平成22年06月23日中野区議会本会議(第2回定例会)
平成22年06月23日中野区議会本会議(第2回定例会)の会議録
平成22年第2回定例会本会議第1日(6月23日) 1.平成22年(2010年)6月23日、中野区議会議事堂において開会された。
1.出席議員(41名)
  1番  内  川  和  久        2番  ひぐち   和  正
  3番  白  井  秀  史        4番  平  山  英  明
  5番  つぼい   え  み        6番  いながき  じゅん子
  7番  森     たかゆき        8番  山  口  かおり
  9番  せきと      進       10番  いでい   良  輔
 11番  伊  東  しんじ        12番  佐  野  れいじ
 13番  北  原  ともあき       14番  南     かつひこ
 15番  小  林  秀  明       16番  林     まさみ
 17番  の  づ  恵  子       18番  近  藤  さえ子
 19番  牛  崎  のり子        20番     欠  員
 21番  吉  原     宏       22番  大  内  しんご
 23番  きたごう  秀  文       24番  伊  藤  正  信
 25番  久  保  り  か       26番  やながわ  妙  子
 27番  酒  井  たくや        28番  佐  伯  利  昭
 29番  むとう   有  子       30番  長  沢  和  彦
 31番  か  せ  次  郎       32番  高  橋  ちあき
 33番  山  崎  芳  夫       34番  市  川  みのる
 35番  斉  藤  金  造       36番  篠     国  昭
 37番  岡  本  いさお        38番  飯  島  謹  一
 39番  江  口  済三郎        40番  佐  藤  ひろこ
 41番  来  住  和  行       42番  岩  永  しほ子
1.欠席議員
      な  し
1.出席説明員
 中 野 区 長  田 中 大 輔      副  区  長  西 岡 誠 治
 教  育  長  田 辺 裕 子      政 策 室 長  竹 内 沖 司
 経 営 室 長  川 崎   亨      管理会計室長   尾 﨑   孝
 区民生活部長   鈴 木 由美子      子ども家庭部長  長 田 久 雄
 保健福祉部長   田 中 政 之      保 健 所 長  田 原 なるみ
 都市整備部長   服 部 敏 信      まちづくり推進室長 遠 藤 由紀夫
 教育委員会事務局次長 合 川   昭    政策室副参事(企画調整担当) 小 田 史 子
 経営室副参事(経営担当) 篠 原 文 彦
1.本会の書記は下記のとおりである。
 事 務 局 長  山 下 清 超      事務局次長    石 濱 良 行
 議事調査担当係長 佐 藤   肇      書     記  荒 井   勉
 書     記  河 村 孝 雄      書     記  菅 野 多身子
 書     記  東   利司雄      書     記  丸 尾 明 美
 書     記  土 屋 佳代子      書     記  鳥 居   誠
 書     記  細 川 道 明      書     記  鈴 木   均
 書     記  岡 田 浩 二      書     記  竹 内 賢 三

 議事日程(平成22年(2010年)6月23日午後1時開議)
日程第1 常任委員の所属変更について
日程第2 議会運営委員の辞任許可について
日程第3 第36号議案 中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
     第37号議案 中野区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
     第50号議案 中野区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を
改正する条例
日程第4 議員派遣について
日程第5 第34号議案 中野区テレビジョン放送の受信障害の解消に関する条例を廃止する条例
 追加議事日程
日程第6 同意第1号 中野区副区長選任の同意について
日程第7 議員提出議案第10号 前副区長石神正義さんに対する感謝状贈呈に関する決議
日程第8 議員提出議案第11号 前副区長沼口昌弘さんに対する感謝状贈呈に関する決議

      午後1時00分開会
○議長(伊藤正信) ただいまから平成22年第2回中野区議会定例会を開会いたします。
 本日の会議を開きます。
 この際、議席の一部変更についてお諮りいたします。
 去る5月23日執行の中野区議会議員補欠選挙において当選されました森たかゆき議員、高橋ちあき議員の議席の指定に関連し、お手元に配付の議席変更表のとおり議席を変更したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

議 席 変 更 表
議席番号  新着席者 旧着席者
  林 まさみ 
16  林 まさみ  のづ 恵子 
17  のづ 恵子  ( 空 席 ) 
32    山崎 芳夫 
33  山崎 芳夫  市川 みのる 
34  市川 みのる  斉藤 金造 
35  斉藤 金造  篠 国昭 
36  篠 国昭  岡本 いさお 
37  岡本 いさお  飯島 謹一 
38  飯島 謹一  江口 済三郎 
39  江口 済三郎  ( 空 席 ) 

○議長(伊藤正信) 次に、今回当選されました森たかゆき議員、高橋ちあき議員の議席の指定をいたします。
 森たかゆき議員の議席は7番、高橋ちあき議員の議席は32番に指定いたします。直ちに所定の議席にお着き願います。
 会議録署名員は、会議規則第121条の規定に基づき、議長から御指名申し上げます。21番吉原 宏議員、22番大内しんご議員にお願いいたします。
 この際、御紹介申し上げます。5月23日執行の中野区議会議員補欠選挙において当選されました森たかゆき議員、高橋ちあき議員を御紹介申し上げます。
 最初に、森たかゆき議員。
     〔森たかゆき議員登壇〕
○7番(森たかゆき) ただいま御紹介いただきました森たかゆきでございます。5月23日の中野区議会補欠選挙において初当選をさせていただきました。27歳、初当選という立場でございます。皆様に御指導いただきながら、中野区議会議員としての活動を進めてまいりたい、このように考えておりますので、どうぞ御指導のほどよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤正信) 次に、高橋ちあき議員。
     〔高橋ちあき議員登壇〕
○32番(高橋ちあき) ただいま御紹介されました高橋ちあきでございます。5月23日、区長選挙とともに区議会の補欠選挙におきまして、多くの皆様方のお力添えを賜りまして、3年ぶりに復活をさせていただきました。まことにありがとうございます。森議員の年齢は倍ではございますけれども、初心を忘れないように、新人同様の心構えを持ちまして、議会または政治活動をさせていただきたく、今後も多くの先輩、同僚の皆様から御指導を賜ればと思っております。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(伊藤正信) 以上で紹介を終わります。
 この際、御報告申し上げます。閉会中において、委員会条例第5条第5項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり、議長から委員を指名いたしましたので、さよう御了承願います。

常 任 委 員 選 任 名 簿
厚生委員会  森 たかゆき 
子ども文教委員会  高橋 ちあき 

議 会 運 営 委 員 選 任 名 簿
議会運営委員会  吉原 宏 


特 別 委 員 選 任 名 簿
中野駅周辺・西武新宿線沿線
まちづくり特別委員会
森 たかゆき 
環境対策特別委員会  高橋 ちあき 

○議長(伊藤正信) さらに御報告申し上げます。閉会中において、公職選挙法第90条の規定により、奥田けんじ議員が中野区議会議員を辞したものとみなしましたので、さよう御了承願います。
 次に、会期についてお諮りいたします。
 本定例会の会期は、本日から7月8日までの16日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
 この際、申し上げます。本定例会の会期中、略装を許します。
 本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。
 この際、御紹介申し上げます。去る5月23日執行の中野区長選挙において当選されました田中大輔区長を御紹介申し上げます。
      〔区長田中大輔登壇〕
○区長(田中大輔) 5月23日の区長選挙におきまして、三たび中野区長としての職責を担わせていただくことになりました。議会の皆様の御理解、御協力、また御指導をよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤正信) 以上で紹介を終わります。
 さらに御紹介申し上げます。6月14日付をもちまして本区副区長を退任されました石神正義さんを御紹介申し上げます。
     〔前副区長石神正義登壇〕
○前副区長(石神正義) ただいま紹介されました石神でございます。6月14日、区長の2期目の任期終了をもって私は辞職をさせていただきました。
 思い起こしますと、私は昭和42年5月に中野区に入区いたしました。その後、35の年から管理職として、都市環境部の副主幹、これはもみじ山文化の森整備ということでの事業でございますが、その事業を皮切りに、都市計画室の都市整備担当副参事、中野駅周辺地区整備の推進課長ということで、まちづくりを10年ほどやらせていただきました。この中では、中野区では初めてと言われる市街地再開発事業を区民の方と力を合わせて行わせていただきました。
 その後、総務部の用地経理課長、教育委員会庶務課長、地域センター部の参事、総務部参事、そして、現区長と力を合わせて行いました行財政改革の担当部長、これを行わせていただきました。また、保健福祉部長を経まして、平成15年4月に総務部長に就任し、平成18年の12月には総務部長から中野区の助役ということで、最後の自治補助は助役というものも経験させていただき、平成19年の4月から副区長ということで、この6月14日まで務めさせていただきました。
 この間、さまざまな形で事業をやってきたわけですが、その都度、皆さん方のいろんな知恵であり、また叱咤であり、意見であり、そういうものを聞かせていただきました。そういう中で一つひとつ事業を行い、また、新しいことについても取り組むことができました。こういう経験については幅広く行わせていただきましたが、本当にこの中野区でなければ経験できないことをたくさん経験したわけでございます。
 私はこれから田舎に帰ります。田舎に帰って、田舎に帰るのは当然ですが、こういう経験を地域の中で生かせればなというふうに思いまして、さまざまな形の活動をしたいというふうに思っております。こういう経験をどういうふうに生かすかということについては、そばに皆さんがいれば知恵をかしていただけると思いますが、ちょっと離れますので、時があればまた皆さんの御意見を聞かせていただきながら、地域のために活動できればなというふうに思います。年齢も還暦を過ぎておりますので、そんなに体力は続かないと思いますが、続く限りは中野で培ってきたこういったものを生かしていけるように努力をさせていただきたいと思います。
 本当に皆さんに長い間支えていただいて、自分の職務を全うできたことについては本当にありがとうございました。皆さんのこれからの活動をお祈りいたしまして、私のあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(伊藤正信) お疲れさまでございました。以上で紹介を終わります。
 さらに御紹介申し上げます。6月14日付をもちまして本区副区長を退任されました沼口昌弘さんを御紹介申し上げます。
     〔前副区長沼口昌弘登壇〕
○前副区長(沼口昌弘) 本日はこのような機会をいただきまして恐縮に存じます。
 私は、去る6月14日をもちまして副区長を退任しました。任期を9カ月ほど残しての退任ということで、大変心苦しく思っております。
 公務員生活40年、そのうち中野区には昭和60年に管理職として就任以来、25年の長きにわたりお世話になりました。就任した当時の区長は青山区長でしたが、翌年、在任中に御病気のためお亡くなりになり、その後、神山区長、そして、現在の田中区長と3人の区長のもとで仕事をさせていただきました。この間、議会の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
 仕事を進めていく上で、時には落としどころの見えない難しい場面に遭遇したこともありましたが、その都度皆様から適切な御指導をいただき、また、御理解をいただいて乗り越えることができました。世の中、いいことがあれば悪いこともあります。まさに人間万事塞翁が馬。一つの結果に一喜一憂するのではなく、ある意味自然の流れのままに物事を見ていくことも大事なことだと思います。
 中野での25年間、印象に残っている仕事は数多くありますが、特に心に残っているものを三つ申し上げたいと思います。
 一つは、建設部管理課長時代の平成5年の夏、集中豪雨で妙正寺川がはんらん、続いて、台風11号で神田川流域が甚大な水害に見舞われた折、被災した区民と抜本的な水害対策について連日話し合いを行い、国や都に激甚災害対策特別緊急事業の適用を働きかけ、また、環七地下調節池や和田弥生幹線の整備促進など、水害対策に使命感を持って取り組みました。今、その効果が出ていることに感慨深いものがあります。
 もう一つは、1990年代、企画課長、また企画部長として、第2次長期計画の策定や行財政総点検に全庁を挙げて取り組んだことです。バブル経済が崩壊した後の区政運営をいかに区の財政状況に見合ったものにしていくか、議会とも大いに議論をしながら取り組んだことがきのうのことのように思い出されます。限られた財源の中で優先して取り組むべき施策は何か、この問題はいつの時代でも行政にとっては宿命の課題であり、これにチャレンジしていくのが経営というものだと思います。
 もう一つは、新しい世紀に入っての教育長時代でございます。中野の教育の理念、目標を掲げた教育ビジョンを策定いたしまして、子どもたちの学力、体力、コミュニケーション能力向上のためにいろいろな施策を推進しました。とりわけ小・中学校再編計画の策定やその実現には困難を伴いましたが、幸い議会、区民の御理解をいただき、自信を持って取り組むことができました。今、現実に学校再編が進み、中野の子どもたちの学力や体力が向上しつつあることを目の当たりにし、大変うれしく思っております。
 このほか、平成12年の都区制度改革、コンピュータの2000年問題、保育園の民営化、公会計改革などさまざまな仕事に取り組ませていただきました。これらはすべて議会、区民の御理解と御協力がなければなし遂げられないものばかりでしたが、常に区民の視点で、区民にとってのメリットは何かを庁内で徹底論議し、信念を持って区民、議会に説明する努力をしてきたと自負しています。
 今、日本の経済は、はっきりと景気回復宣言ができず、また、政治も混乱しています。こうした中で、住民に最も身近で、その分期待され、頼られる自治体として、区の果たすべき役割は一層大きくなっています。疾風に勁草を知る。厳しいときにこそ人の価値がわかります。幸い、中野区には意欲とポテンシャルの高い職員が数多くいます。議会におかれましては、田中区長をはじめこうした職員とこれからの区の進むべき道を大いに議論し、知恵を絞り、あすの中野の実現に向け、果敢にそれぞれの責任を果たしていただければと思います。
 結びに、中野区及び中野区議会のますますの御隆盛と皆様の御健勝を心から祈念して、退任のあいさつといたします。長い間本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(伊藤正信) お疲れさまでございました。以上で紹介を終わります。
 この際、申し上げます。平成22年4月1日付及び平成22年6月15日付をもちまして、お手元に配付の文書のとおり、本会議参与に人事異動がありましたので、御報告いたします。

本会議参与の人事異動

平成22年(2010年)4月1日
発 令  氏 名  旧 
都市整備部長  服部 敏信  監査事務局長 
教育委員会事務局次長
 
合川 昭
 
教育委員会事務局参事
(教育経営担当)
政策室参事
(企画調整担当) 
田中 政之
 
政策室副参事
(企画調整担当) 

           平成22年(2010年)6月15日
発 令  氏 名  旧 
政策室長  竹内 沖司  子ども家庭部長 
経営室長  川崎 亨  まちづくり推進室長 
管理会計室長  尾﨑 孝 
経営室参事(人事担当) 
子ども家庭部長  長田 久雄 
経営室参事(経営担当) 
保健福祉部長  田中 政之 
政策室参事(企画調整担当) 
まちづくり推進室長
 
遠藤 由紀夫
 
都市整備部参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 
経営室副参事(経営担当)
 
篠原 文彦  管理会計室副参事
(管理改善担当) 
政策室副参事
(企画調整担当) 
小田 史子 
政策室副参事(区民の声担当、調査研究担当) 

○議長(伊藤正信) それでは、新たに本会議参与に就任されました6名の方を御紹介申し上げます。
 初めに、尾﨑 孝管理会計室長。
    〔管理会計室長尾﨑 孝登壇〕
○管理会計室長(尾﨑 孝) 御紹介いただきました管理会計室長の尾﨑 孝でございます。一生懸命職務に取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤正信) 次に、服部敏信都市整備部長。
    〔都市整備部長服部敏信登壇〕
○都市整備部長(服部敏信) 都市整備部長の服部でございます。皆様方からのさまざまな御指導をいただきながら、全力を挙げ取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤正信) 次に、遠藤由紀夫まちづくり推進室長。
  〔まちづくり推進室長遠藤由紀夫登壇〕
○まちづくり推進室長(遠藤由紀夫) 御紹介いただきましたまちづくり推進室長の遠藤由紀夫です。皆様方の御指導をいただき、職責を果たしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤正信) 次に、合川 昭教育委員会事務局次長。
  〔教育委員会事務局次長合川 昭登壇〕
○教育委員会事務局次長(合川 昭) ただいま御紹介をいただきました教育委員会事務局次長の合川 昭でございます。議員の皆様方の御指導を賜りながら、中野の子どもたちのために誠心誠意務めさせていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤正信) 次に、小田史子政策室副参事。
    〔政策室副参事小田史子登壇〕
○政策室副参事(小田史子) ただいま御紹介いただきました政策室副参事の小田史子でございます。皆様方の御指導を賜りまして頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤正信) 次に、篠原文彦経営室副参事。
    〔経営室副参事篠原文彦登壇〕
○経営室副参事(篠原文彦) ただいま御紹介いただきました経営室副参事経営担当の篠原でございます。皆様方の御指導をいただきながら精いっぱい頑張ってまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤正信) 以上で紹介を終わります。
 次に、平成22年4月1日付及び平成22年6月15日付をもちまして、お手元に配付の文書のとおり、委員会参与に人事異動がありましたので、念のため御報告いたします。
人 事 異 動 表  
     
発令年月日 平成22年4月1日    
     
【部長級】    
区長発令 発令権者   中野区長  田中 大輔
発   令 氏  名 旧備考
政策室参事(企画調整担当、平和・人権・国際化担当)

 
田 中 政 之

 
政策室副参事(統括副参事)(企画調整担当)昇任

 
経営室参事(経営担当)
長 田 久 雄
経営室参事(経営担当、契約担当) 
保健福祉部参事(保健予防担当)
山 川 博 之
保健福祉部副参事(保健予防担当)昇任
都市整備部長 服 部 敏 信 監査事務局長 
都市整備部参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当)

 
遠 藤 由紀夫

 
区民生活部参事(区民生活部経営担当、地域活動担当) 

 
     
教育委員会発令 発令権者   中野区教育委員会 
発   令 氏 名 旧備考
教育委員会事務局次長 合 川  昭
教育委員会事務局参事(教育経営担当) 
      
選挙管理委員会発令 発令権者   中野区選挙管理委員会委員長 池田 一雄  
発   令 氏 名 旧備考
選挙管理委員会事務局長

 
橋 本 美 文

 
区民生活部参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 

 
     
代表監査委員発令 発令権者   中野区代表監査委員 本橋 一夫 
発   令 氏 名 旧備考
監査事務局長

 
登  弘 毅

 
都市整備部副参事(統括副参事)(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当)昇任

 
     
     
【統括副参事】    
区長発令 発令権者    中野区長   田中 大輔  
発   令 氏  名 旧備考
区民生活部副参事(統括副参事)(区民生活部経営担当、地域活動担当)

 
瀬 田 敏 幸

 
子ども家庭部副参事(統括副参事)(子ども家庭部経営担当、男女平等担当) 

 
     
     
【副参事】    
区長発令 発令権者    中野区長   田中 大輔  
発   令 氏  名 旧備考
政策室副参事(区民の声担当、調査研究担当)

 
小 田 史 子

 
政策室副参事(区民の声担当、調査研究担当、平和・人権・国際化担当) 

 
政策室副参事(情報担当)
藤 井 康 弘
政策室副参事(情報化推進担当) 
経営室副参事(契約担当)
高 橋  均 政策室国際化推進担当係長(総括係長)昇任
経営室副参事(サンプラザ関係事業担当)

 
田 中 謙 一

 
経営室副参事(サンプラザ関係事業担当、サンプラザ地区再整備担当) 

 
経営室副参事(財産管理担当)
柿 内 良 之
保健福祉部副参事(保険医療担当) 
経営室副参事(用地・管財担当)
岩 浅 英 樹 管理会計室経営分析担当係長(総括係長)昇任
管理会計室副参事(管理改善担当)
篠 原 文 彦
管理会計室副参事(評価改善担当) 
区民生活部副参事(北地域担当)
長 﨑 武 史 区議会事務局主査(総括係長)昇任
区民生活部副参事(戸籍住民担当)

 
浅 野  昭

 
子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 

 
区民生活部副参事(産業振興担当)
相 澤 明 郎
管理会計室副参事(経営分析担当) 
区民生活部副参事(都市型産業誘導担当、にぎわい創出担当)

 
高 橋 昭 彦

 
区民生活部副参事(産業振興担当) 

 
区民生活部副参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当)

 
鈴 木 郁 也

 
中部保健福祉センター所長 

 
清掃事務所長 伊 東 知 秀
保健福祉部副参事(福祉推進担当) 
子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当、地域子ども家庭支援担当、男女平等担当)

 
髙 橋 信 一

 
政策室副参事(基本計画担当) 

 
子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長

 
伊 藤 政 子

 
区民生活部副参事(北地域担当) 

 
中部地域子ども家庭支援センター所長

 
石 濱 照 子

 
中部保健福祉センター健康支援担当係長(総括係長)昇任

 
北部地域子ども家庭支援センター所長


 
波多江 貴代美


 
子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当、鷺宮地域子ども家庭支援センター担当) 


 
南部地域子ども家庭支援センター所長


 
天 野 秀 幸


 
子ども家庭部副参事(中部地域子ども家庭支援センター担当、南部地域子ども家庭支援センター担当) 


 
鷺宮地域子ども家庭支援センター所長 古 川 康 司 政策室企画調整担当係長(総括係長)昇任
子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長

 
海老沢 憲 一

 
子ども家庭部民間保育担当係長(総括係長)昇任

 
保健福祉部副参事(生活衛生担当)
宇田川 直 子 保健福祉部生活保護運営担当係長(総括係長)昇任
保健福祉部副参事(福祉推進担当)
平 田 祐 子
政策室副参事(情報政策担当、地域情報担当) 
中部保健福祉センター所長 高 里 紀 子 南部保健福祉センター所長 
南部保健福祉センター所長 町 田 睦 子
子ども家庭部副参事(子ども健康担当) 
鷺宮保健福祉センター所長 齋 藤 真紀子 杉並区杉並保健所保健予防課担当係長転入・昇任
保健福祉部副参事(保険医療担当)
角  秀 行
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 
都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当)
石 井 正 行 (再任用新規採用) 
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 
秋 元 順 一

 
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 

 
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
田 中 正 弥
都市整備部副参事(都市計画調整担当) 
まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 
萩 原 清 志

 
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当、西武新宿線沿線まちづくり担当) 

 
      
教育委員会発令 発令権者   中野区教育委員会 
発   令 氏  名 旧備考
教育委員会事務局副参事(教育経営担当)

 
白 土  純

 
子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 

 
教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
古 屋  勉
保健福祉部副参事(生活衛生担当) 
かみさぎ幼稚園長 武蔵台小学校校長 松本 惠美子 併任 
かみさぎ幼稚園教頭 若 槻 容 子 みずのとう幼稚園教頭 
かみさぎ幼稚園教頭 宮 本 実 利 やよい幼稚園教頭 
     
     
備考    
1 前都市整備部長 石井 正行、前選挙管理委員会事務局長 奥山 功、前区民生活部副参事(統括副参事)(戸籍住民担当) 今 恵里、前教育委員会事務局副参事(統括副参事)(学校教育担当) 寺嶋 誠一郎、前経営室副参事(用地・管財担当) 冨永 清、前清掃事務所長 齋木 正雄、前かみさぎ幼稚園長 高橋 祥子、前みずのとう幼稚園長 柴田 みどり、前やよい幼稚園長 綱島 みどり は、平成22年3月31日をもって退職



 
1 前鷺宮保健福祉センター所長 大石 修 は 大田区保健所大森地域健康課長 になるため、平成22年3月31日をもって退職
     
     
人 事 異 動 表  
     
発令年月日 平成22年6月15日    
     
【部長級】    
区長発令 発令権者   中野区長  田中 大輔
発   令 氏  名 旧備考
政策室長 竹 内 沖 司 子ども家庭部長 
経営室長 川 崎  亨 まちづくり推進室長 
経営室特命担当部長 金 野  晃 保健福祉部長 
経営室参事(契約担当)
村 木  誠 会計管理者 
管理会計室長 尾 﨑  孝
経営室参事(人事担当) 
子ども家庭部長 長 田 久 雄
経営室参事(経営担当) 
保健福祉部長 田 中 政 之
政策室参事(企画調整担当、平和・人権・国際化担当) 
まちづくり推進室長 遠 藤 由紀夫
都市整備部参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 
     
     
【統括副参事】    
区長発令 発令権者    中野区長   田中 大輔  
発   令 氏  名 旧備考
経営室副参事(統括副参事)(経営担当、用地・管財担当)
篠 原 文 彦
管理会計室副参事(管理改善担当)昇任
     
【副参事】    
区長発令 発令権者    中野区長   田中 大輔  
発   令 氏  名 旧備考
政策室副参事(企画調整担当、平和・人権・国際化担当)
小 田 史 子
政策室副参事(区民の声担当、調査研究担当) 
政策室副参事(区民の声担当、調査研究担当)、経営室副参事(広報担当)
松 原 弘 宜
区民生活部副参事(南地域担当) 
経営室副参事(人事担当)
奈 良 浩 二 区議会事務局次長 
経営室副参事(危機管理担当)
高 橋  均
経営室副参事(契約担当) 
管理会計室副参事(管理改善担当)
戸 辺  眞
経営室副参事(広報担当) 
会計管理者 村 田  宏
経営室副参事(健康管理担当) 
区民生活部副参事(南地域担当)
岩 浅 英 樹
経営室副参事(用地・管財担当) 
区民生活部副参事(産業振興担当)
高 橋 昭 彦
区民生活部副参事(都市型産業誘導担当、にぎわい創出担当) 
都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当)
相 澤 明 郎
区民生活部副参事(産業振興担当) 
      
議長発令
発令権者   中野区議会議長 伊藤 正信 
発   令 氏  名 旧備考
区議会事務局次長 石 濱 良 行
経営室副参事(危機管理担当) 


○議長(伊藤正信) この際、区長から所信を表明したい旨の申し出がありますので、これを許します。
      〔区長田中大輔登壇〕
○区長(田中大輔) 本日、平成22年第2回定例会に当たり、発言の機会をいただきましたことに心から感謝を申し上げ、私の区政に対する所信の一端を申し述べさせていただきます。
 去る5月23日に行われました区長選挙におきまして、私は多くの区民の皆様の御支持をいただき、今後の4年間、引き続き区長としての職責を担っていくこととなりました。内外の状況をかんがみるに、この4年間は区政にとって大変厳しく、かつ極めて重要な時期となります。責任の重さに身の引き締まる思いであります。託していただいた区民の御期待にこたえるべく、区政運営に全身全霊を傾ける所存であります。議員各位並びに区民の皆様の格段の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 私は、2002年6月に区長に就任して以来、2期8年にわたって区政を担当してまいりました。その間、危機的状況にあった財政を立て直すとともに、将来の中野区を見据えた区政全体の改革を進めてまいりました。具体的には、広範な区民参加による基本構想の策定、自治基本条例や区民公益活動条例の制定など、区民の意思に基づく区政の基本を確立しました。また、目標と成果による区政運営という考え方に基づいて、計画・実施・評価・改善の経営サイクルを確立し、計画的で持続可能な区政の運営基盤の確立にも努めてきました。
 さらに、そうした改革の成果を踏まえ、基本構想の描く「10年後のまちの姿」の実現に向けて、さまざまな施策の具現化にも取り組んできたところです。
 その一端を述べますと、まず、まちづくりでは、警察大学校等跡地の活用について確かな道筋をつける一方、野方駅の北口の開設や西武新宿線の地下化決定など、未来に向けたまちづくりを始動させることができました。
 区内産業や商業の活性化については、世界経済危機を踏まえて緊急経済融資を大幅に拡充したほか、にぎわいフェスタ、食の逸品グランプリを開催するなどの取り組みを行ってまいりました。
 環境保護、地球温暖化防止に向けた取り組みでは、容器包装プラスチック回収をモデル実施から全区に拡大をしたほか、校庭の芝生化や屋上緑化、区役所本庁舎のISO14001の認証取得などにも取り組んでまいりました。
 保健・福祉の取り組みでは、中学生までの子どもの医療費の無料化や障害者の地域生活支援事業の原則無料化を行う一方、民間活力を生かした江古田の森保健福祉施設や障害者の施設「ふらっとなかの」を開設することができました。また、地域子ども家庭支援センター4カ所の設置や母子生活支援施設のさつき寮及び療育センターアポロ園の移転改築なども行い、その機能の充実を図ってきたところであります。
 今回の選挙では、こうしたこれまでの改革とさまざまな施策の計画的な進展が有権者から評価・信任をいただいたものと認識をしております。
 しかしながら、もとより、こうした区政の前進は私1人でできることではなく、成果は、この間の取り組みに御理解、御協力をいただいた区民や議会の皆様すべての努力の結果が生み出したものであります。そうした意味で、今回の選挙結果は、これまで区民が力を合わせてつくり上げてきた成果をこれからもともに前進させていこうという、力強い区民の意思のあらわれであると受けとめております。
 区政運営に当たっては、このような区民の意思によって権限をゆだねられ、区民の代表として仕事を担っている立場とその責任を深く認識しなければならないと改めて肝に銘じたところであります。
 区民の中には多くの御意見やさまざまな立場が存在することは当然であります。区政の中での決定は、そうしたたくさんの考えの交わる中から、大方の納得できるよりよい方向性を見出していくことであります。これからも謙虚さと公正さを忘れることなく、多くの意見に対して虚心に耳を傾け、正面から受けとめて議論をしていきたいと思います。
 一方、区政が置かれた現在の厳しく難しい状況を勘案すると、区政の決定やその執行に滞りやおくれが出ることは厳に戒めなければならないことでもあります。議論を経た上での決定事項については、その理由を明確に御説明した上で、果断に実行していきたいと思います。
 次に、新たな任期の4年間について述べさせていただきます。私はさまざまな場面で、これからの4年間はこれまでの8年間で進めてきた仕事のいわば総仕上げをすると同時に、将来の中野を見据えた新しい区政の基盤をつくり上げる時期であると申し上げてまいりました。
 日本は少子・高齢化、人口減少、経済の成熟化などが進み、グローバルな経済競争の中で、かつてのような優位性を保つことができなくなっています。また、中国の台頭を大きな動因として、東アジアでも国家関係のあり方が大きく変化している中で、日本の立場をどう守り、役割をどのように確保して国民の安全と国の独立を守っていくのかという国際関係における国の未来像も、国民的に共有できる状況にはありません。
 国内的に見ても、国民に対して安心な未来を提示できる社会保障制度の展望も確立できず、次の世代に希望を与える経済成長戦略を描くこともできていません。その一方で、政府は財源を顧みないまま、ばらまきの国家支出を増大させる政策を先行させています。結果として国家債務はふえる一方で、刻一刻と深刻な破局へと向かう懸念が増大し、日本社会の将来不安の最大のリスク要因は政府の財政運営にあるということが言われています。
 このように、長期的に見たとき、日本が将来も現在のような豊かさや安心・安全を保つ国でいられるのか否か、全く見通しが立たないのが現状です。与党・野党を問わず、目の前の選挙に勝つことだけを追って、国民に対して、未来を守り、現在を支え合うために必要なさまざまな意味での負担を提起し、説得する勇気と理念、ひいては未来への責任を持たない政治の現状が続く限り、日本の社会の将来に光明は見出せないというのが現在の時代なのではないでしょうか。
 私は、自治体というものは、その地域の住民が互いに責任を共有し、協力しながら自立と繁栄の道を追求する「支え合いの共同体」であるべきだと考えています。自分だけ、家族だけ、近隣だけでは守り切れない地域の課題も自治体構成員みんなの力で解決し、支え合っていくものだという考え方です。このような自立・自治を基本として、国は自治体だけでは守り切れない幅広い課題に対して、国民全体の負担と支え合いで解決していくという、いわば「補完性の原理」に基づく真の地方分権の国の形をつくることによって、国の未来について国民全体が責任を持って真剣に議論できる土壌ができるのではないでしょうか。
 国全体が不透明な見通しの中にあればあるほど、地域にあって住民の暮らしや将来を守る自治体の役割は大きくなってきます。国が示すことのできない社会の未来の方向も、自治体が住民同士の知恵と力で切り開いていくことによって見えてくるものがあると思います。国政中心の御都合主義による思いつきやお仕着せの「地方分権」や「地域主権」ではなく、地域の住民みずからがつくり、鍛え上げていく「自治」の営みこそが責任ある政治をつくり出す原点だと思います。
 今回の選挙戦では、中野区では全く活動のなかった国政レベルの政党が公示直前に参入し、候補者そっちのけで政党宣伝を繰り広げるという事態がありました。「地域主権」を言葉としてはうたいながら、行動は明らかに国政での勢力拡大だけをねらった彼らに反論する中で、私たちは、リンカーンの有名な言葉を言いかえて「区民の区民による区民のための区政」という主張をしました。このような主張を展開する中で、民主主義と自治の原点の重要さと奥深さを改めて確認できたことは、大きな学びであったと考えています。
 また、同じく選挙戦の中で「公的責任」をどう果たすかという議論がありました。公的サービスを直接行政が実施する形でふやしていくことが公的責任であるという主張、また、財政的な持続可能性を語らずにさまざまな給付をふやすことを公的責任として語る主張に、私は大きな違和感を禁じ得ませんでした。
 自治体のサービスは、区民、国民の負担によってしか持続できません。その限界を顧みない自治体経営が何をもたらすのか、北海道の夕張市の悲惨な現状を見るまでもなく、持続可能性を考えない財政運営が住民にどれだけ大きな迷惑と重いツケを残してしまうかは明らかであります。
 国が夕張市をはるかに上回る債務超過の状況にありながら、その改革をすることができないでいる現在、自治体は住民の暮らしを守る最後のとりででなければなりません。私たちはみずからの知恵と力で、私たちの未来の姿を描く努力をしなければならないと思います。限りある財源を着実に確保し、増加させる工夫をしながら、自治体経営を行い、住民のサービスを持続可能な形で守り、発展させていくことこそ責任ある区政であると考えます。
 耳ざわりのいいばらまきや実効性を伴わない思いつきの区政ではなく、区民とともに、区民同士の支え合いの中で、よりよいサービスを継続的に提供し、計画的に発展させていく、そうした地道で着実な区政こそがこの厳しい時代の地方自治を前進させることのできる唯一の道であり、ひいては日本再生の道につながる。私は選挙戦を通じてこの確信を一層深くいたしました。
 区民が互いに支え合いながら安心して住み続けられ、このまちで自分たちの社会の未来を展望することができる、そんな将来の中野区に向けた基盤をつくり上げていく。そのためにこそ、これまでの自治体経営改革をさらに推進すること、また、将来の地域社会のビジョンとその到達への道筋である「新しい中野をつくる10か年計画」を着実に進展させていくことが次の4年間の区政運営の基本であると考えています。
 ここで、当面する財政問題への対応について述べさせていただきます。昨年、今年と自治体は大幅な税収減少に見舞われました。中野区も同様であります。これまでのさまざまな改革と区民や議会の御理解、御協力によって確保してきた基金の取り崩しなどによって予算を編成してきましたが、いわば非常事態とも言うべきこの状況がいつまで続くのか、現状では見通しが立っていません。さきに述べた自治体の役割などからも、そうした中にあっても必要な施策は着実に実施できる財務体質の構築が不可欠であり、さらなる行財政体質の見直し強化が当面優先して取り組んでいかなければならない重要な課題となっています。区民の信託を受け、区民の暮らしに責任を持つ区長として、早急に、かつ全力を挙げて取り組んでまいります。
 そのためには、区が行う仕事について経常的な見直し、改善を行っている従来の経営サイクルの動きだけでなく、改めて真に必要な事業を絞り込み、最大限効率的に達成できるよう、区政の目標体系のあり方や仕事の進め方を全般的かつ大幅に見直す作業を行いたいと考えています。セーフティーネットや社会の公平性に十分配慮しながら、これまでよりも一層効率的で「小さな区役所」を目指して、真に必要なサービスを持続可能な形で提供し、区民の暮らしを守っていく決意です。
 この作業については、来年度の予算編成の前段階で、今年度の行政評価の結果も踏まえ、区民、議会の御意見も伺いながら行ってまいります。
 次に、区政運営の基軸である第2次10か年計画の推進について述べさせていただきます。
 これからの4年間は、スタートしたばかりの第2次10か年計画の第1ステップと第2ステップに当たります。計画で示した「まち活性化戦略」「地球温暖化防止戦略」「元気いっぱい子育て戦略」「健康・生きがい戦略」、これらの「四つの戦略」について、財政状況に配慮しながら着実に進めてまいります。
 初めに、まち活性化戦略です。
 中野駅周辺のまちづくりにおいて、中野駅地区の第1期整備に着手し、駅整備とあわせて駅の北口及び南口の各地区で具体的なまちづくりの協議・調整を進めてまいります。これとほぼ並行して、警察大学校跡地には早稲田大学、明治大学、帝京平成大学の3大学とオフィスビルが立地します。ここを産学公の連携の拠点とするとともに、防災公園ともなる緑の広場を実現していきます。さらには、産学公の連携・交流、区内産業の活性化、新たな企業の立地推進などに継続的に取り組み、現在でも中野区の強みともなっているお笑いやアニメ文化なども生かしながら、若者の表現・文化活動も取り込んだ文化発信源としてのにぎわいを目指します。こうした取り組みを推進していくことにより、この中野駅周辺を「東京の新たな活動拠点」として形成することが可能になると考えています。
 西武新宿線連続立体交差事業については、これまで区民の皆様をはじめ議会とも連携をとりながら、事業の進展を実現してまいりました。この事業にあわせて、駅周辺の交通環境の改善をはじめ、沿線住民の住環境の向上を図るため、地域の方々とも合意形成を図りながら沿線まちづくりを進めてまいります。
 そのほかにも、(仮称)本町五丁目公園や(仮称)南部防災公園、東中野駅前広場、(仮称)鷺宮調節池上部多目的広場などの整備に向けた取り組みを進めてまいります。
 次に、地球温暖化防止戦略についてであります。
 地球規模の温暖化防止については、その取り組みが世界規模での競争となってきており、中野区においても着実に地球温暖化防止に向けた取り組みを進めていく必要があります。そのため、地域エコポイントや基金の活用など、省エネ、省資源や自然エネルギーの活用が日常生活の中で持続した取り組みとして定着していけるよう、区民がみずからCO2を削減する仕組みづくりを進めてまいります。
 また、区役所本庁舎では、ISO14001環境マネジメントシステムに基づき、その取り組みを進めているところですが、今後、区役所本庁舎以外の他の施設においてもこれに準拠した取り組みを導入し、区が率先して環境負荷の低減に努めてまいります。
 みどりをふやす取り組みも重要であります。区民への緑化の啓発や建築時の指導などにより、地域のみどりをふやします。さらには、区施設の緑化を一層進めるとともに、警察大学校跡地、本町二丁目、本町五丁目、東京大学教育学部附属中等教育学校一帯などへの大規模公園の整備により、公共のみどりをふやす取り組みを進めてまいります。
 ごみの減量や資源化については、これまでも着実な実績を上げてまいりましたが、ごみの総量の抑制に向けて、ごみ減量への意識啓発や費用負担の公平化を図るため、家庭ごみの有料化の検討を進めていきたいと考えているところであります。
 3番目は、元気いっぱい子育て戦略です。
 少子・高齢化が進んでいく中で、あすの中野を担う次の世代の育成に十分に力を注ぐとともに、核家族化や近隣関係の希薄化が進む中で、安心して子どもを産み、育てられる環境を整備していくための支援を積極的に進めてまいります。
 保育園の待機児童については、区立保育園の建てかえ・民営化に合わせた定員の拡大や、認証保育所の新規開設支援、幼稚園の預かり保育の推進、家庭福祉員事業の拡充など多様な方法を検討し、可能なことから順次実行することにより、待機児童の解消に努めてまいります。また、私立保育園への改築支援をはじめとするよりよい保育環境を整備してまいります。
 次代を担う世代の基礎学力の低下も懸念されています。少人数指導や習熟度別指導などを推進するとともに、みずから学び考える学力を養うための発展的学習を充実していくことで子どもの可能性を伸ばしてまいります。また、全校で策定した体力向上プログラムの推進など体育指導を充実し、子どもの体力向上を図りたいと考えています。
 区立小・中学校の再編については、計画を着実に進め、幼稚園・保育園と小学校、小学校と中学校などの連携教育を推進し、充実した教育環境の実現を図ってまいります。
 最後に、健康・生きがい戦略です。
 すべての区民が、さまざまな形で見守られ、支えあい、生涯を通じて健康で、一人ひとりの能力や状況に応じた支援によって自立した生活が営める地域社会を目指してまいります。そのための施設として、まず、仲町小学校跡施設に初めてとなるすこやか福祉センターをこの7月に、地域スポーツクラブを来年の1月に開設いたします。すこやか福祉センターでは、高齢者、障害者、子育てで困難を抱えた家庭など支援が必要な方に対して、行政がきめ細かに実態を把握し、適切なサービスを提供すると同時に、地域で支え合い活動をする団体等に必要な情報を提供し、幅広い連携の中で見守り支援をすることができるよう、地域・行政が一体となった支え合いネットワークを構築してまいります。
 また、区民一人ひとりが、健診を健康の自己管理の契機とし、健診結果に応じて生活習慣を改善できるよう、身体活動・食生活・禁煙等の保健指導を充実し、区民みずからが行う健康の自己管理を支援してまいります。中でもさまざまな合併症を伴い、総合的な健康悪化の原因となる糖尿病に対しては、予防対策を強力に推進してまいります。
 高齢者への在宅支援については、「通い・宿泊・訪問」を身近な地域で一体的に提供する小規模多機能型居宅介護施設や、増加する認知症高齢者の生活の場であるグループホームの整備など、地域密着型サービスを充実させることにより、だれもが安心して住み続けられるまちをつくっていきます。
 また、障害のある人への支援としては、積極的な社会参加を推進するため、特例子会社の誘致などとともに、就労支援事業の整備拡充を図ることにより一般就労を支援し、その自立を促進してまいります。
 ここまで四つの戦略についてその一端に触れてきましたが、このほかにも、常日ごろから経営改革を意識し、何が区民にとって必要なのか、そのために行政は何をするべきなのか、こういった観点から常に新しい行政の姿を求めていく取り組みが必要と考えています。
 中でも、区民の利便性の向上は、私たち行政が何よりも優先して取り組まなくてはならない課題の一つと考えています。この4月から本庁舎1階ではフロアマネジャーの配置による案内を開始しましたが、このサービスの導入により区役所の印象も随分と変わったとの声も聞いております。これから夜間窓口の延長や休日開庁なども拡大し、さらに利便性を追求していきます。また、7月に開設されるすこやか福祉センターでは、いつでも区民の方からの相談に対応できるような体制をつくっていきたいと考えています。今後、こうした取り組みだけでなく、いつでもどこでも区民の方のニーズに常に対応できるよう、「24時間365日どこでも区役所」の実現に向け取り組んでまいります。
 今回、3期目を迎えるに当たり、これまでの経営本部のあり方を見直すことといたしました。経営本部の3室の機能については、これまでの3人の副区長の役割分担による動きを重ねながら、明確にしてきたところです。
 しかし、今回、目標や事業の大規模な見直しを行うためには、よりきめ細かな3室の実務的な調整や連携が必要となります。また、議会の皆様をはじめ、副区長の人数を減らすべきではないかという意見が寄せられていました。そうした声を受けとめるとともに、経営本部の各室間の実務レベルでのきめ細かな連携調整ができるようにし、そのことによって、各部に対する支援をより緻密なものとするため、3室に部長級の室長を新たに設置し、副区長については2人として、室の担任を外し、区長である私をスタッフとして補佐する役割を明確にすることとしました。各室のレベルではなく、区長の立場からの調整への関与に集中することで、副区長の機能もより効果的なものにしていきたいと考えています。
 今後とも、区民にとっての価値とは何かということと、それを可能にできる区政経営ということを常に念頭に置きながら、多くの皆様の声を聞き、柔軟に区の組織運営を行いつつ、みずからの役割を全うしていきたいと考えています。
 今、大きな時代の転換期を迎え、自治体の役割も区の行政サービスのあり方も問われるようになりました。区長としての私にとって仕上げの4年間を始めるに当たり、原点は、区民の区民による区民のための区政であると考えています。区のサービスでは常に区民にとってのよりよい価値を生み出すこととその持続可能性が問われています。
 将来の中野区民が本当に住んでよかったと思えるようなまちづくりを進めるために、全力を挙げて区政運営に取り組んでまいります。
 結びに当たり、重ねて区議会並びに区民の皆様の御理解と御協力をお願いいたしまして、私の施政方針説明といたします。
 御清聴ありがとうございました。
○議長(伊藤正信) 以上で区長の所信表明を終わります。
 次に、一般質問の時期の変更についてお諮りいたします。
 一般質問は議事に先立って行うことになっておりますが、別な時期に変更し、質問を許可いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう進行いたします。
これより日程に入ります。
 日程第1、常任委員の所属変更についてを議題に供します。
 お諮りいたします。
 子ども文教委員の吉原 宏議員から、建設委員に委員会の所属を変更したい旨の申し出がありましたので、これを申し出どおり変更するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう変更するに決します。
日程第2、議会運営委員の辞任許可についてを議題に供します。
 お諮りいたします。
 酒井たくや議員から議会運営委員を辞任したい旨の申し出がありますので、これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
 お諮りいたします。
 この際、本日の日程を追加し、日程第6、同意第1号、中野区副区長選任の同意についてを先議するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 同意第1号 中野区副区長選任の同意について

○議長(伊藤正信) 日程第6、同意第1号、中野区副区長選任の同意についてを上程いたします。
 区長の説明を求めます。
      〔区長田中大輔登壇〕
○区長(田中大輔) ただいま上程されました同意第1号、中野区副区長選任の同意につきまして御説明申し上げます。
 この同意案は、本日から副区長として金野 晃さんを選任いたしたく、議会の同意をお願いするものです。
 金野さんは昭和53年に中野区に入り、32年間にわたって本区で勤務されています。この間に、地域型福祉サービス推進担当副参事、教育委員候補者区民推薦担当副参事、昭和地域センター所長、企画課長などを経て、区長室長、教育委員会事務局次長、保健福祉部長を歴任し、本年6月から経営室特命担当部長を務めておられます。
 このように、金野さんは、本区において数々の要職を歴任し、その能力と手腕を大いに発揮されました。この間の豊富な経験と優れた識見は副区長として適任であり、この際、副区長として本区における行政の進展に御尽力いただきたいと考えた次第です。
 本件につきまして、何とぞ御同意くださいますようお願い申し上げます。
○議長(伊藤正信) 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
 上程中の同意第1号に同意するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、同意第1号はこれに同意するに決しました。
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 第36号議案 中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
 第37号議案 中野区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
 第50号議案 中野区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する
        条例

○議長(伊藤正信) 日程第3、第36号議案、第37号議案及び第50号議案の計3件を一括上程いたします。
 理事者の説明を求めます。
     〔副区長西岡誠治登壇〕
○副区長(西岡誠治) ただいま上程されました第36号議案、第37号議案及び第50号議案の3議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
 第36号議案、中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例は、地方公務員の育児休業等に関する法律の改正に伴い、育児休業、育児短時間勤務及び部分休業に係る制度の拡充等を図るため、育児休業、育児短時間勤務及び部分休業することができない職員の範囲に係る規定を改めるとともに、子の出生の日から57日までの期間内に最初の育児休業をした職員について、再度の育児休業をすることができることについて規定するものです。
 この条例の施行時期は平成22年6月30日ですが、一部は公布の日です。
 第37号議案、中野区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例及び第50号議案、中野区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の2議案は、育児休業、介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の改正に伴い、子を養育する職員及び介護を行う職員の超過勤務の制限に係る規定を設けるとともに、特別休暇として新たに短期の介護休暇を新設するものです。
 この条例の施行時期は平成22年6月30日ですが、一部は公布の日です。
 以上3議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願いいたします。
○議長(伊藤正信) この際、申し上げます。第36号議案、第37号議案及び第50号議案の計3件について、地方公務員法第5条第2項の規定に基づき、お手元に配付の文書のとおり、特別区人事委員会の意見を聴取いたしましたので、さよう御了承願います。

22特人委給第120号
         平成22年6月18日
中野区議会議長
   伊藤 正信 様
         特別区人事委員会
           委員長 西野 善雄
「職員に関する条例」に対する特別区人事委員会の意見聴取について(回答)
 平成22年(2010年)6月16日付22中議第424号で意見聴取のあった下記条例案については、異議ありません。
         記
第36号議案 中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
第37号議案 中野区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
第50号議案 中野区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例

○議長(伊藤正信) 本件について御質疑ありませんか。
     〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。
 お諮りいたします。
 この際、本日の日程をさらに追加し、日程第7、議員提出議案第10号、前副区長石神正義さんに対する感謝状贈呈に関する決議を先議するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 議員提出議案第10号 前副区長石神正義さんに対する感謝状贈呈に関する決議

○議長(伊藤正信) 日程第7、議員提出議案第10号、前副区長石神正義さんに対する感謝状贈呈に関する決議を上程いたします。
 提案者代表の説明を求めます。
      〔山崎芳夫議員登壇〕
○33番(山崎芳夫) ただいま上程されました議員提出議案第10号、前副区長石神正義さんに対する感謝状贈呈に関する決議につきまして、提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
 前副区長、石神正義さんは、昭和42年中野区に入区され、厚生部、教育委員会事務局、区民部、企画部、総務部を経て、昭和59年、都市環境部副主幹に就任されました。
 以来、都市環境部都市計画室都市整備担当副参事、中野駅周辺地区整備部推進課長、総務部用地経理課長、学校教育部庶務課長、地域センター部調整課長、総務部総務課長、行財政改革担当部長、保健福祉部長、総務部長の要職を歴任され、平成18年12月11日に中野区助役に就任され、平成19年4月1日からは地方自治法の一部改正によりまして副区長に就任をされました。
 中野区に在籍された43年の間、石神さんは、その豊富な知識と経験に基づく幅広い識見、卓越した行政手腕を発揮されまして、区政の各分野に専心努力し、中野区政に多大な貢献をされました。
 とりわけ平成12年4月の行財政改革担当部長就任当時、区の財政状況は、長引く不況の影響を受けた税収の落ち込みなどによる財源不足が大きな要因になって、平成11年度普通会計決算における経常収支比率が101.7%となるなど危機的な状況にありました。この状況を打開するために、区は平成13年3月に中野区行財政5か年計画を策定しましたが、石神さんは担当部長として職員の先頭に立ってこの計画をまとめ、その後の安定した行財政基盤の確立に尽力をされました。
 平成18年に助役に就任されてからは、2期目を迎えた田中区長を支え、19年4月の組織改正により経営本部を設置し、区政運営の基本であるPDCAサイクルの確立や新しい中野をつくる10か年計画(第2次)の策定にもかかわられ、トップマネジメント体制の確立に尽力をされました。
 また、石神さんは、総務部長就任以来、行政と議会との連携の強化を進め、区と区議会との調整役としてもその手腕を発揮されました。
 このように、卓越した行政手腕と指導力の発揮は、区政のさまざまな面での発展に大きな足跡を残され、副区長としての職務を全うされました。
 また、一方では、職員のさまざまな相談にも気さくに応じるなど、明るく包容力のあるお人柄に加えて、常に職員の先頭に立って全力で職務に当たる姿勢は、多くの職員の尊敬を受けているところでございます。
 このたび、任期を残し、後進に道を譲ることになりましたけれども、ここに改めて、これまでの石神さんの労苦をねぎらい、その功績に敬意を表するために、ここに本議案を提出する次第でございます。
 同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願いを申し上げて、提案理由の説明といたします。
○議長(伊藤正信) 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
 上程中の議案は原案どおり可決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
 お諮りいたします。
 この際、本日の日程をさらに追加し、日程第8、議員提出議案第11号、前副区長沼口昌弘さんに対する感謝状贈呈に関する決議を先議するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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 議員提出議案第11号 前副区長沼口昌弘さんに対する感謝状贈呈に関する決議

○議長(伊藤正信) 日程第8、議員提出議案第11号、前副区長沼口昌弘さんに対する感謝状贈呈に関する決議を上程いたします。
 提案者代表の説明を求めます。
      〔平山英明議員登壇〕
○4番(平山英明) ただいま上程されました議員提出議案第11号、前副区長沼口昌弘さんに対する感謝状贈呈に関する決議につきまして、提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
 前副区長、沼口昌弘さんは、昭和45年に東京都に入り、板橋区、南多摩新都市開発本部勤務を経て、昭和60年4月に中野区障害者福祉会館長に任命されました。
 以来、企画部広報課長、広聴課長及び中野区教育委員候補者選定区民投票実施本部事務局副参事を兼務した後、建設部管理課長、企画部企画課長、平成8年には企画部参事に任ぜられました。
 その後、企画部長、福祉部長、総務部長の要職を歴任され、平成13年12月15日に中野区教育委員会教育長に就任されました。教育長2期目の平成18年12月11日に収入役に就任され、平成19年4月1日には副区長となられ、現田中区政の2期目をサポートされました。
 中野区に在籍された25年の間、沼口さんは真摯に、また真剣に、粘り強く行政の課題に取り組み、要職を歴任され、区政のさまざまな分野にその足跡を残されました。
 その数々の業績の一端を御紹介いたします。
 企画課長及び企画部長に在任されていた間は、第2次中野区長期計画と97中野区実施計画の策定に取り組まれました。これらの計画は、バブル経済の崩壊による長期にわたる経済不況により、限られた財源で最大の効果が上がるよう、創意工夫と長期的展望に立った計画的な行財政運営を進めることで、区民生活を守る施策の継続を目指したものです。
 しかしながら、経済状況の悪化は予想をはるかに超えており、長期計画の実施を断念せざるを得なくなりました。そのため、新たな行財政運営の方向を示すことに力を注ぎ、平成10年には財政の健全化を図るための推進プランを策定されました。この推進プランの策定により、その後の区財政の安定的な運営の道筋をつけられました。
 また、清掃事業移管を柱とする平成12年4月の都区制度改革の実現のために御尽力されましたことも特筆すべき事項であります。
 平成13年12月から平成19年3月までの5年4カ月間は、教育長として中野区の教育行政においても卓越した行政手腕を発揮されました。
 平成17年6月には、これからの中野区が目指すべき教育の方向性を中・長期的な展望に立って明らかにした中野区教育ビジョンを策定されました。
 さらに、この中で掲げられた子どもたちの将来像を実現するために、区立小・中学校の教育環境を整えるべく、同年10月、中野区立小中学校再編計画を策定されました。
 その後、収入役を経て、平成19年4月からは副区長として現田中区長をサポートされました。
 このように、沼口さんは常に区政の最前線で抜群のリーダーシップを発揮され、区政のさまざまな分野において多大な貢献をされました。職務に対しては妥協を許さず、徹底して議論を尽くす厳しい一面をお持ちでしたが、その誠実で気さくな包容力のあるお人柄から、職員から信頼され、尊敬を受けております。
 このたび、任期を残し、後進に道を譲ることになりましたが、ここに改めてこれまでの沼口さんの労苦をねぎらい、その功績に敬意を表するために、ここに本議案を提出する次第であります。
 同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げて、提案理由の説明といたします。
○議長(伊藤正信) 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
 上程中の議案は原案どおり可決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
 日程第4、議員派遣について報告いたします。
 お手元に配付の文書のとおり、5月13日付で申請のありました議員の派遣については、会議規則第122条第1項ただし書きの規定に基づき、申請どおり承認いたしましたので、さよう御了承願います。

平成22年5月13日
中野区議会議長 
伊 藤  正 信 殿
       中野区議会議員 斉 藤  金 造
   飯 島  謹 一
   長 沢  和 彦
   酒 井 た く や
        議 員 派 遣 承 認 申 請 書
 中野区議会会議規則第122条第1項ただし書の規定により、下記のとおり議員の派遣を承認されるよう申請します。
      記
1 派遣目的
   第48回東京河川改修促進連盟総会及び推進大会に参加
   安全で水害のない水と緑豊かな潤いあふれる生活環境を創るために、河川改修の早期完遂と内水対策の早期実現を図ることを目的とするこの総会及び大会に議員を派遣する必要がある。
2 派遣場所
   日本青年館
3 派遣期間
   平成22年5月20日
4 派遣議員
   議長において決定する25人以内の議員

○議長(伊藤正信)お諮りいたします。
議事の都合により、本日の会議はこれをもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤正信) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
 次の会議は、6月25日午後1時より本会議場において開会することを口頭をもって通告いたします。
 本日はこれをもって延会いたします。
      午後2時08分延会