私も公社住宅が何年何月というところまでは記憶をしておりませんが、少なくとも現在建築基準法で示されております新耐震、これの基準では当然ないということでございます。
飯島委員
 この1日、2日の間、大きな地震がございました。そういう意味では耐震性の問題、こういうようなことでも実は住宅の再開発をしていかなければならない。安全な住まいを確保する、なおかつ水準の高い居住空間を確保するというようなことがベースにないと。どういうことでやるんですかということではないだろうと思う。
 ですから、お話をするとか何とか言っているなら、そういうことは知っておかないとまずいと思うんですよ。新耐震基準ではないでしょうと。それは確かに建った時代を想定すれば当然ですよ。だけど今、新耐震基準に達していない建物の中で、こんなにたくさん人が住んでいるこの住宅は特定建築物に当たるかどうかわかりませんよ。わからないけれども、しかし耐震性の向上を目指さなければならない建物の一つだろうというふうに、まちづくりを担当する方は認識される必要があると思うんですよ。そういうことでかかわっていく必要があるのではないかと思います。
 ここは地権者が40数名というお話でしたが、基本的に中野区も地権者の一人になるであろうと。それから、公社住宅ですから都の住宅供給公社、東京都となるんですか。住宅供給公社の場合は賃貸100%ということですから、賃貸の人の権利変換や何かの問題がいろいろ出てきたりするんでしょう、先へ進んでいけば。
 同時に、都の持ち分という部分もあるんだと思うんです、従前居住者の分を超えて保留床を出していくというのが再開発手法ですから。そうなってくると、関連する東京都の住宅施設、しかも移転が想定されていないこの警大跡地に存在する住宅もあるんです。しかも、ここを効率的にというか、有効に土地利用を図ろうとしたときに、残ると想定されているような住宅が、もし再開発をされてここに入るということになると、極めて効果的な整備ができる場所が実はある。今は擁壁のようになっている住宅が建っているために、その当該施設と警大の跡地とは直接リンクができない。だけど、移転をすることが可能になれば、直接リンクが可能になるんです。そういう視点だってお持ちになることが必要かもしれないじゃないですか。具体的な場所は言いませんよ、今は。そういうことも踏まえて、先ほど僕が申し上げたのは、全体の関連リンク性を持ちなさいよと。そういうことも区のサイドの考えとしてはあってもいいのではないかと思うんですが、その辺は可能性としてはどうなんですか。考えられないことではないんじゃないのと思うんですが、いかが思いますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 可能性については、今後勉強していきたいと考えております。
飯島委員
 より有効に警大跡地を再生、要するに整備、開発しようと思ったら、そういう発想をお持ちになるべきですよ。そうすれば学校施設は完全に変わります。
 それから、点々と囲んであったりいろいろしているんですが、中野駅南口のこの部分は点々がかぶさっているのか、かぶさっていないのかよくわからない。ここは南口地区のまちづくりではブラックボックスになってしまうんですか。それとも別途、バスターミナルならバスターミナルとしての整備計画を考えようかということなんでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 この中野駅南口の駅前広場及びそれに面する沿道型の商業空間に関しましては、中野通り沿道、それから駅前広場に面するという両面あろうかと思います。そういったことから、確かにそのあたりの表現が若干あいまいになっておりますが、いずれにしましても、このあたりにつきましては駅前広場の再整備とあわせまして機能強化を図りたいというふうに考えております。
飯島委員
 計画、たたき台ではそういうこともお示しいただければと思います。
 それから、赤い点線で駅を横断しているのがありますね。いわゆる南北通路の確保。これは点々となっているから、ここを想定して確保するということではなくて例示として、別にここでなくてももう少し幅広く、どこからどこというふうに考えてもいいものなんだということだとすると、もうちょっと太くするとか、誤解しないように。ここにつくるんだというものでないわけだとすれば、そういうことも必要でしょうし、場合によっては駅の上全体がそういう通路であったっておかしくないわけですから、そういうもろもろのことも含めて書きをしないと、固定的イメージをつくってしまうんですよ。こういうものかなと。ですから、そこはぜひ工夫をお願いしたいことと、西側に改めてこういう線が入りました。これはこういうブロックで物を考えていきますよということなのか、とりあえず道路の入っているところに応じて入れたのか。あるいは、入っている道路についてはもう少しもろもろの整備があるのか、そういう考え方をベースにしたのか、現状の地形をただなぞったのか。私は西側の方はウエストヒルなんて呼んでいるんですけれども、こういうエリアに点が入ったんですが、これはどういう考えで点線が書かれているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 この西側のエリアの設定に関しましては、現状の街区に沿ってなぞりまして、概略の範囲をお示ししたものでございます。ただ、西側の端に関しましては、商店街になっております関係から、当然片側だけということではなかなか難しいと考えます。そういったところから、このエリアにこだわらず、柔軟にエリアを設定をしていきたいと考えております。
飯島委員
 最後にしておきますけれども、私、実は河田町というところの再開発を見てきました。それから、「代官山アドレス」というのも見てまいりました。中野駅のそばにある公社住宅の再開発にかかわるもろもろのことに非常に類似性のあるところでした。地形も段差があって、高低差があってというところでしたけれども、河田町を見たときに、中はきちんとなっているんです。周辺の街路の整備をきちんとしなかったため、非常に交通上危ない。妙な名前の坂があったりして、念仏坂とか何とか書いてありましたけれども、そこから上がったところが車がすぐ来るようなところで、その先に再開発されたエリアがあるというところだったので。
 そういう意味では、中の問題だけでなくて周辺環境との問題、特に交通の問題については、はっきりと計画性を持っておやりになることが必要だろうと思います。この前、上野駅にも行ってきましたけれども、上野の美術館の方に行く通りは坂を上がっていくところでした。完全な歩車分離をやりながら、その上にパンダ橋というペデストリアンデッキが通って、橋になって上がっていくというところだったんですけれども、最近、いろいろなところでいろいろな手法を使ってやっています。ただ、残念なのは、20世紀の最後に始まった事業で、20世紀的発想なんです。まだ21世紀の発想ではないので、こういうことをやるときもきちんとした開発哲学というか、そういうものをお持ちになりながら、さっき言いましたように安全なまちをつくる。特にここは耐震性能から考えなければならない共同住宅を持っているわけですから、ぜひそういう角度から取り組んでいただきたいと思いますけど、いかがですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 御意見を十分参考にさせていただきたいと思います。
飯島委員
 参考というのは、しないのと同じなんですね、答弁上は。そうしたことがあるなら、きちんとそういうことを踏まえて検討したいとか、そうお答えになるのが普通ではないでしょうか。別に御答弁に注文をつけるつもりはありませんけれども、もう一度伺います。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 御指摘の内容、十分検討したいと思います。
委員長
 他に質疑ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、所管事項の報告2番はこれで終了します。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 先ほど答弁保留がございましたので。
委員長
 先ほど答弁保留がありましたね。それについて答弁の準備ができましたので、中野駅周辺整備担当課長の方より答弁をいたします。お願いします。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 先ほど答弁保留いたしました市街地再開発事業の許可でございます。これは許可というより認可という言い方ですが、この場合、市街地再開発事業の認可は東京都が行うということでございます。
委員長
 かせ委員、いいですか。
 それと、先ほど佐藤委員の質疑の、たたき台をいつ出しますかというところで、中野駅周辺整備担当課長の答弁がちょっと詰まったので、委員長の方で休憩にして、佐藤委員の方ではそれを含んでいただいて、後で日程調整をするときにということで、あれは答弁保留という形にしましょうと言いました。答弁保留という形にしたものをここで一たん解除しまして、答弁として後ほど求めるのではなくて、後の日程を協議する段階において調整をいたしますので、佐藤委員、その点御容赦ください。これは開会中の発言ですから、そのように受けとめてください。
 それでは以上で、1番、2番の報告は終了になります。
 続きまして3番、その他ですが、口頭でもって報告がございます。これも中野駅周辺整備担当課長の方からお願いいたします。
豊川中野駅周辺整備担当課長
 口頭で1点報告をさせていただきたいと思います。
 前回の当委員会におきまして、本年度の中野駅周辺まちづくりにおける委託調査について報告をというお話がございました。これを受けて若干お話ししたいと思います。
 まず、平成16年度委託調査、現在のところ、財団法人新都市建設公社に委託をいたしました。委託内容は、一つといたしまして、まちづくり計画の作成支援業務、二つといたしまして、地区計画の検討支援業務、三つといたしまして、公共施設の整備事業方策検討業務といったことを中心に調査委託をしております。
 また、今後本件とは別に、中野駅周辺におきまして関連する調査委託につきましては、中野二丁目地区の再開発にかかわる関連の調査、それから区画街路の基本設計などにかかわる関連調査、あるいは都市基盤施設の設計、計画などに関します関連調査といったものの調査委託を予定しております。
委員長
 調査委託について、何か質疑ありますか。
来住委員
 口頭での報告をいただいたんですが、かなりの額に上る調査、作成等の委託になると思うんですが、具体的にどういう成果物を求めているのか。具体的な業務委託に対する仕様書的なものというのは資料として出せないんでしょうか。
委員長
 委員会を暫時休憩にします。

(午後4時19分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後4時25分)

 ただいま来住委員の方から、調査委託についての資料要求がありまして、委託した目的とその内容についての資料を休憩中に理事者側にお尋ねしましたところ、委託目的並びにその内容についての資料は用意できるということですので、委員会として資料要求することに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、そのようによろしくお願いいたします。
 続きまして、今の調査委託の報告についての質疑はよろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ほかに報告はございませんね。それでは、これで所管事項の報告はすべて終了になります。
 その他ですが、次回の日程についてお諮りをいたします。委員会を休憩します。

(午後4時26分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後4時37分)

 ただいま休憩中に、たたき台について資料提供の時期、またその資料を委員会としてどのように審査をするか、審議をするかについてさまざまな御意見をいただきましたが、資料のでき上がりの期日の確約、今この場ではまだできません。そこで、定例会中の懇談会の開会等、議長側によくお尋ねをいたしまして、今回、きょうの委員会では正副委員長でこの件についてはお預かりをして、結論が出ましたら各委員にご連絡させていただきますので、その際にはよろしくお願いいたします。
 次回日程につきましては、3定中の委員会、10月20日午前10時から第5委員会室の予定ということで、今ここの場では申し述べておきます。
 以上で本日予定の日程は終了になりますが、特に御発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ本日の中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会は散会します。お疲れさまでした。

(午後4時38分)