平成17年12月05日中野区議会防災対策特別委員会(第4回定例会) 平成17年12月5日防災対策特別委員会 中野区議会防災対策特別委員会〔平成17年12月5日〕

防災対策特別委員会会議記録

○開会日 平成17年12月5日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時04分

○閉会  午後4時01分

○出席委員(14名)
 来住 和行委員長
 近藤 さえ子副委員長
 伊東 しんじ委員
 酒井 たくや委員
 きたごう 秀文委員
 吉原 宏委員
 やながわ 妙子委員
 小串 まさのり委員
 岡本 いさお委員
 伊藤 岩男委員
 斉藤 金造委員
 斉藤 高輝委員
 昆 まさ子委員
 江田 とおる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 区長室長 寺部 守芳
 総務部長(未収金対策担当参事) 石神 正義
 総務担当参事 橋本美文
 防災担当課長(危機管理担当課長) 斎木 正雄
 区民生活部長 本橋 一夫
 子ども家庭部長 田辺 裕子
 保健福祉部長 菅野 泰一
 保健予防担当参事(結核予防担当参事) 深澤 啓治
 生活衛生担当課長 飯塚 太郎
 都市整備部長 石井 正行
 教育委員会事務局次長 金野 晃

○事務局職員
 書記 杉本 兼太郎
 書記 永田 純一

○委員長署名



審査日程
○陳情
 (新規付託分)
 第135号陳情 妙正寺川流域の防災対策について
○所管事項の報告
 1 平成17年度(2005年度)中野区災害医療救護訓練実施結果について(防災担当)
 2 水害説明会実施結果について(防災担当)
 3 水害対策の見直し事項等について(防災担当)
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから防災対策特別委員会を開会いたします。
 本日の審査日程についてお諮りしたいので、委員会を休憩いたします。

(午後1時04分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時05分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は陳情を議題に供した後、直ちに委員会を休憩し、上高田4丁目、5丁目地域及び妙正寺川護岸の復旧状況についての視察を行い、視察終了後委員会を再開し、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 それでは、陳情の審査を行います。
 第135号陳情、妙正寺川流域の防災対策についてを議題に供します。
 それでは、委員会を休憩いたします。

(午後1時06分)

委員長
 再開いたします。

(午後2時31分)

 休憩中にご協議いただきましたとおり、第135号陳情を一たん保留といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、第135号陳情を一たん保留といたします。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 なお、報告の2番と3番については、関連していますので、一括して報告をいただいた後に質疑をいただくというふうに進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 では1番、平成17年度(2005年度)中野区災害医療救護訓練実施結果についての報告を求めます。
斎木防災担当課長
 それでは、お手元に御配付してございます中野区災害医療救護訓練実施結果についての資料(資料2)に基づきまして御報告いたします。
 まず、目的ですけれども、災害時に大都会で一番問題になるのは量的な問題です。負傷者一つとっても、多くの負傷者が出ます。そうしたときは、医師会や消防署の救護隊が対応に当たるわけですけれども、全員を一度に診るということはなかなか難しい。そういった意味では、トリアージという手法で重症の方から優先的に診ると、こういう訓練を実施しました。それとあわせて地域住民の方々には、負傷者にならない対応、助ける側に回ってもらう、こういったことを目的に災害医療救護訓練を実施しているところでございます。これについては1980年から始めて26回目ということになります。
 2番目の実施日時、11月20日、この辺は地域のさまざまな行事の事情等で大体10月の後半か11月のこの時期の日曜日の午前中を使ってやるということで、ことしは11月20日で実施することになりました。
 それから、3番目の実施地域及び訓練会場、地域センターごとに順次ローテーションで回っているところでございますが、ことしは南側の南中野地域センター管内ということでございます。主会場は多田小学校ということになりました。
 それから、4番目の訓練項目、1から11の訓練がございます。1から5番までは、それぞれの役割分担に応じた訓練を実施していただいて、主会場の方へ集まり、6から11を主会場で実施するものでございます。このうち3番目の参集訓練、括弧で携帯メール活用ということでございます。これは医師会の先生方に、一斉情報伝達システムに登録していただいておりますので、それを用いて参集のメールを発信して、返事をいただいたというところでございます。今、全体で医師会の先生方は93名に登録をいただいているところでございます。そのうち、コメントつきで返事をいただいたのが10名、医師会の方は25名の参加ということですので、そのうちの半分より少ないぐらいが返事をいただいたということ、これは抜き打ちでやったものですから、こんな格好になりました。これについては、医師会の方でこれを踏まえて反省をしていただいて、メールを活用する方向で今後の訓練にも取り入れていこうというようなことを言ってございました。
 5番目の訓練参加者数、区及び関係機関等全体で135名、このうちの8番の災害時支援ボランティアというのは、中野消防署が地域のそうした災害ボランティアを募集しているわけですが、そうした方々が5人集まってくださったというところでございます。
 それから、9番目の南台郵便局、郵便局も防災関係機関という位置付けでございます。今回、多田小学校の管内には南台郵便局がございましたので、この方々に参加をしていただいたということでございます。
 それから、2番目の防災住民組織、南中野地域には、防火会が15あるわけですが、このうち多田住宅防災会だけが参加できなかったということで、14の防災会に参加していただきまして、合計で279人、合わせて訓練参加者数が414人ということになりました。
 以上です。
委員長
 ただいまの報告に対しての質疑はございませんか。
伊東委員
 御苦労さまです。区議会等でも今までいろいろ質問させていただいて、職員の参集ということでいろいろお尋ねしてきましたけれど、こちらにあります区及び関係機関等の参加の中で区職員50名ということが記載されておりますけれど、この内訳、要するに区内在住職員がどれくらい参加されているのか、あるいは徒歩または自転車等により参集可能な地域の職員がどれだけなのかというのはわかりますでしょうか。
斎木防災担当課長
 この訓練は、事務局になる防災担当職員が15名ということ、それから防災担当にいる非常勤職員が3名、それで18名です。それ以外に実際に訓練に携わる職員は、地域班、地域センターの職員、それから保健福祉部の救護班、それと区長以下本部員が4名、そうした合計が50名ということでございます。
伊東委員
 そうしますと、この訓練に沿った形で態勢を組織したということで、先ほどお尋ねしましたような視点からの分類というのはされていないと考えてよろしいんでしょうか。
斎木防災担当課長
 今回の訓練は、職員の場合は参集訓練が目的ではありません。医師会の方は参集訓練を目的にして、今回携帯メールを活用した訓練を取り入れたということでございます。
伊東委員
 今、参集訓練ということでお話がありましたので、参集訓練についてお伺いしておきたいんですけれど、たしか年内にでも参集訓練をというようなお話があったかと思うんですけれど、その辺の予定はいかがでしょうか。
斎木防災担当課長
 参集訓練は、一般の職員が12月1日から12月28日、この1カ月の間で、それぞれの分野の仕事の都合にあわせながら全員を対象に今やっているところでございます。それから管理職につきましては、12月14日、こちらへ9時までに参集するようにということで、そういう計画を持っています。
 なお、10キロ以上離れているところから来る者につきましては、5キロのところまで自転車や一般の交通機関を使っていただいて、それ以降5キロを幹線道路を歩いていただくということ、それから10キロ以内の職員については、自転車か徒歩で歩いて来るようにと、こういう訓練を今やっているところでございます。
きたごう委員
 1点ちょっとお伺いしたいんですが、この防災訓練、私も消防団の一人として参加いたしました。それで、いつも感じるんですけれども、地域防災会、町会の役員さん、確かに役員さんは割と率先して参加いただいているようですけれども、一般の町会員や区民の方には、いついつ地域の防災訓練を行うと、例えば町会長なり防災会長の方からは、町会員の方には連絡というか、呼びかけはしているんですか。
斎木防災担当課長
 チラシをつくりまして、防災会、町会用の回覧板で回してお知らせをしているところでございます。
 それから、区報とあわせて地域ニュースに載せていただくということでやってございます。
きたごう委員
 前回の委員会でもどなたかが発言していましたけれども、例えば中学生、そういう若い方がほとんど参加していない、今回もね。やっぱりいざとなるとそういう若い方の力も必要でしょうから、ぜひ若い方、中学生には限りませんけれども、そういう呼びかけも必要じゃないですか。例えば学校を通して、いついつこういう訓練を行うといったことも積極的にお知らせすべきじゃないかなと思いますが、いかがですか。
斎木防災担当課長
 防災分野の方で防災だよりというのをつくってございまして、それを防災会に回覧用として渡してお配りいただいているわけですけれども、それを学校の方にも配ったらどうかという御提案をいただきましたので、そういう形で周知を図っているところです。中学生の参加というのも大変重要と認識していますので、とにかく参加できるような工夫をこれからも続けていきたいと、こんなふうに考えてございます。
やながわ委員
 私も町会の一員として朝から終わりまで参加し、訓練を受け、帰ってきたんですが、こうして防災担当が動いているんですが、9時から12時過ぎまで、長時間寒い中でやったんですが、大変段取りが私は悪かったように思うんです。
 1点目は、マイクについて、事前に学校と主催者側でもある防災課がちゃんとチェックをしておくべきだったなと。何を言っているのか全然わからない。せっかくお医者さんたちも来ているわけです。この人は重度だとか何とかと札があるんですが、その意味も見ている一般の方には全くわからない。だからやっぱり、あれだけの人数が集まってきて、これだけの内容のことをやるわけですから、やっぱり区がちゃんと教えて段取りをきちっとしてあげなければ。ここに参加した人たちというのは、ほとんどが町会の防災会の役員さんですよね。選ばれて、来るようにと言われて、そういう人たちが、同じ顔ぶれの人が行っていると。例えば、今、きたごう委員がおっしゃったように来たとしたら、新しく来た人は、何やっているのというふうにやっぱりなっちゃうんじゃないかと。その辺の工夫も、それからサポートの仕方も、ちょっと段取りを次回からはもう少しめりはりのついた、あるいは何の訓練をしているのかというのがわかるように、少し式次第というんですか、順序とか、そういうのを考えた方がよろしいのではないかと思うんですが、防災課長はあの現場をごらんになってどう感じたんでしょうか。
斎木防災担当課長
 寒いところに何もしないで立っていただいているという状況が続いたということでは、進行の段取りの悪さは大変認識しているところでございます。
 それから、マイクについても、いつも使っている学校のマイクを2本借りて、それで朝、当然マイクの試験をやって、その時点では何でもなかったわけでございます。それは、そこの場所で机に置いてしゃべっている分には何でもなかったんですが、やはりお医者さんが動きながら、歩くと電波の関係で途切れ途切れになったと。こういったことが今回の訓練で教訓になりましたので、来年からはそういうことがあると困るので、例えば有線のマイクを使った方がいいかなと、こんなふうに内部では話したところでございます。ただ、有線ですと、また動きが限られてしまうということもありますので、その辺のところを踏まえて、一番いい方法をとりたい。それから、場合によっては2本使うような形で、マイクの途切れがないようにしたいと思っています。
やながわ委員
 やっぱり防災訓練を区でこれだけ大々的に毎回やるわけですので、1回1回の訓練がやっぱり区民にとってプラスになるようにやっていかなければいけないなと、多分課長もお感じになったと思うので、その点は、有線だって何だって、マイクというのはいろんなものがあって、私たち街頭演説用に使っているマイクというのはコンパクトで、どんな動きにも耐えられるという、そういうものもあるわけでして、やっぱり医師会の先生が一生懸命大きな声でしゃべっていてもほとんどの人には聞こえなかったという、その点を改善するようお願いいたします。やっぱり長時間参加するわけですので。そして事前に、どんな訓練をするのかとか、どういうことをやるのかということもある程度ちゃんとお知らせしておいた方がいいんじゃないかなというふうに、参加者の一員として素朴に感じましたので、また明年場所を変えておやりになるかと思いますので、その辺も要望しておきます。
岡本委員
 やながわ委員の質問と関連があるんですが、こういう実施結果の報告をされて、いわゆるマネジメント策じゃないけど、プラン、ドゥーまではわかったんですね。チェック、アクションのところで、つまり、今の報告のようにいろんな点の課題がちょこちょこっと見えているのではなくて、この訓練は課題が何で、どういうふうに改善をするのかというところまで報告をしていただかないと。なかなか難しいだろうと思うけど、それぞれの団体の方とか、特に今回は医療救護の訓練をされたわけですから。そういうことのまとめというのはされるんでしょうか。
斎木防災担当課長
 医師会には医師会の防災委員会というのがございます。そこに、新たに行いました携帯メールを使った参集訓練の結果を報告させていただきます。そこでその結果を話し合ってそれを区の方へお返ししたいということを聞いています。それらを踏まえて反省をしなければいけないでしょうし、次年度以降に生かさなければいけないと考えています。それから、これは毎年毎年やっているわけですから、そういう段取りの悪さをなるべくなくして、参加する人に気持ちよく参加していただくこと、それから参加の枠を拡大する方法、こういったことを反省して次回につなげたいと、こんなふうに思っています。
岡本委員
 ですから、そういう反省点等は何かペーパーでまとめられるんでしょうか。今後、図上訓練なんかしますと、事前にいろんな情報のないまま訓練をすることなんかもありますから、その訓練の中身によっては、事前に丁寧に説明するものもあれば、そうでないものもあったりする。それから、医療救護のこういう訓練というのは、余り今までも例がないかと思いますので、せっかくこれだけの規模で訓練されたわけですから、どうか、訓練をすると必ず教訓が生まれてくると思いますので、それは教訓として中野区の災害の対策に生かさなければならないわけですから、ぜひとも、労力が要ることではありますが、取り組んでいただきたいと、これは要望です。
 それから、ちょっと細かいことで、ペーパーの5番目の(1)の8が二つありますので、9、10となっているんじゃないかと思います。何かお答えがあればお聞かせ願いたいと思います。
斎木防災担当課長
 プリントミスでどうも失礼しました。
 それから、事務局で段取りみたいな話は、事務局内部で工夫すれば変えられる。こういったことは次回の反省としてやっているわけですけれども、今回、医師会の方も実行委員会方式で3回ぐらい協議の場を設けていらっしゃるわけです。その前に医師会とも事前の協議もしています。そういったところで、先ほど言いましたような反省を出しながら、よりよい訓練にしたいということで対応していきたいと思っています。
斉藤(高)委員
 この実施訓練は毎回日曜日に実施しているということですが、この中には区の職員、警察、消防、医師会、さらには郵便局の方、そしてボランティアの方がいますけども、これだけのことをやるということは、毎回予算というのはどのぐらいつけているんでしょうか。
斎木防災担当課長
 医師会の参加ということで、その謝礼です。
斉藤(高)委員
 今、わからなければいいんですけど、私の聞きたいのは、これだけの人が参加しておりますけれども、医師会だけかどうかわかりませんけれども、どの部分の人に謝礼みたいなのがあるか、それだけで結構です。
斎木防災担当課長
 医療救護訓練の予算は、ほとんど医師等の謝礼ということでございます。それで、今、私が把握しているのは‥‥‥、総合防災訓練等も医師会の参加を得て、一緒になっているものですから、総合防災訓練と災害医療救護訓練の医師等の謝礼ということで言えば、188万8,000円ということでございます。
昆委員
 今の関連なんですけれども、地域災害医療救護訓練というのは、実際には、医師会に対する謝礼という形で予算を組んでいるんですか。
斎木防災担当課長
 災害医療救護訓練に必要な経費ということで、ほとんどが医師等の謝礼ということです。それ以外は事務用品で、例えばトリアージの用紙というんですか、固い厚紙なんですけれども、そういった購入経費はございますが、それは何万円という範囲内ですので、全体としては、医師の謝礼等で、総合防災訓練とまじっていますけど、188万8,000円です。災害医療救護訓練分だけでは約60万円になろうかと思います。
昆委員
 何が60万円なんですか。
斎木防災担当課長
 医師の謝礼ということで、さきほど総合防災訓練の医師の謝礼も含めて188万8,000円ということを申し上げたんですが、そのうち災害医療訓練の医師等の謝礼が約60万円ということでございます。
昆委員
 そうしますと、地域の住民の方々にお知らせする案内チラシといいますか、そういうチラシの作成だとか、いろんなものがありますよね。そういう経費も先ほど御答弁に出ております188万8,000円という中には入っているというふうに考えてよろしいんですよね。
斎木防災担当課長
 災害医療救護訓練にどれぐらいの経費がかかったのかと、こういう御質問でしたので、主な経費といたしまして、医師の謝礼が約60万円、それ以外に先ほど言いましたとおり、さまざまな事務用品を買う経費があります。今、手元に資料がありませんので、幾らというふうにお答えできないんですが、そういったお金はかかっています。しかし、事務用品代といいましても、先ほど言いましたトリアージの用紙を買うとかという程度の内容ですから、1万円いくかいかないかぐらいの中でおさまっていると、こういうことで御理解いただきたいと思います。
昆委員
 例えば、今回のような医療救護訓練だとか、それから地域防災訓練だとか、そういうものでは個々の防災会の方には、補助金の申請を受けてお出しになっているということではないですよね。
斎木防災担当課長
 防災会の助成金というのはこれとは全く違うもので、防災会が自主的に活動する、そういったことに対する助成ということですので、この災害医療救護訓練については、中野区の事業という形でやってございます。
昆委員
 それから、私も参加していたんですけれども、例えば町会の方から来た当日の案内のチラシを見ますと、集合場所ですよね、私の所属している町会は栄町公園ということだったんですけれども、区の防災担当の方から送っていただきました郵送による案内は、南中野児童館というふうになっていました。それはちょっと行き違いがあったんだろうというふうに思いますけれども、やはり防災訓練等の案内ですから、議員という立場のところに送ってきたものが若干町会の案内と違っているということで言えば、それはそれで済みますけれども、地域のところで集合場所等が違っていたら、またちょっと混乱を来すことかなというふうに思ったりしていますので、その辺はきちっとそれぞれの町会さんのところの集合場所等ははっきりさせておくべきだろうというふうに思っているんです。これは要望で結構です。
斎木防災担当課長
 この訓練を行うに当たりまして、3回ばかり実行委員会を行いました。そのときに、各防災会の代表の方2名にお声をかけているんですけれども、必ず一人は来ていただいている状況です。そういう中で詰めていきながら、それぞれの防災会の第1次集合場所はどこなのかということの確認をしながらやってございます。それで、チラシも、かなり前の段階でお配りしていると。そういう状況の中では、今おっしゃられたように地域の第1集合場所が違うというふうには聞いていないんですけれども、ただ、先生方への案内状がもし間違っておればそれは大変なことなので、後ほど確認したいと思います。
委員長
 他にございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ以上で本件報告を終了いたします。
 次に2番、水害説明会実施経過について、及び3番の水害対策の見直し事項等についてを一括して報告を求めます。
斎木防災担当課長
 それでは先に、3枚つづりの水害説明会実施結果について御報告させていただきます。(資料3)
 日時・場所及び参加者数ということで、4回にわたり行いました。一番遅いところが午後7時から9時50分まで行ったわけです。全体で290名の参加をいただきました。個々の場所、それから参加人数はごらんいただきたいと思います。
 それから、2番目の都・区側出席者ですが、今回は、当然、河川の治水対策に関することや、それから環七の地下調節池に関すること、こういったことが説明項目に入っていることから、都の第三建設事務所の方へお声かけし、それから下水道局へお声かけし、それぞれの担当課長に来ていただきました。それから区は、総務部長、それから都市整備部長、土木担当課長、区民生活部経営担当課長、それから防災担当課長で説明会に対応したところでございます。
 3番目が主な発言・応答内容ということで、先ほどちょっと触れましたけど、まず、どういった事柄が出てきたかということで、少しまとめさせていただきました。
 治水対策に関することが15件、環七地下調節池に関することが7件、被災者支援に関することが10件、情報提供に関することが11件、それから、その他ということで11件ございます。重複しているものについては、調整して一括した質問の内容にさせていただき、それから応答も同様にまとめさせていただいたということを御確認いただきたいと思います。
 それでまず、治水対策に関することでは、ほとんどが第三建設事務所に対する質疑、それから答えも第三建設事務所の方からの応答ということでありますが、治水対策に関することの11番、12番、13番、14番、これについては、下水道局のお答えになっています。15番は区がお答えして、それ以外はすべて三建ということでございます。
 それから、環七地下調節池に関することについては、すべて三建の方でお答えをいただきました。
 それから、被災者支援に関すること、これについては区がすべてお答えをしたということです。
 それから、情報提供に関することについても、すべて区がお答えをいたしました。
 それから、その他は、被害の拡大の原因だとか、護岸の崩壊の原因ということなんで、それぞれ役割に応じてお話をさせていただいたというところでございます。
 治水対策に関することとしましては、やはり河川の工事の進捗状況はどうなっているのか、まだ完全に50ミリ対策ができていない、そういう状況で、いつごろ完成するのか、そういった見通しに関する質問でございました。具体的には、都内中小河川の整備率は60%、それから妙正寺川では、今年度北原橋のかけかえと付近の護岸整備、延長約100メートル、それから中野五中前の西武鉄道第三橋梁のかけかえ、下田橋から上流の川床掘削工事、延長約250メートル等を行いますということでお答えをしているところでございます。
 それから、下水につきましては、11、12、13、14番ですけれども、やはり川があふれなくても下水から逆流する、その辺の原因は何なのか、こんなことの質問でございました。下水管の方が、水が満杯になりますと流れるところがなくて、どうしても川がいっぱいになっていますので、本来川に流れるところが流れるところがなくて道路へ吹き出すと、こういった回答でございます。
 それから、2枚目の環七地下調節池に関するところでございます。これは、やはり妙正寺川からの治水施設はどうなのか、これが主な質問でございます。これにつきましては、19年の出水期から暫定取水を開始するように今鋭意検討、努力しているということで、実現の可能性があるというようなことを言ってございました。
 それから、やはり神田川の方で言えば、取水のタイミングを早目にできないのか、これについては、やはりここに書いてありますが、池の容量が限られていることから、効果的に取水するためにタイミングをあらかじめ設定しているということで、限りある54万トンの地下調節池を有効に活用したいということで、そのタイミングを研究しているということでございました。
 それから、区に関係するところで言えば、取水を開始したかどうかによってさまざまな対応をしたいということを言いましたので、それを情報提供していただけないかということなんで、これについては、三建と私どもの方で今後協議して詰めていきたいと考えているところでございます。
 それから、被災者支援に関すること、これはこの間の議会で言われたようなこと、リサイクル家電製品の処分費用の負担だとか、排水ポンプの助成、そういったことが被災者支援ということで要望がございました。
 そこのうちの5番ですが、後片づけのボランティアを派遣してほしいということですので、これについても、社会福祉協議会に登録しているボランティアを活用する方向で社会福祉協議会と今詰めているところでございます。
 それから、この時点では、高床の問題だとか、リサイクル家電の話がまだ決定しておりませんでしたので、こういう答え方になっていますけれども、その後、若干情勢が変わって、より前向きにやるということになっていることを御報告させていただきます。
 それから、情報提供に関すること、これにつきましても、やはり防災行政無線が聞こえないと、そういうことが多数ありましたので、これは私どもの大きな課題ということでとらえてございます。さまざまな情報提供のあり方を考えながらそれを解消したいと、こんなふうに考えているところでございます。
 それから、その他のところでは、区の職員態勢、100名では足りないんじゃないかということでございます。これについては、集中豪雨の何時間の間をどう対応するかということを今考えているところでございます。もしそれがさらに拡大するということであれば、非常配備態勢というのが既にあるわけですから、それに移行するということでお答えをさせていただきました。
 それから、車両避難所、この辺のところの問題提起がございましたので、これについても早目に開放するということ、それからもう少しふやしてほしいというところがございますので、教育委員会の方に今話をしているところでございます。
 続きまして、水害対策の見直し事項等についてをごらんいただきたいと思います。(資料4)
 まず一つが職員態勢、態勢の名称は「夜間・休日緊急配備態勢」ということで、参集基準は、注意報が発令されたときに態勢を整える、参集規模は100名、それから対応業務につきましては、ちょっと裏面を見ていただきたいと思います。これがそうした夜間・休日の緊急配備態勢の全体像ということでごらんいただければと思っています。
 まず、注意報が出ますと、その気象情報が防災センターへ来ます。そうしましたら私のところへ連絡が来ますので、それによって注意報発令メールを発信するということになります。そうしますと、順次報道班、情報班、総務指揮班、それから地域調整班、災対建設部へ連絡がいって、そういう構えをとるということでございます。この態勢が100人ということでございます。それで、そのうち実際に災害が起きそうだということであれば、私の方から総務部長、都市整備部長と協議、それに基づきまして、場合によっては災害対策本部を設置するということで、この段階で災害対策本部を設置するということではございませんので、点線で囲んだ図になってございます。以上、職員態勢でございます。
 恐れ入ります。もう一度表へお戻りいただきたいと思います。
 2番目、情報提供につきましては、防災行政無線に加えて緊急防災情報提供システム、L-ウインドウを運用しているということ、それから拡声器を設置した庁有車によって地域内広報を行う、これによって音声でお知らせしたいと、こんなふうに思っています。
 それから、電子データ化洪水ハザードマップというのをつくる予定でございますので、これをホームページに掲載する、それによって情報提供していきたい、こんなことでございます。
 河川情報システムといたしましては、情報端末局を全体として14カ所へ拡大したということ、それから雨量観測局については5カ所、水位観測局は9カ所に拡大したところです。そして、サイレン警報局は23カ所、監視カメラ7カ所に拡大したということで、これによって警報が聞こえないところを解消するということでございます。
 3番目の河川管理です。1番目としまして、まだ河川の未改修部分がございますので、その護岸点検調査を行うということ、これは年度内に行う予定になっております。それから河川の側道部分の空洞調査を実施します。そして、河川を管理するための資機材を配備する水防倉庫を6棟他に拡大したというところでございます。水防倉庫は、主に土のうを配置してございます。それから「他」というのは、明確な倉庫ではないんですが、公園等に土のうを置いてある倉庫がございます。そういったものの数が結構ありますので、「他」ということで表示をさせていただきました。
 以上で報告を終わらせていただきます。
委員長
 それでは、ただいまの2番と3番についての報告に対する質疑を求めたいと思います。質疑はございませんか。
昆委員
 2番目の報告のその他のところになるんでしょうか。南中野で行いました水害の住民説明会の場で、住民の方から意見が出されておりました。それは、ここ数年ああいう大きな水害というふうにならなかったということで、たしか本町五丁目の方だったと思います、ですから神田川のそばですよね。それで、5年ぐらい前に今住んでいる場所に来て、新しい家を建てたという方が発言しておりましたね。その方が家を建てるときに確認申請等で、ここはそういう水の出るところということは一言も言われなかったということで、行政の対応について意見が出されておりました。改めてこの場で、これからこういう方のためといいますか、そういう方がいるときにはどういう対応を区としてとるのかということですね。新しい物件を建てるときに、この土地は水が出るところですよというふうなことをきちっと伝えるということが必要なのかどうかを含めまして、区はどういうふうに考えていくのかということが1点です。
 それからもう一つは、被災者支援に関することなんですが、南中野の説明会では出ておりませんでしたが、水害の後の区の消毒態勢について、これはどういうふうにとったかということを、ちょっと改めて御答弁ください。その2点です。
石井都市整備部長
 まず、確認の申請をされるときには、かなり前から浸水の地域についてはお知らせをといいますか、注意、喚起を促していたところでございます。どういう経過で今回御質問された方に対して、そういうことが漏れたのかについては、私も詳細がわかりません。またハザードマップも数年前からできておりますので、現在も、それからハザードマップができる前も、過去に浸水した地域については、図面を常備といいますか、見える位置に張っておいたり、あるいはこのエリアについては過去に浸水したことがありますといったようなことをお知らせしてきたつもりでございます。これについては、今後もやってまいりたいと思っております。それからまた、新しく越して来られた方、たまたま新築住宅にお住まいでない方、共同住宅等の場合もあろうかと思いますので、できれば、区のしおりと一緒にハザードマップ等の配布ができればと。越してきたばかりの人については、なかなか地理的なことは知り得ないことと思いますので、そんな手段をとりながら、みずから一定のところについては意識をしながら、水について備えをとっていただくということは大事なことと考えております。
斎木防災担当課長
 消毒態勢のお話がございました。消毒の方は、次の日から消毒ということで動いてございます。最初は、人数の関係で6隊で出ていたわけですけれども、その後やはり被害が拡大しているということで、最大14隊で対応してきました、それを1週間ぐらい続けて、1,400件近くの消毒件数に対応したというところでございます。
 それから、この場をかりて資料の訂正をさせていただきたいんですが、治水対策に関することの5番目の応答内容の中で、「江古田川合流点」のところが「店」になっております、大変失礼しました。「点」の方に直していただきたいと思います。
 それから、そのページのマル3ですね、都への要望の要望1、2というのが、ここには書いてございませんが、一番後ろに、要望1というのはこういう内容だということで、環七地下調節池の妙正寺川取水施設の早期完成と妙正寺川以北の調節池の事業化を図ること、それから要望2には、区内全域で50ミリ河川改修を早期に実現することということでございます。御参照いただければと思います。失礼しました。
昆委員
 消毒のことなんですけれども、区の方の対応としては、1週間続けて消毒の対応をされたということですね。ただ、区がどの時期に行ったのかちょっとわからないんですけれども、おひとり暮らしの方に消毒液の入ったびんをその方に預けてといいますか、置いて、これで消毒してくださいというふうなことがあったという話を聞いているんですが、そういう対応をとられたというところはありますか。
菅野保健福祉部長
 消毒ですけれども、家の外につきましては、クレゾールを散布いたしますが、家の中につきましては、逆性石けんの液をお家の方に希釈していただきまして、それでふいていただくというような措置をとっておりますので、そのような対応をしたと思います。
昆委員
 石けんというのは、外にまくクレゾールと違って、そういう高齢者の方でも自分で少し水で割って使って安全なものというふうに受けとめてよろしいでしょうか。
菅野保健福祉部長
 逆性石けんという石けんで、いわゆる消毒液なんですけれども、かなり薄めなければだめなんです。本当は、1,000倍に薄めていただくもので、原液で使いますと余りよろしくないものです。そういう面ではちゃんと薄めていただいてやっていただくということで、本来は、大きな容器に入れた水をご用意いただいて、そこに私どもが垂らして差し上げるのが一番いいんですけれども、対応件数が多かったので小さいびんを差し上げました。しかし、説明書もきちんとつけまして、このように使ってくださいとご説明してお渡しておりますので、大概の方はきちんとやっていただいたというふうに考えております。
昆委員
 御自分でできる方はそういう形で説明書も読み、自分で1,000倍に希釈して使うということは可能なんでしょうけれども、やはり高齢者のひとり暮らしの方とかそういう方が自分で使うというときに、非常に今お話し聞いただけでも大丈夫かしらと思うようなところがあります。今後の対応としては、きちっと説明し、できるならば、今お話しされたように、その場で1,000倍に薄めるとか、何かそういう手をもう少し、その方に対する援助といいますか、そういうものをしていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
菅野保健福祉部長
 あのときは本当にかなりの数で、そういう対応をしたんですけれども、なるべくそのようにやりたいと思います。
江田委員
 二つだけお聞きしておきたいと思います。一つは高床の規制緩和と助成を復活してほしいということですが、既に建築を予定していた方がおられまして、どういうふうになっていくんだろうという、そういう問い合わせがきているんですが、現実にはこれは今後どういう手続が必要で、いつごろにそういう見通しが立つのか、それを1点教えてください。
 それからもう1点、水害対策の見直しの関係ですが、ここには書いてないんですが、総括質疑で中野区がこういう態勢をとったということに関して、警察や消防、そういうところと、こういう態勢をとったという、そういうことを先方に伝える、それから先方がどういう対応をしているかということについての情報交換、そういったことの必要性がいろいろ言われておりましたけれども、その点はどういうふうになっているのか。その2点をお聞きしておきたいんですけど。
石井都市整備部長
 高床の助成でございますが、12月1日から実施をしております。内容は、高床工事にかかります高床部分の床面積に標準工事単価、これを掛けまして得た額の2分の1を助成をしていこうということでございます。また、限度額につきましては、200万円を上限とすると、こういうことの内容でございます。
 対象の地域でございますが、おおむね先般浸水をした区域、ただし、神田川については、50ミリ改修が終わっている場所については対象外でございます。
 それからなお、今回妙正寺川も激甚災害の工事に入ります。これもその工事が終わり次第、対象から除いていくというところでございます。細かい取り決めもございますので、都市整備部の住宅分野の方にお問い合わせをいただきたいと、こういうふうに思います。
斎木防災担当課長
 消防と警察の関係、それから私どもの職員態勢の連携はどうなっているのかということでございますが、この間の委員会でも消防と警察の連携が余りうまくいっていなかったんではないかという指摘がございました。これにつきましては、野方消防署の人事異動、それから野方警察署の課長の人事異動があり、一堂に集まって反省会を開くということはできなかったわけです。そのかわり個々に面接をしながらそういった話をさせていただいて、中野区がそうした集中豪雨に伴う夜間・休日緊急配備態勢をつくったことは、そのときにお伝えして御理解をいただいているところでございます。
 それから、連携につきましては、消防の方は、対策本部ができ上がりますと、職員を防災センターの方へ派遣していただく、そういうシステムになっていますので、これをさらにしっかりやっていこうということでございます。それから警察の方は、今回の水害の説明会の回答の中にもございますように、いつも出ている場所へ警官の配備をしたというところで対応していたんですけれども、今回は範囲が広くてその対応ができなかった、こういった反省はその場でお聞きしたところでございます。そして、中野区も早い段階からの準備をするということでございますので、警察の方もそういったことを十分承知して、中野区と連携してそういった対応をしてほしいということを申し入れたところでございます。
江田委員
 わかりました。高床式の方ですが、12月1日から助成を実施しているということで、非常に早く対応していただいているということで評価したいと思うんですが、規制の関係はどういうふうになったんでしょうか。つまり、当然規制を緩和するということになろうと思うんですが、そこら辺はどういうふうになさったんですか。
石井都市整備部長
 大変申しわけございません。ただいま申し上げました助成についてのスタートは12月1日でございます。なお、高さ制限の関係につきましては手続上どうしても東京都との関連も出てまいりまして、4月1日からの開始を予定しております。その前に現在の規制の中で高床ができ得る住宅の改修、これらについては先ほど申し上げたような内容で12月1日、こういうことでございます。
昆委員
 3番目の報告の中で、夜間・休日緊急配備態勢のことなんですけれども、9月4日の雨のときに、例えば休日だったものですから、地域センターには休日、民間の管理者の方がいらっしゃいますよね。私が10時過ぎに駆けつけたときに、自分の業務時間は終わったのでもう帰ろうとしていたところで、シャッターをおろして外に出ていたんですね。それで、こういう状況の中で、区からは連絡がないかと言ったら、何もありませんということだったんです。それで、再度シャッターをあけて、中に入って、区からの連絡が来ていないかということでファクシミリとか見たんですけど、何もないという状況だったんですね。ですから、今回のこの緊急配備態勢の中で、そういう休日の夜間を想定したときに、どの時点でだれが地域センターの管理者に連絡をとるのかというのは、この図で見ますとどういうふうになるんですか。
斎木防災担当課長
 この間の10時ごろの状況といいますのは、まだ防災担当の職員も10名に満たない参集状況で、電話が鳴り続き、こちらから電話をかけられるというような状況ではございませんでした。そういったことを踏まえて早目の準備が必要だろうということで、今回緊急配備態勢をつくったというところでございます。したがいまして、早目に準備をしておりますから、そのときにはもう既に職員が地域センターにいる状況をつくっておきますので、警備の方に対応していただく必要がないというところでございます。もうその段階では地域センターの職員がいる、それから防災住宅職員が応援に駆けつける、こういう態勢でございます。
伊東委員
 ただいま御報告いただきました水害対策の見直し事項についてなんですけれど、こちらの方に参集規模が100名ということで記載されていまして、裏面にはその体系が示されています。たしか8月15日の大雨のときの第1次非常配備態勢のときに40名の職員の方が参集して行動に当たったということですが、9月4日の大雨に対しての対応状況について、それから、今後100名で対応することにより、どれくらい対応能力に差が出てくるのかということ。そして、裏面の体系なんですけれど、これはいろいろな部署に分かれているわけですけど、その配備の想定人数というものの説明を求めたいと思うんですけれど、その辺はもう既にある程度決まっているんでしょうか。
斎木防災担当課長
 それでは体系図をもう一度ごらんいただきたいと思います。まず、報道班が5名になります。そこでホームページの作動、L-ウインドウ・携帯メールの操作、報道・議会電話対応をいたします。それから情報班は15名、総務指揮班が2名、それから防災住宅職員が、この段階では13名、地域調整班が17名、災対建設部が48名。この中の1班、2班、3班というのは、一班あたり3名で河川監視と地域内巡視と地域内広報を行う、それ以外は土のうの配備をします。この土のうの配備には体力が必要なので、人がかわったりする可能性はあると思います。
 それから、今回の緊急非常配備態勢の根本的な違いというのは、これまでの台風のように、これから来るということがわかっておれば、順番に情報連絡態勢があって、初動配備態勢があって、第1次非常配備態勢、第2次非常配備態勢、こういう順序で順次拡大することができる状況があるわけです。ところが、今回のように、1時間、2時間の間で一気に雨が降るということですので、あらかじめそういった態勢を構えておかなければいけない。今回の態勢というのはまさにそういう態勢です。ですから、雨が降っていない時点で既に配置をしていると、こういう状況でございます。それで100名でその対応をしたいと、そういう考え方でございます。
伊東委員
 事前に備えるということは大切なことだと思うんですけれど、先ほども御答弁の中にありましたように、さきの2回の大雨に対する反省点として、職員が電話の対応に追われてしまってということだったんですけれど、その部分について、今回の体系の中では、情報班で15名配置ということなんですけれども、内容からすると、結構なものをわずか15名で対応しなければならないんですか。これには一抹の不安を覚えるというか、問題に対しての対応が十分なのか、ちょっと疑問に思うんですけれど。
斎木防災担当課長
 今後は早目に準備ができて、現場の方に災対建設部が地域内を広報している状況です。そういうことで、当然、区の方への電話も当然そこで少なくなるということは想定できると思います。それから地域センターにも職員がいますので、何かのときには地域センターへ連絡してほしい、地域センターがあいていますからと、こういう対応ができることによって電話の応対を極めて短い時間で済ませる、そういう準備ができています。これまでは、10名もいないところに、問い合わせが集中してきますので、そういう対応ができなかった。その反省を踏まえてこういう形になっていますので、そういった意味では対応が可能と考えてございます。
伊東委員
 今のお話ですと、既に災対建設部の方が地域に入ってということで、電話の本数等もある程度は緩和されるんじゃないかということですけれど、先日の委員会でも指摘させていただいたんですが、現場からの情報収集という意味では、やはり地域の方の御協力もあった方がより迅速な対応が図れるんではないでしょうか。確かに8班現場に入っていただきますけれども、多分一つの班に3名ということは、一つの班で1カ所しか対応できないと思うんです。それが散り散りばらばらになりましたら、いざというときの対応というのはできないと思います。要するに8カ所しか対応できないということじゃないかと思うんです。それを補う意味では、やはりせっかく緊急通報システムでしたか、メールを使った情報発信等のシステムをつくってありますので、逆にそこからのメールによる情報収集というのは、区は考えていらっしゃるんでしょうか。
斎木防災担当課長
 これについても、今防災会の方に登録をしてもらっているところでございます。その状況によってはその機能を活用して、こちらへ返事をもらうこともできると思いますが、まだ正式に、そういう形でのお願いはしてございませんので、登録が済んでから水害の出たところの防災会さんにはそういう協力をお願いしたいと思っています。
 それから、地域内の広報だけではなくて、L-ウインドウを使った情報提供をしたり、ホームページを今回活用するということで、かなりの情報を事前に提起できる。そういったことで、すべて電話でこちらへ聞かなければいけないという状況はなくなるだろう、そういうことも含んでございます。そういった意味では、電話の対応に追われて、今回のようなことになることはないと思っていますし、それからこの時点では、電話のところに職員が一人ずつついていますので、しっかり対応できます。この間は10本の電話に7人ぐらいしかいませんから、どうしてもごたごたした状態でございました。そういった意味では、今回そういうことも解消できますし、対応ができるというふうに考えているところでございます。
 それから、災対建設部の方の1班から8班というのは、大体二つの地域センター、例えば川沿いに、例えば野方と沼袋といったときには、それほど広くはありません。ですから、この車が注意報の段階で出ているわけですから、そういった意味の情報は十分とれるということでこういう態勢をつくってございます。
本橋区民生活部長
 地域センターの方の関係では、注意報段階ではこれまでは職員は参集はしておりませんでしたけれども、今後、注意報段階で1名ずつはいるということです。地域防災会の方々も、日ごろから接している地域センターへ御連絡いただければ、センターを通じて本部の方にまた情報をつなげられるというふうなことができようかと思っております。
伊東委員
 これで最後にしておきます。緊急情報発信システムでしたかを、当初こういうものを考えていますとお話をいただいたときに、大変いい方法だなと思っていました。それは、同時にそこから得た情報というのを地域の方に一斉にメール転送という形で流せるのかなと思っていたからです。現実に昨年の台風の折にも、またことしの大雨の折にも、私どもの世代から下の方々というのは、電話よりもメールで情報をやりとりしていたという事実があります。そうしますと、こういう体系を考えられるときに、確かに既にある組織、地域防災会というものも非常に大切だと思うんですけれども、もっと我々より若い世代はどういう通信機器をどういうふうに活用しているかという、そういう現実の問題もアイデアとして吸収するような形が効果的ではないのかなと思います。その点は、区の職員の若い方も既に携帯メールでどんどん情報をやりとりしていることもありますので、その辺も参考にされた方がいいかと思いまして、これは要望ということで結構です。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。
 なければ以上で本件報告を終了いたします。
 所管事項の報告の中のその他で何か報告はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ以上で所管事項の報告を終了いたします。
 それでは、先ほど保留とさせていただきました第135号陳情を議題に供して審査に入りたいと思います。
 本陳情は、新規付託となっておりますので、書記に朗読をさせます。
書記

〔陳情文書表朗読〕

委員長
 陳情者がお見えですので、委員会を休憩します。

(午後3時45分)

委員長
 再開させていただきます。

(午後3時50分)

 質疑を行いたいと思います。本件に対する質疑はありませんか。
江田委員
 きょうの視察で見させていただいた都営住宅も既に1号棟ですか、あれはでき上がっているようですが、周辺の水害対策という点では具体的に何らかの対応がなされておりますか、そこら辺の現状を御説明いただきたいんです。
石井都市整備部長
 私ども区が東京都の住宅局と協議をこの件についてはやってきたところでございまして、基本的に大きなところでは、緑の保全とそれから中野区で決めております雨水の流出抑制ですね、大きなところではこの2点でございます。緑も、建物の配置上どうしてもやむを得ないものについては移植等もしていると、それから大きな木については、可能な限り残すように、保全をしていくという方向性で協議を進めてきたところでございます。
 もう一つ、雨水の流出抑制の関係でございますが、雨の量によりましてはここでの処理が不可能でありますので、それを横引きしたトレンチの管、有孔、穴のあいた管ですね、それで周りに砂利を詰めまして、それらが有効に地中に還元、水が入って浸透していくというような処理をやってきております。
 なお、先ほどの1号棟は、A、B、Cとこういうふうに三つの地区に分けておりますが、いずれも浸透管については埋設をし、あるいは浸透桝も設置をし、そういう形で、ここのエリアに降った雨の処理についてはここで処理をしていくというようなことでなってございます。
委員長
 他に質疑はございますか。


〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、取り扱い協議でよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、休憩して取り扱いについての協議をしたいと思います。

(午後3時54分)

委員長
 それでは委員会を再開いたします。

(午後3時57分)

 お諮りいたします。第135号陳情、妙正寺川流域の防災対策については、閉会中も継続審査すべきものと決することに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で第135号陳情についての審査を終了いたします。
 それでは、審査日程その他に入りますが、各委員から何か御発言ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会日程を協議しますので、委員会を休憩いたします。

(午後3時58分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時00分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は1月30日の午後1時から当委員会室において開会することとしたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員から何か御発言ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の防災対策特別委員会を散会します。

(午後4時01分)