平成17年03月22日中野区議会交通対策特別委員会(第1回定例会)
平成17年03月22日中野区議会交通対策特別委員会(第1回定例会)の会議録
平成17年3月22日交通対策特別委員会 中野区議会交通対策特別委員会〔平成17年3月22日〕

交通対策特別委員会会議記録

○開会日 平成17年3月22日

○場所  中野区議会第3委員会室

○開会  午前10時03分

○閉会  午前11時09分

○出席委員(13名)
 昆 まさ子委員長
 奥田 けんじ副委員長
 伊東 しんじ委員
 北原 奉昭委員
 久保 りか委員
 小堤 勇委員
 きたごう 秀文委員
 平島 好人委員
 長沢 和彦委員
 岡本 いさお委員
 篠 国昭委員
 伊藤 岩男委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(1名)
 いでい 良輔委員

○出席説明員
 都市整備部経営担当参事 服部 敏信
 地区整備担当課長 岩井 克英
 土木担当課長 尾﨑 孝
 交通安全対策担当課長 上村 晃一

○事務局職員
 書記 杉本 兼太郎
 書記 巣山 和孝

○委員長署名



審査日程
○陳情
(継続審査分)
(15)第16号陳情 首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住           民活動を支援することについて
○所管事項の報告
 1 南部地域への新設バス路線について(交通安全対策担当)
 2 西武新宿線沿線まちづくりに係る交通量調査(踏切実態調査)について(地区整備担当)
 3 平成16年度西武新宿線渋滞解消促進期成同盟理事会(第4回)の概要について
           (地区整備担当)
○中間報告について
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから交通対策特別委員会を開会いたします。

(午前10時03分)

 本日の審査日程についてお諮りをいたします。本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ご異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たりましては12時をめどに進めていきたいと思いますので、よろしく御協力をお願いをいたします。
 それでは、初めに陳情の審査を行います。
 平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについてを議題に供します。
 これより本陳情の審査を行いますが、陳情者から補足説明をしたいという申し出がありましたので、委員会を休憩して補足説明を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ご異議ございませんので、委員会を暫時休憩をいたします。

(午前10時04分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前10時10分)

 これより本件に対する質疑を行いますが、質疑はございませんか。
江口委員
 確かに都議会の方にも同じような陳情が出ていると思うんですが、都議会の方の陳情の扱いはわかりますか。
服部都市整備部経営担当参事
 詳細は承知してございません。
江口委員
 それでは逆に、こういう陳情が中野区議会に出てきているわけですね。そういうことに関して東京都とは今までどういう話し合いが行われたんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 これまでもこの陳情をいただきました以降、首都高速道路公団とか、それから東京都につきましても、こういった情報提供や意見交換、あるいは都の考え方などは日常的に意見交換してきた経過はございます。
江口委員
 その中で、東京都の方は地域説明しながらも、実際に今、計画が着実に進んでいるわけですね。そういう中で今の工事の進捗状況はどうなっているかわかりますか。
服部都市整備部経営担当参事
 これもこれまでの議会の中でもお答えしてきたところでございますけれども、ほぼ順調にいっているということを私たちは聞いてございます。地下に開通する中央環状新宿線につきましても、ほぼ予定どおり地下の掘削といいますか、工事が進んでいると聞いてございまして、これも議会でお答えしてきたと思ってございますが、おおむね8割方ぐらいの進捗じゃないかということで、お答えした経過があろうかと思ってございます。
江口委員
 もう1点、この問題で、今度は23区という立場に立ったときに、豊島区、新宿区、目黒区、そういう関係区との、担当の課長会のときでもいいし、どこかで話し合ったことってあるんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 この沿線周辺区の意思疎通を十分に行うべきではないかという御質疑は、以前この委員会でも、私の記憶では、江口委員から同じような御質問をいただいてございました。その際にも、今後ともそういった意思疎通を欠かないようにしていきたいとお答えいたしました。その後、特に会議体は設けてございませんけれども、当然、地元の沿道の環境問題は、区としても大変大事な視点でございました。そういう観点から、これまでも一定程度、首都高速道路公団とか国土交通省等に対しまして、さまざまな形でその都度ごとに要望を出してございます。そういったところについては意見交換、あるいは情報交換してきた経過はございます。
平島委員
 ちょっと私、知識がないので、御存じだったらお伺いしたいんですが、先ほど陳情者に休憩中にお伺いした中で、景観法というお話が出たと思うんですが、それと今回の道路との関係でかかわりがあるような部分とか、もし御存じだったら教えていただけないでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 景観法は、昨年6月に制定されて、昨年12月に施行されてございまして、まだ詳細な規則等の整理が全部整っていませんので、これからでございます。そこの中に、いわゆる景観三法がございまして、電線類の地中化を可能な場所は進めていくとか、そういったところがございます。また、今の陳情者の方のお話にもありますように景観を阻害するといいますか、例えば沿道の町並みを整えていくとか、そういったところでの配慮が趣旨として出てきてございます。ただ今回の首都高中央環状新宿線の換気塔につきましては、当然これも私の方からもこの場で何回かお答えしてございますように、周辺環境とマッチした形、デザインを考えており、また規模につきましても、特に吸気塔につきまして、相当見直しをしてきている経過がございます。これは、景観法の施行前からの議論でしたけれども、区といたしましては、そういったところへの配慮もされているのかなと思ってございます。
平島委員
 今の景観法のお話の中に、電柱地中化ということも中には含まれていると思うんですが、防災上の問題とか安全性の問題として、例えば災害時に地中化された電柱が火災の原因になるとか、断線してしまうとか、そういった内容もその景観法の中に含まれているんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 私の知っている範囲の中では、防災の観点から地中化を促進というところでは認識してございません。
長沢委員
 今の江口委員の質問でちょっとわかりましたけれども、お聞きしたかったのは、今、おおむね順調に工事されていて、8割方進んでいる。そして、今、参事が言われたように換気塔の吸気部の方ですね。その規模がああいう形で大きく見直されてというのかな、ああいう形になったということなんだけれども、今現在のところ、工事が8割方進んでいるということで、今後の中である意味で見直す余地は、あと2割ぐらいあるわけだけれども、特に首都高速道路公団側としては見直しを考えていないということでいいですか。
服部都市整備部経営担当参事
 具体的な規模等の見直しにつきましては、前回、あるいは従前のこの委員会でもお答えしています、形の見直し、換気塔の吸気部の見直し、また排気部の高さにつきましても、当初から45メートルがいいということじゃなくて、周辺のビル等々のことも含めて、またアンケートの結果もとらえながら判断させてもらったと承知してございます。そこの中で吸気部、排気部についても、その時点で可能な見直しをしたと認識してございます。
長沢委員
 今のは排気部、吸気部の問題なんだけれども、ちょっとそれ以外にって具体的にこっちから言えればいいんだけれども、例えば私どもで以前、土壌の脱硝装置の設置に対してのということで質疑を何度かさせてもらい、それについては現実のところで採用というか、導入は難しいだろうというようなお話だったわけですけれども、一方で、どう言えばいいんですかね。例えばそういう研究か何かは今されていて、当然ながら開通のときには間に合わないかもしれないけれども、開通後の中においては何らかのそういう、できた後の話になるかもしれないけれども、見直しなんかは検討していくという、そういうものとしてとらえていいものなのか。つまり、現実にはそれを取り入れることは難しいだろうという御答弁をいただいているわけで、公団側の趣旨としてそういうことなのかと思いますけれども、一方で、そういう研究というのが今されているのかどうかということと。そして、今後のあり方として、土壌の脱硝装置の設置自身も一定の見直しとしては考えているのか。その辺はどうなんでしょうかね。
服部都市整備部経営担当参事
 従前の当委員会でもお答えさせてもらいましたが、首都高速道路公団の方も環状7号線の大和陸橋ですで実験を行ってございました。その結果として、雨が降ったりするときには、中にいわば排気ガスがこもるといいますか、そういった問題とか、目詰まりにより効果がほとんど得られなくなる、そういったお話をさせてもらいました。したがって、今、委員の方の御質問の一部にもありましたけれども、効果が認められないという判断を首都高速道路公団はしてございます。私たちもそれの話を受けまして、非常にそれを進めるのが難しいと考えております。またもう1点、周辺の用地を相当程度取得する必要性が出てきます。このような、いわば費用の関係でもまた大きな問題があるといいますか、そういったところで、この導入については困難というお答えをこの場でもした経過がございます。
 なお、その後のこの件の調査につきましては、首都高速道路公団の方に詳細な確認をしてございませんけれども、そういう判断から考えますと、今後とも継続的に導入する予定はないと認識してございます。
伊東委員
 ちょっとお尋ねしますけれども、この排気塔の設計の方のスケジュールというのはどういう形になっていますか、御存じですか。
服部都市整備部経営担当参事
 これは従前にこの委員会の中でも換気塔の高さによるシミュレーションの報告、また、その後のアンケートの調査の結果により、換気塔の見直しを図った段階で、この委員会の中でも今後設計に入りますよというお話をさせてもらってきてございます。現段階で首都高速道路公団から私どもの方で得た情報では、今後のスケジュールとしましては、ことしの春に、工事の契約を行って、今年末、17年末から換気塔の基礎部といいますか、換気塔の基本的な部分の工事に着手をするということで聞いてございます。
篠委員
 低公害車専用道とするといった、そうなったらいいなというような、トンネル内の排気改善のための提案も陳情者は出されているわけですよね。現在8割方進んでいることとの対応というのもあると思うんですが、アクションプログラムということで、低公害車の導入台数の目標設定というのは、我々もある程度は理解しているんですが、もちろん中野区だけでどうこうできる問題じゃないんですけれども、東京都の方ではかなり思い切ったことをいつもされるんですが、それしか通さないという議論というのはあったんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 アクションプログラムは2010年までに1,000万台の低公害車の導入を促進するもので、自動車台数、全体から見ますと約2割ぐらいの割合です。したがって、首都高速中央環状新宿線を低公害車専用道にいたしますと、他の車は通行が不可能となり、それがどこに迂回するかというと地上になります。そういった問題から見れば、逆にそういった判断をされた場合には、中野を始めとして沿道の区部におけます環境の悪化が見込まれるということで、地元の区といたしましてはいかがなものかなと思ってございます。なお、そういった国等々の動きについては、特に詳細は承知してございません。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、取り扱いについて協議したいと思いますので、委員会を休憩をいたします。

(午前10時25分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前10時32分)

 お諮りいたします。休憩中に確認したとおり、平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で、平成15年第16号陳情の本日の審査を終了いたします。
 それでは次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 まず初めに、南部地域への新設バス路線についての報告を求めます。
上村交通安全対策担当課長
 それでは、お手元の資料(資料2)に基づきまして、南部地域への新設バス路線につきまして御報告申し上げます。
 この件につきましては、平成15年7月8日の交通対策特別委員会におきまして、同趣旨の報告をさせていただいておりますが、その後、京王バス中野営業所及び車庫の移転・建てかえ等があり、一たん中断していたという経過がございます。車庫棟の工事も完了の見通しが立ったことから、京王バスの方からも報告がございましたので、本日改めて、進捗状況について御報告申し上げるものでございます。
 まず、現在バス事業者において中野区の南部地域で新しいバス路線が検討されており、バス停留所及び運行経路について地権者や関係機関と調整を進めております。これらの調整が済み次第、道路運送法に基づく路線認可申請を行う予定でございます。
 1点目は、運行経路でございますが、中野駅南口を起点として、鍋屋横丁、中野新橋を経由して、南台五丁目で折り返すルートで、裏面に経路図を載せてございます。現在これで警察、また道路管理者等と調整、検討に入ってございます。片道約4.5キロ、所要時間片道25分程度と考えているということです。
 2点目の運行回数ですけれども、おおむね1時間に1回程度ということで、始発時間、終発時間をまだ決めてはございませんけれども、1日11便程度を予定したいということでございます。
 3点目の運賃ですが、これは京王バスの共通の運賃で200円としたい。もちろん、シルバーパスも利用可能でございます。
 4点目、運行車両でございますが、小型バス1台をもって運行されます。もちろん代替車は用意するということでございます。
 5点目、バス停留所につきましては、現在調整中でございますけれども、なお、既設停留所で使用が可能な場所については使用する予定でございます。停留所の間隔は、特に中野新橋通りがバスの新設があるわけですけれども、なるべく間隔を短くということで考えておるということでございます。
 6点目の運行開始時期ですけれども、平成17年度上期中で、上期の意味として4月から9月と書いてございますけれども、開始時期は限りなく9月に近いというふうに理解していただきたいというふうに思います。陸運局への申請から運行開始までに3カ月かかるということでございますので、とにかくバス停等々の調整、そして関係機関との調整を含めて、9月の3カ月前に申請をしたいということで今動いております。
 7点目の運行主体は、京王バス東株式会社でございます。
 その他でございますけれども、新設路線の開設後、現在の「川島循環」路線は廃止となる予定でございます。裏面の地図の中にも現在の「川島循環」のルートを点線で落としてございます。現在は朝2便、午後3便の5便程度が運行してございます。
 大筋としましては以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
小堤委員
 この南部地域の新設バス路線には区の補助はないわけですね。そのつもりで聞きたいんですけれども、こういう自治体からの補助ある、なしにかかわらず、こういう新路線とか路線の変更のときには、該当する自治体にバス会社として報告する義務があるんですか。
上村交通安全対策担当課長
 まず1点目の補助のことでございますけれども、補助はございません。自治体への報告義務ということでございますが、道路管理者のいわゆる行政機関、区道であれば中野区、都道であれば第三建設事務所等に報告といいますか、事前調整の必要がございます。特に、この南部交通につきましては従来からバス検討委員会で南北交通問題というふうにとらえて取り組んできたところでございますので、京王バスからもこういう路線を検討しているということで報告を受けて、状況においては地元等への調整等に一緒に動く場合もございます。そのようなかかわり方をしてございます。
小堤委員
 それと、その他の8のところで、この新設路線が開設後、現在の川島循環路線は廃止になる予定ということで、廃止の方向が強いのかなというふうに思うんですね。この路線図を見ますと、これは延長を含めた路線の変更とも見られるんですけれども、その変更の理由なんですけれども、例えば従来の運行ルートは中野通りが中心ですけれども、渋滞解消の問題だとか、新たな路線の新設で新たな需要が見込まれるとか、何かそういう変更の理由がわかっていれば、ちょっと教えていただけますか。
上村交通安全対策担当課長
 バス事業者としましては、路線の新設というよりは川島循環から新川島循環への路線変更というふうな形でとらえております。今まで南部地域でニーズが高かった南台五丁目方面から直接中野駅に乗り入れる。また、中野新橋通りは既存バスが走っていないということから、新たな需要というものを期待していること主に大きな目的でございます。
小堤委員
 新たな需要ということで、バス会社が積極的にこういう路線を検討されるということは、区にとってもいいことだと思います。小型バスということなんですけれども、何人乗りですか。それと、これはノンステップバスですか。
上村交通安全対策担当課長
 現在聞いておりますのは、小型バスで長さが6メーター99センチで、幅が2メーター6センチ、あと、低床バスというふうに聞いてございます。
小堤委員
 何人乗りというのはわからないんですね。
上村交通安全対策担当課長
 失礼いたしました。定員は35人程度から40人というふうに聞いてございます。
小堤委員
 小型バスといっても比較的大型に近いようなバスだというふうに思います。最後ですけれども、運行主体は京王バス東株式会社、これは京王バスの子会社ですか。
上村交通安全対策担当課長
 以前から京王バスは分社化をしておりまして、今は京王バス東という会社になってございます。
長沢委員
 1点だけ教えてください。川島循環の路線を廃止するということなんですけれども、それで資料の点線のところが川島循環なんだけれども、本郷通りにある中野車庫よりも南に行くバス路線というのは、渋谷行きであるとか幾つかあるので、ここはそのバス路線で、言ってみればこの循環がなくなっても大丈夫と言えるのか。もう一つは、本郷通りはこの路線がなくなったても、ほかの交通手段が確保できるんですかね。ちょっとそこがわからないので、教えてください。
上村交通安全対策担当課長
 今、委員から御指摘のありました本郷通りには、現在バス停はございません。特に影響はないといったら語弊がございますけれども、現在もバス停がなく、運行されているものでございます。
きたごう委員
 ちょっと聞き漏らしたかなと思いますけれども、運行時間は、始めと終わりはまだ決まっていないんですか。
上村交通安全対策担当課長
 まだ正式には陸運局申請の段階に至っておりませんし、区にも正式にはこういう時間というふうにきいておりません。配慮しなければいけないのは、中野養護学校の子どもたちの登下校時間で、私どもも中野養護学校の要望等を聞いて、京王バス東に伝えたりしてございますので、そこら辺のところを事業者としても考慮に入れたいということは聞いてございます。
きたごう委員
 恐らくそんな早い時間から運行を始めないと思いますけれども、ここは、多田小学校、それから一中の通学路になっていますよね。地域でそういった問題についての説明会はもちろんなさるんでしょう。
上村交通安全対策担当課長
 京王バスさんはこれまで事業者として新設路線の説明会とかを地域に入っていってやるという例がなかったというふうに聞いてございます。ただし、これは注目されているところでございますので、私どもは南中野地域、弥生地域等、地元地域の町会長会議とか住区協議会等にこの内容を御説明に伺うというふうに考えてございます。なお、これは事業者の考え方でございますけれども、ある意味で走らせて、お客さんが乗らなければ廃止対象になってしまうということを避けたいということもございますので、そこら辺の地域へのPR等はサポートしていきたいというふうに思っております。
委員長
 よろしいですか。ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本件報告について終了をいたします。
 続きまして、西武新宿線沿線まちづくりに係る交通量調査(踏切実態調査)についての報告を求めます。
岩井地区整備担当課長
 それでは、御報告いたします。西武新宿線沿線まちづくりに係る交通量調査の中での踏切実態調査について(資料3)でございます。
 踏切実態調査の内容につきましては、ここに掲げました三つの調査を行いました。まず1のマル1ですけれども、踏切遮断回数調査、1時間当たりどのくらい踏切が遮断されているか。朝7時から夜7時まで1時間ごとに調査を行いました。二つ目としまして、踏切が遮断されている時間の調査でございます。1時間当たりどのくらい閉まっているかの調査でございます。三つ目としましては、踏切ごとに踏切が閉まっている段階でどのくらい車がたまるか、滞留するかというような調査でございます。
 この調査結果につきましては、別紙をごらんいただきたいと思います。まず西武新宿線沿線に丸印がございますが、これは踏切の場所でございます。区内で20カ所ございます。それぞれにつきまして、下の表で御説明いたします。
 踏切遮断回数でございます。1時間当たりどのくらい踏切が閉まったか。この最大の数を掲げました。一番多いところでございますが、左から七つ目、八つ目をごらんいただきたいと思います。野方の第6号踏切と第5号踏切が1時間当たり32回閉まったというのが一番多くなっております。
 その次の段ですけれども、1時間当たりどのくらい閉まったかということでございますが、左から六つ目でございます。都立家政第1号踏切が53分ということでございます。
 その次に、1回当たりどのくらい踏切が閉まっているかという調査でございます。この調査につきましても、同様に都立家政第1号踏切が9分6秒ということでございます。
 ここまでは20カ所の踏切すべてを調査いたしました。
 その次の踏切の最大滞留長の調査でございますが、これは上段の表の中の黄色く色をつけてある、この9カ所につきまして、特に調査をいたしました。例えば左から数えて五つ目でございます。鷺ノ宮第1号踏切、これは中杉通りのところでございます。南方向から北方向へと、この流れの中では最大190メートルで、逆に北方向から南方向では230メートルです。このようにお読み取りいただければと思います。その次の都立家政の第1号踏切につきましては、ここは一方通行でございますので、南方向から北方向についての滞留長だけを調査をしたところでございます。各時間帯ごとに調査をいたしまして、一番長い、また一番多い、このようなところについて調査をしたのがこの表でございます。こういう踏切の実態を把握いたしました。
 このほかに主要な地点での交通量、車の調査であるとか、人の流れの調査なども現在しているところでございます。こういう調査結果に基づきまして、踏切問題が解消された後には、どのような車の流れに変わるのか。それによって、どのように道路を整備しなければいけないか。さまざまなシミュレーションなどをしまして、今後の沿線のまちづくりの考え方をまとめるに当たっての参考資料、基礎資料にするということで今回調査をしたところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
小堤委員
 全踏切とも午前7時から夜7時までの1時間当たりの最大の遮断回数なり遮断時間、また1回当たりの遮断時間の最大数が記述されておりますけれども、これ、実施した日はいつなんですか。
岩井地区整備担当課長
 昨年の11月16日でございます。
小堤委員
 1日ですべての踏切をやったということですか。
岩井地区整備担当課長
 1日で、それぞれの踏切ごとに調査員を配置をいたしまして、調査をしたところでございます。
小堤委員
 わかっていれば答えてほしいんですけれども、例えば警報が鳴りますよね。鳴らす基準があると思うんですよ。それは通過する何百メートル前とか、通過する何分前とか、そういう基準があれば教えていただきたいんです。
岩井地区整備担当課長
 具体的な数値まではちょっと承知しておりませんけれども、踏切の何メートルか手前になった段階で警報が鳴るというふうに聞いております。そのために、例えば急行であるとか各駅停車、それぞれの電車の時間、スピードが違うわけでございますけれども、現段階ではそれぞれの踏切までの一定の距離に達した段階で警報が鳴るというふうに聞いております。
小堤委員
 きょうの新聞に、国土交通省が、いわゆる遮断している時間帯をもっと短縮するような装置の開発のためにお金をかけるというような記事が載っておりましたけれども、そういうことも必要だと思います。それで、この滞留長の記述がない踏切は調査しなかったということなんですね。これですと、中杉通りだとか中野通りとか、主なところが調べてあって、350メートルだと車は何台とまっているのかなと、そういう想像をするんですけれども、例えば鷺ノ宮の3号踏切というのは、鷺宮に五つある踏切のうち、一番閉まっているんじゃないかなという地元の意見もあるんですよね。それで、中杉通りだったらずっと通りがまっすぐなんですけれども、ここあたりは、四、五十メートルで道が分かれるようになるんですよね。そういうところだと、角に曲がってまで車がとまっているというようなこともあるので、そういうことを含めれば全踏切で調査をやっていただきたかったかなというふうに思います。
 それで、これは調査日の最大の数字だから、そうなんだなと思うんですけれども、例えば鷺ノ宮第1号踏切は、最大の遮断時間5分43秒となっています。私なんかの経験では、もっと長いという、そういうことも体験しているんですよね。だから、この数字以外にも、そういう意味では時間が長かったり、そういうこともあると思って、担当の方でも検討していただきたいということです。
 最初に答弁がありましたけれども、こういう結果を受けて、もう一度担当として、こういう踏切の状況をどう今、認識しているか、そこのところをもう一度お聞かせ願います。
岩井地区整備担当課長
 住民の方のさまざまな声であるとか、これまでの検討状況の中で、踏切問題は重要な課題というふうにこれまでも認識しておりましたが、改めてこういう数字を把握したわけでございます。そういう面では、この沿線の地域の方の踏切問題についての思いといいましょうか、重要な課題という受けとめ方をしているのは、我々もさらに十分な理解をしたところでございます。
伊東委員
 区の方でこのたびこうやって調査していただいたということなんですけれども、西武鉄道の方では、踏切の遮断回数、それから遮断時間帯というのは統計的にデータを持っているんでしょうか。
岩井地区整備担当課長
 西武鉄道としても、それぞれのいろいろな実態については把握しているというふうに聞いております。
伊東委員
 いろいろ実態は把握されているという。答弁としてはちょっとあいまいな部分があると思うんですけれども、例えば、これは11月16日に調査されているんですけれども、雨の日ですとか、雪の日ですとか、条件によって大分違う部分も見受けられるんですよ。その辺、いちいち調査なんかをかけなくても、具体的にデータとして拾える、踏切の開閉時間が遠隔で調査できるようなシステムにはなっているのかどうか。それだけをお聞きしたいんですが。
岩井地区整備担当課長
 鉄道事業者としてという御質問だろうと思います。これまで我々も、既存のデータでさまざまな課題の整理をしてきたところでございますが、その中で西武鉄道のいろいろな情報についても聞いているところでございます。そうはいいましても、区といたしましても、改めて区としての実態把握ということは必要だろうと思ったところでございまして、この実態とともに、地域の皆さんのアンケート調査などもしながら、区民の皆さんの思いであるとか、鉄道の実態を改めて調査をしたというところでございます。
伊東委員
 要は、西武鉄道の方がこれだけ遮断しているというのを強く認識しているかどうかなんですよ。例えば、この結果は西武鉄道の方にどういう形で持っていくのか。また、西武鉄道の方で独自にちゃんと開閉時間がこれだけ周辺住民に、あるいは通行者に影響を与えているということを認識しているかどうか。その辺が知りたいと思いますので、この調査結果の活用も含めまして、もうちょっと突っ込んだ答弁をいただけたらと思います。
岩井地区整備担当課長
 今回こういう形で議会にも報告させていただきました。この資料の活用でございますが、区としてこれから検討していきます沿線のまちづくりの基本構想の策定の基礎資料とするとともに、東京都であるとか西武鉄道に対しましても、区として把握したこういうデータについては提供し、それぞれの立場での踏切問題の解消に向けた取り組みの強化を要望していきたいというふうに考えております。
江口委員
 例えば、この踏切の問題はもともと議会からもあり、役所もいろいろ努力しながら、西武鉄道との関係で、できるだけ踏切の時間帯を短縮したりとかいうものも努力してきてくれているんですけれども、私はあそこの地域住民じゃないんだけれども、たまにそういう渋滞のときに感じるのは、電車の運転者が踏切の、何ていうのか、僕は専門家じゃないからわからないんだけれども、踏切が閉まるよという位置を知っているのかどうかというのが非常に疑問なんです。西武線というのは結構追っかけ追っかけ来ますから、つっかえるときが多いんですね。そうすると、そこに入らなければ踏切が鳴らないのに入ってくる。駅にいるから踏切が閉まっている。早く出発すればいいのに出ない。そういう部分があるわけです。それは技術的な問題かもしれないけれども、そういうことがわかって運行しているのかということを、今後こういうデータを持っていくんだったらやってほしいんですよ。特に西武線の場合は回送なんかも結構多いでしょう。そういう中でどんどんつかえるものだから、そこの位置に来なければ、先の踏切は閉まらないのに、何でそこでとまってしまうんだろうと思うんです。それから、駅のところの踏切は電車が駅に入ると閉まりますよね。ところが、そこでも信号が赤になっていると、ずっと電車がいるものだから踏切は空かない。だから、そんな状態を改善するシステムなんかの研究というのはできるかどうか。一回ちょっと御協議いただいて、この委員会でも報告願えればと思うんですけれども、いかがでしょうか。
岩井地区整備担当課長
 今、委員の御質問等について、議会でこのような議論があったということは相手方にも伝えていきたいというふうに思っております。
久保委員
 先だって踏切での大事故というのがございましたけれども、あれは手動だったんですが、西武新宿線には手動のものはないと思うんですけれども、踏切内の事故というのは、自転車の接触とかというのはさまざま私の方でも伺うことはあるんですが、その辺は区の方はどのように把握していますか。
岩井地区整備担当課長
 西武新宿線についてのさまざまな事故について、具体的な数値については把握をしておりません。
久保委員
 多分新聞ざたになるような大きな事故がないのでだと思うんですけれども、そういった情報をとる、また調べられるときに、その辺のこともあわせて調査していただけたらと思うんですけれども、いかがですか。
岩井地区整備担当課長
 情報はさまざまあろうかと思いますので、どこまでの情報をどういう関係機関が把握しているかを含めて聞いてみたいというふうに思っております。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本件報告について終了をいたします。
 続きまして、[1]平成16年度西武新宿線渋滞解消促進期成同盟理事会(第4回)の概要についての報告を求めます。
岩井地区整備担当課長
 2月14日に行われました期成同盟(第4回)の概要について(資料4)御報告いたします。
 主な議論の内容としまして三つございました。一つ目でございますけれども、以前の理事会におきまして、関係団体に参加を呼びかけていこうということが確認をされました。それに基づきまして、事務局が取り組みを行いました。区内のバスであるとかトラック、タクシー協会などに対しまして、参加を促しました。参加を投げかけました。その結果、新たに11団体が加盟をいたしました。
 続いて、その当時の議論に、加盟された団体からも理事を選出するということは、今後検討していくことは必要だろうということはございましたが、当面は現体制で臨んでいこうということが確認をされました。
 二つ目でございます。まず、以前の理事会で西武鉄道に対する働きかけも必要ではないかという議論がございましたので、事務局である区が、西武鉄道本社を訪問いたしまして、期成同盟のこれまでの取り組みであるとか、また期成同盟が西武鉄道への要請活動を行いたい、そのような意向があることを御説明をいたしました。その訪問したということを、まず報告をいたしました。
 期成同盟の理事会の当日の議論でございますが、西武鉄道への働きかけというよりも、それよりも先に、立体交差化を既に実施している地区で沿線住民の方がどのような取り組みをしてきたのであるとか、または東京都の担当の方との意見交換、このような機会を設けることを優先すべきだろうというようなことが話し合われました。
 その他でございますけれども、新井薬師前駅、沼袋駅での地元勉強会の取り組みであるとか、また野方以西、野方、鷺ノ宮・都立家政の地元勉強会立ち上げに向けた取り組みにつきまして御報告をいたしました。
 二つ目としまして、駅利用者のアンケート調査(中間報告)、これは1月にこの交通対策特別委員会でも報告いたしましたが、その内容について報告をしたところでございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑はございませんか。
長沢委員
 どこかでお聞きしたいなと思っていたので、ここで聞きます。西武鉄道なんですけれども、ああいう形で不祥事が起きました。これの影響というんですかね、実際にいろいろな形で要望なり交渉なりをされている上では、それは特段別に変わらない。特に何か向こうから、西武鉄道の方から何か言われているとかはなく、淡々と交渉なり、話し合いなりは進められると見ていいんですか。
岩井地区整備担当課長
 まず踏切の立体交差化については、これは都道府県の事業でございます。その都道府県の事業について、鉄道事業者も一定の経費は負担いたしますが、国であるとか東京都であるとか地元自治体の負担などもございます。そういう都道府県の事業、言ってみれば、そういう事業ということで、我々といたしましては、東京都に対して沿線まちづくりの構想をまとめ、それを東京都に対して提示をしていく。そういう動きが基本だろうと思っております。そういう動きの中で、一定の西武鉄道のかかわりというのは出てくると思いますが、我々としては東京都に対する働きかけと申しましょうか、それが第一だろうというふうに受けとめております。
長沢委員
 では、今のご答弁の東京都の事業ということでお聞きしたいのは、東京都は、要するに連続立体というか、踏切の実態の調査をされて、事業としてもこういうことでというまとめを出されましたよね。あの中で、東京都として国にも要望したいというのが後段に出ていたと思うんですね。それを一つひとつどうこうということじゃないんですけれども、中には、住民の立場から見て、ふさわしいものもあれば、ちょっといかがかなというようなところもあるんですけれども、実際に東京都自身は独自の考えでああいう方針を出し、確か、中野区に対してなり、当該の行政区に対して相談はされていないという御答弁だったと思うんです。その点について、あの方針はあくまでも東京都が要望しているもので、それが全部かなうかどうかというのはありますけれども、中野区としては、これについてはよかろうけれども、こういうのはどうなんだろうかとか、そういう独自の判断として何か検討されているのか。その辺を伺いたいんですが、いかがですか。
岩井地区整備担当課長
 連続立体交差化、一つは、将来的な目標としての連続立体交差化というのもございますし、それに至るまでのさまざまな取り組みというのはあるわけでございますが、立体交差化については踏切対策基本方針の中でも、中野区内は全線立体交差化の検討対象区間になりましたが、その検討対象区間の東側は新宿区とのかかわりがございますし、西側は杉並区とのかかわりが出るわけでございます。そういう隣接区も含めた立体交差化区間となっておりますので、隣接区との連携というのも必要だろうというふうに思っています。そういう面で、周辺区との情報交換であるとか、そういう取り組みについてのさまざまな議論などもしながら、一体的な取り組みをしていくということが必要だろうというふうに思っております。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本件報告について終了をいたします。
 その他の項で報告はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了したいと思います。
 それでは続きまして、当委員会の中間報告について御相談したいと思いますので、委員会を暫時休憩をいたします。

(午前11時06分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前11時07分)

 ただいま休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会の本会議最終日におきまして、交通対策特別委員会の中間報告を行わせていただくということに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 また、中間報告の報告内容については、正副委員長に一任いただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ご異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 審査日程のその他に入りますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会日程を協議するため、委員会を暫時休憩をいたします。

(午前11時08分)

委員長
 それでは、委員会を再開をいたします。

(午前11時08分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は特に日程を設けず、急を要する案件が生じた場合は、正副委員長協議の上、連絡したいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ご異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますけれども、委員各位から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の交通対策特別委員会を散会いたします。御苦労さまでした。

(午前11時09分)